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最終話 未来への虹

天を貫く、一本の雷は、そのままギルガメッシュへと直撃した…かにも見えた。

しかし、ギルガメッシュはそれを素手でまるで掃除機のように竜巻で吸い込んでしまった。

そして、ギルガメッシュはそれをアユラに向けて放つ。


それをすかさずにセツナの稗雷鳥が吸収すると、稗雷鳥は大きく体を膨らませた。


「稗雷鳥は、元々の大きさを約一万分の一に変えているの、あんな大きな電撃でも一飲みできるわ」


その言葉に、ギルガメッシュはニヤリを口を歪ませる。


「大いなる大地よ、「母なる海よ」、「「そして、無限に繋がる大空よ」」、我「私」に集え 歪塔王わいとうわん君負烏クンフナン!」


ギルガメッシュが詠唱を始め、それを止めに掛るアユラの姿があったが、カリナによってまたしても風に煽られ、飛ばされてしまう。

そして、ギルガメッシュの詠唱が終わりを告げるとき、セツナもまた詠唱を済ませた。

ほぼ同時に、一瞬の差でギルガメッシュの詠唱の方が早く、セツナの詠唱が軽々しく吹き飛ばされた。

その衝動で、セツナ自身も吹き飛ばされる。

セツナの後ろにいたアユラはそのセツナを受け止めて、ゆっくりと降ろす。

さて、と。と、アユラは一呼吸し、その吸った息を大きく吐く。

そして、セツナの近くに心配そうに近づいて来る稗雷鳥をワシでも手に乗せるかのように、手を大きく斜めにのばす。

すると、稗雷鳥は素直にアユラに従う。

そこへ、邪魔をしようとカリナが攻撃を仕掛ける。

今あの風はない。

理由はわからないが、風はないのだ。

その隙を突こうと、アユラは稗雷鳥を飛ばす。

今現在が北とするのならば、その方角は西である。

手を大きく振った直後、その勢いのまま稗雷鳥は直進する。

無論、無差別に電撃も数える事の出来ない程にバラバラと散る。

先程のギルガメッシュの電撃を吸い込んで、稗雷鳥の大きさは約4倍と化した。

元々の大きさこそ、スズメのように小さかったが、今はその4倍。

例えるのならば、ワシと同等。


そして、速度も徐々に加速する。

その速度は、時速120km。

新幹線並の速さ。

稗雷鳥は、直進して、どこにいるのかすらわからないようになった。

しかし、時に体に電撃が走る。

その放出する電撃は、動くスピードよりも遥かに劣る。

音速と秒速。

まるで、それを描いているかのようである。


「そんな電撃では、我は倒れん!」


ギルガメッシュの一振りで、稗雷鳥が跡形もなく塵と化した。

ゾッとする…恐ろしくて、鳥肌が立つ。体も震える。

ギルガメッシュは、自分たちよりも、上の存在だ…そう確信を得られざる負えず、アユラはその場に膝をつく。

稗雷鳥を包んでいた風が消えた。

それこそが、正に敗北の証。


「ひれ伏せ、我は全世すべての神なるぞ!」


「くっ…な…んだ…身体が…」


アユラは突然として、身体の震えを止めた。

いや、というよりも何かに抑えつけられているかのようである。

つまり…


「金縛り…そう、お前らは既に我の手の中。お前たちの自由は、もはや我にしか扱えぬ、絶対的な権力は、やがて、国を治める事にある。」


「く…、その昔ある一国を手にした少年が居た…。その名は、ガロス…ガロス・リンカッシュ・デビル。悪魔とも呼ばれ、そのものに勝つことなど、一人としていなかったという…」


