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第九話 minus of lock

「ここに、心審議を開く!」


「「はっ!?」」


驚きのリーの発言。

あまりに唐突な…三つ目の心裁判所が、姿を現した…。


                  --- 説明・補足 ---

この物語において、タイトルにもなっている心を前提とした裁判所の内容について。


1.心審判マインド・ジャッジ

この裁判所が裁判長リーによって開かれた場合、強制的にそれは有罪か無罪かの判決から決める場面まで移動され、かつその場で判決が決められる。また、この裁判において嘘の判決はできず、事実上の判決つまり無罪と有罪かの必ず正しい答えを出さなくてはならない。

このルールは他の裁判も同じ。主に審判は相手の悪事を裁くためにある。


2.心裁判マインド・ジャッジ

最高裁判所…つまり、最終決定の裁判所。三審制であっても、覆ることのない真実を語らせる裁判所で、相手の情報を無理やり聞きとらせる。また、そこで得た情報は、犯人の視点から得たものであり、他の証言者が 嘘 を言わない限り、この裁判所のルール上で、判決を決めてゆく。

主に殺人事件、怪奇現象などで使用される。なぜ怪奇現象も含まれるのかは意味不明。


そして、これらはそれぞれの役目として、 真実 を優先してきたが、今ここで出た心審議は、違う。

目撃者すべてが証言者となり、意見をひとまとめに覆る事のない 嘘 を浮かび上がらせる。

そのため、犯人はその嘘を使えなくなる。

また、これらにおいて、裁判所を二度開くことはできず、一日一回。


「説明乙」


「…とりあえず、文字は稼いだ」


今ので、300字はあるんじゃないか?

…ともかく、彼リーさんは、新しく心審議を出してきた。

裁判所の元の形とは異なるものの、やはり初めて聞く言葉に不慣れの僕たちにとって、少々不安があった。しかし、あのリーさんの事だ。何かあるに違いない。

そう、僕は心のどこか奥底で、思っていた。


「…裁判員制度が投入されてるから、僕らも一応は参加者…証言者となっているようだね」


「…そうだな、まずは…被告からの発言…つまりは尋問だな」


尋問…ねぇ…。ちなみに、ここでの尋問とは、相手からの発言の否定。

まあ、言葉は違うけれど、これがリー流。


「卑怯、めんどくさがり…だからな、というかこの裁判自体が何か間違っていると思うのは、僕だけなのか…?」


一人称が僕…というのを、ここにきて初めて聞いた気がした。

つか、一人称変わってない?一話前まであんた一人称俺だったじゃん!

…ともかく、裁判は徐々に終盤へと行く。

尋問として、以下の事を述べた。

尋問の内容、裁判長からの質問については、一切触れられず、また関与としては、情報は大体のことしか述べられない。これは、その情報である。


裁判長は、被害者にストーカー被害に合うという相談を持ちかけられる。

また、ストーカーをしているのは、被害者の兄である事がわかった。

このことについて、一切否定せず、被告は犯行を認める。

しかし、裁判長は、これを裁くことはできなかった。


「…なぜ…?」


「それは、次回のお楽しみ!じゃな!」

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