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醜い嫉妬は偽物です  作者: 宇和マチカ


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7/15

束の手紙と謎の贈り物

お読み頂き有難う御座います。

「……凄いわ」

「ぶ、分厚いですね……」

「贈り物も此方に」


 普通、手紙は銀盆に載せて持ってきて貰うんだけれど……載らないから、適当な箱に山盛りに入っていたわ。

 そして、贈り物は謎の袋。

 特に綺麗でもなんでもない、ツヤっとした袋……。何故かえらく膨らんでいるわね。

 何これ。


「はわ……これ、何でしょうか。プヨンプヨンしてますね……」

「……いや、俺何処かで見たことありますよ……。武器屋で」

「武器屋!? 

 ジェイル、何故何で騎士でも無い癖に武器屋に行くのよ」

「男子は用事なくても、剣とか見たいんですよ」


 理由が分からない趣味ね……。買った所で置き場所に困るでしょうに。


「と、と言うことは……ぶ、物騒な、モノですか!?」

「物騒!? あ、暗殺……!? 私、殿下に其処まで嫌われてえええ」

「い、いや多分これ、着火草ですね……」

「着火……草!?」

「えーと、最近発見された新種の草です。直ぐ着火するから水に浸けて運ぶんですよ。かまどとか暖炉の焚きつけに滅茶苦茶便利なんです」

「はわ……。何故そのような便利グッズを、婚約者に……」


 そ、そうよね……。

 大体、今夏だから焚きつけグッズとか必要ないんだけど……。

 はっ、まさか……まさかよ。

 このお手紙は、私を諌める為のお手紙×18通!?

 お手紙は嬉しいけど、滅茶苦茶読みづらい!!


「まさか、まさかこの焚き付けで私のふざけた嫉妬心を燃やせってこと!? 

 あああ違うんです! コレは、醜く見えますが嫉妬は偽物なんですわああ!」

「しゃ、シャルロット様! お気を確かに!」

「いやああ……がはっ! 何!?」

「お嬢様、少しお休みになられては?」


 ふ、袋? を被せられたわ……。

 で、でもちょっと暗がりになって落ち着く……かもしれないわ。


「兎に角、頭に血が上られたお嬢様は聞く耳をもたれませんので、今日は解散に致しましょう。メロ様」

「はわ……そ、そうですか……」

「呼びつけておいて申し訳御座いません。ですが、あのホヤホヤ男爵令息との付き合いも後僅かでしょうし、お気を落とさず」

「うう……」


 そうなのよ、メロ嬢への対応も私ったら中途半端で……気分が落ち込んできたわ……。


「あの、それはいいんですが……シャルロット様が心配です」

「そのうち冷静になられたら、お手紙を開封されると思いますので。気になって仕方ないのですよ」


 ぐぅっ……。何から何までナキアに見抜かれているわ……。悔しい……でも頼りになるのよ!


「取り敢えず、俺はメロ嬢をお送りしてきますね」

「頼みましたよ、ジェイル」

「シャルロット様、お大事になさってくださいー」


 うう、メロ嬢の声が遠ざかっていく……。あんな良い方に気を使わせて……。

 お友達に労られるなんて初めてだわ。そもそも、同年代に労られたことがあまり無いわね……。


 はあ……。気落ちするわあ……。


「……は!? さ、先触れは!?」

「はわー!?」


 え、何かしら。玄関の方でメロ嬢とジェイルの大声がするわね。

 さてはメロ嬢が何かに吃驚したのかしら。でも、そんなもの、置いてあったかしら? 借り物だから、家具とかは置いてあるままの適当だし……。



着火草は綺麗な水を好み、淀んだ水だと出しても燃えません。こまめな水換えをしないといけないので、中々持ち歩きは流行らないそうです。

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