「ほう、成程な…口だけかと思ってはいたが…お前、意外と情報を持っているな」


ギルガメッシュ…ガロスは、アユラに近づく…。

残り、数センチというところで、ガロスは一歩、後退した。

なぜならそこに、一つの剣があったからだ。


「大丈夫ですか、アユラちゃん」


「…む、」


セツナである。

セツナは、ほどなくして、アユラの体に抱きつく形となる。

残りの自分にあるすべてを、剣に注いだ結果…こうなったというべきだろう。

つまりは、セツナの身体がグラリと力なくその場に倒れたと言う事だ。


「フフフ、驚かせぬなよ女…よもや、我にはむかおうするか…」


「…、ポルカ…そろそろ出てきてもいいのではないのですか…?」


その声は、不意に飛び出た。

先程、カリナと呼ばれていたポルカによく似た人物の声である。

そして、ポルカの居場所を知っているかのようである。


「流石は、お姉ちゃん…なんでもお見通し…」


「最初から、早々に見つけられたわけではありませんが…兎に角、貴方は罪が大きすぎます。」


「へぇ、そう…やっぱり、お姉ちゃんが私と入れ替わったのもすべてはソウイのためってわけ?」


「彼は、我々月の希望です。暗闇を照らす優しい光…それを、ただ消滅させたくはなかっただけです。」


「リー様の息子だから?甘いわね相変わらず」


その時、アユラはふと感じた。

もしかして、あの二人は対立しているのか…?と。


「アユラ…でしたね、ソウイの御世話御苦労さまでした」


アユラは無言となる。

ただでさえ、今の状況が分からないのだ。


「え、え…」


アユラは動揺する。

目の前にいるのは、ポルカとポルカ…。

似たような姿だが、片方は前日に見たポルカである。

…偽物…?

いや、暗躍は今の話では、ポルカなのだ。

しかし、どちらのポルカを疑えばいいかわからず、それに戸惑っているのだ。


「ギルガメッシュを止めるには、糸をきる必要があります。傀儡子を倒すのです」


「傀儡子…?」


「アユラ、だまされないで?あいつは、敵だよ」


ポルカは言う。

カリナは、アユラに問う。


「私を選びますか?それとも、ポルカ?どちらでも構いません…信じる道は一つです」


アユラは、悩みもせずに、ポルカの元へ走る。


「そうですか、やはり…」


アユラは表情を変える。

そして、そのまま…殴りかかった。

ポルカはそれをまともに受けた。

が、ギルガメッシュの何かが、それを阻んだ。


「チッ、届かず…か」


アユラは、その阻まれた何かを確認する…。


「操り人形遊びは楽しいか、ポルカ」


「ええ、楽しいわ…人がボロボロと崩れてひれ伏すのがね」


「それをソウイがなんて言うか、わかるか?」


「さぁね」


「「有罪だ!」」


アユラの言葉に重ねて誰かの声がする。

その声は、ポルカのすぐ後ろで聞こえた。

反響ではない。

後ろに壁はないからだ。

では何が…?


