2話 弱肉強食
俺だ、俺自身が能力に発現していることを知ったのは、
つい先日の事だ、その日は塾で帰りが遅くなっていた
月明かりに照らされ人通りの少ない道のコンビニに立ち寄った時事件は起きた。
「にぃちゃん俺今お金に困ってるんだよお小遣いくれよ」
ガラの悪い奴らに絡まれてしまったのだ
「まさか抵抗したりしないよなwww俺能力持ちだぜwww」
そう言って男は人差し指からライター程の小さな火を出した
俺はどうもその小さな火で脅してくる滑稽な姿に笑いそうになってしまった。それに勘づいたのか男は顔を真っ赤にして怒っている。
「すみません、ただ今お金を持ち合わせてなくて」
すると男は俺の胸ぐらを掴み襲いかかってきた
だがそこで男と俺は気がついた指から火が出てないことに。
その場は周りの助けによって場を逃れることが出来たが
不思議に思った俺は、友人で能力持ちの松谷さんに
協力してもらい色々と実験をしてみた。
「松谷さんよろしくね!」
それでいくつかわかったことがある。
1、自分が見下した能力が無効化されること
2、その能力を見ていないと発動しないこと
3、自分の意思ではなく本能で感じた感情に左右されること
よって俺の能力は
【弱肉強食】