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第二十二話 outside and judgement

(--- ソウイ ---)


僕は、ヘシータの家に向かっていた。

…しかし、その途中思わぬ人物と遭遇する。


「よぉ…、弟子」


そう、そいつは…あの時の、赤マントの男である。

僕にとって、憎い相手…。

倒せるのか、いやあのリーさんですら…。

待て、足を動かすな、慌てるな、慌てるな、相手は僕に気が付いていない。

日が落ちるのがわかる。

赤き太陽は、その身を隠すように山の頭に差しかかる。

もう夕方だ。

眩しい方角に、彼がいる。

こちらを向いていない。

前方を向いて、歩いている。

まだ…そう、慌てるな、タイミングを…機会を待つんだ…。

僕は、焦っていた。

目の前にいる相手に恐怖を、恨みを持って見ていた。もう、どうにかなって…。

保て、保て、保て…!!!


…気がつくと、そこには僕しかたっておらず、日は沈んだ。

どこへ行ったのか、夢中に思考をコントロールしていたために、見当もつかない。

頭の中で、悔しい気持ちが溢れ出てきた。

…どうして…どうして…チクショウ、チクショウ…チクショウ!

そんな言葉が、ずっと脳裏から離れなかった…。


(--- アユラ ---)


俺にとって、リーはどうでもいい存在。

裏路地にて、急いではいるもののどうしても乗る気はそうそうない。

ソウイがああ言っているんだ、俺がどうにかしないとな…なんて、いつからか男の口調になっていた俺…。

あの神社は、俺が幼少のころに親に連れられてきたところだ。

その頃は、まだ幼いせいか男の口調ではない一般に知られる女の口調だった。

弱気で、とことんいじめられるような…今の姿では想像もつかないようなそんな姿。

そんな俺が、口調を変えたのは、女子高生あたりか…カッコつけのために、そうしたら俺は次第にケンカ番長と言った位になっていた…。

望んでいたわけじゃあない。

高校生の頃、ソウイとはアルバイト通いに通りかかっていたあの相談所のようなところで知り合い、そして…あいつがいじめに合っていたことを知って、同じ高校と言う事を知って…。

恋というよりも、ほおっておけない存在だったからだ。

…俺の母親の妹の息子だから。

つまりは従姉弟のようなもの。

いや、従姉弟だ。

ソウイという名前…俺は、知っていた。

だからこそ、言わなかった。

あいつの父親が…。


(--- ポルカ ---)


ようやく辿り着いた時、そこには私しかいなかった。

どうも、他の二人は遅れているようだ…。


「はぁ~あ、暇だな」


「やぁ、お嬢さん…いや、釣瓶 しずか…?」


「どうして知ってるいる…、私の名前…」


目の前にいる赤いマントの男はそういった。

偽りの名前は兄からもらった。

ポルカ…。

明るい音を合わせたただそれだけの名前。

それを暴かれた事は…ない。

…いや、一人知ってる…。

じゃあ、じゃあこの人…は…。



次回

ようやく辿り着いた二人は、ポルカの姿がない事から誘拐されたのだと悟る。

一方のポルカは、行方不明。

ソウイとアユラの二人は、ロックされたパソコンを見つける。

しかし、ロックを解除してもパスワードがわからない。

そこへある人物が現れる…。


次回は、かなり後になるかもしれません。ネタギレですwww

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