「ソウイ、遅かったな決着は尽きそうだぜ」


「そうか、なら来なくてもよかったんだね」


「現状把握は恐らくできていますね?私がカリナです」


「ああ、まさか天厨が一つの街の情報を自分の脳内に流す事ができるなんてね」


ソウイは、光に被われていた体ではなく、単身である。

ギルガメッシュは、それを占めたと思ったのか、ソウイへ突撃する。


「リベンジ戦をさせてやるぜぇぇぇ!!!」


「残念だが…」


一瞬、光の矢が一直線に伸びた。

瞬間にその先の先にあった山が倒壊した。


「何…」


ギルガメッシュの顔が歪む。

笑いではなく、苦しみ。


「その光は、闇を照らす。黒きに染まったお前は、消滅する」


「ぐぁ、お…の…れぇぇぇ!!!」


「滅せよ…ギルガメッシュ…永久に。判決・死刑」


光が、ギルガメッシュを包み込む。

同時に、それを黒きオーラが包み込もうとする。


「まだやるのか…しつこい」


{我は、不滅だぁぁぁ!!!}


「アユラ、コイツは僕が相手をしておくよ…君は、ポルカちゃんを倒せ」


「了解だ」


アユラはすぐに行動を起こした。

ポルカの動きも同時。

そして、互いに間合いを縮める。


「僕は、君との再戦は望まない、だって不死なんだろう?だったら、僕の敗北が先かもしれないじゃないか それとも、後何回か倒せば死んでくれるのかな?」


「我に、回数などは存在しない。」


「へへ、そうかい」


他愛のない会話の最中でも、ギルガメッシュとの激闘に変わりはない。

ギルガメッシュは、霧の中からもう一度蘇り、再度同じように戦いを挑んできた。

結果は、何度やっても光に包まれそうになってから霧に代わって、光を包み込むだけであった。

いや、包み込むと言うよりは消そうとするだけだ。


そのころ、ポルカとアユラの距離は縮まり、ようやく互いに戦える状況となった。


「アユラ、お前はまだ知らぬな…私が、ギルガメッシュを呼びだしたかを」


「聞きたくはない、それに今のお前に興味もない」


「今の、というと…昔の私には興味がわいたという事か?まったく、お姉ちゃんと入れ替わって、それにも気付かないなんてね」


「むしろ、カリナの方がポルカなのだと思っていたがな…」


ポルカに対して、ほぼ垂直に、何かを放つアユラ。

その一閃は…


光閃こうせんか…中々手の込んだ事を…しかし、こんなんで私を止められるとでも?」


光閃は、相手の動きを止める技の一つだ。

しかし、今となってはポルカには効かない。


「私には、13個の強化アイテムがついてるの、残念だけど倒す事なんて不可能だ」


「御前は、どっかのアニメの敵キャラか何かか!?ラスボスか!?ともかく、やってみないとわからんわけだ、セツナ…そろそろいいか?」


「…ええ」


「私も、準備はできています。ソウイはあのまま戦わせておいて、私たち三人でなんとかポルカを倒しましょう」


三人は、一斉に指示なしで同時に動き、体術における物理的攻撃を仕掛けた。

まず、セツナの回し蹴り。ポルカはそれを弧を描くように体を曲げて、かわす。

そして、次にカリナのかかと落としだが、それを両手の手首よりも下肘よりも上の所でガードをして、受け流す。

最後に、アユラが渾身の一撃を拳に込めて放つが、それも素早いサイドステップでかわして、すぐにカウンターに切り替える。

魔術。魔法陣がポルカの手首を覆う。

その拳は、やがて光出し、そのままアユラに向けて放つ。

その光は、アユラの懐まで来て止まった。

アユラがギリギリの所でセツナに背中を引っ張られたのである。

服は黒いチャイナドレスであったので、よく引っ張れたのだ。

そして、ポルカの隙は大きかった。

渾身の一撃であったがために、体を大きく前へと出しすぎていたのだ。

それを、カリナは見逃さなかった。

カリナは受け流された状態で体制を立て直して、バク宙しつつ、鉄槌をポルカへと叩きつけた。

ポルカはそれを直撃してしまう。

だが、ポルカが体制を崩すと同時にセツナが、アユラを引っ張った反動のままに殴りを入れた。


「ぐぅぅぁぁぁああああ!!!」


その二撃は大きく、ポルカはその場に倒れこんで、ピクリと体を動かす程度であった。

ほぼ、体力を消耗したと思っていい。


「ソウイ!ギルガメッシュをあと一回倒せ!」


「了解!」


ソウイの光の一撃をギルガメッシュへと叩きこんだ…。


黒雲は、まるで今までが嘘のように光を漏らし、ソウイたちを照らした…。


「…判決…死刑」


ソウイは、ギルガメッシュ ポルカ共々、死刑の牢獄へと心診断で飛ばした。


「ようやく…ようやく…だったな」


「そうだ…な」


「これで…終わったんだよな…」


「ああ…」


街に光が満たされた。

輪の絶命は思ったほか彼らにダメージを与えたに違いない。

…大切な人のために、命をかけた英雄のために…


 心の診断始めます。


ソウイは、心裁判所へと帰った。

これにて、心審判は終了です。

ありがとうございました!

今後は、BIO HAZARD outside break をお楽しみください。

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