1話 感染
(キーンコーンカーンコーン)
授業の終わりと共に各々《おのおの》好きなことをする、
本が好きな奴は本を読み、運動が好きな奴は運動をする。
だが今日は1つの話題で持ちきりだったそれは、
今朝政府から発表された超能力についてだ、政府が超能力なんて馬鹿らしいと思うかもしれないが近年、
テレビやSNSで超能力というジャンルができるほど超能力ブームが来ていた、そこでの政府からの発表となると誰しもが注目する、しかし政府からの発表と言うのは予想外のものだった。
「え〜本日会見を開きましたのは、超能力の件です。近年超能力ブームと世間がなり政府はその真相を解き明かそうと研究を進めたところ、、、、新種のウイルスであることが判明いたしました。」
この瞬間誰もが驚愕した、まさか病気だなんて誰が予想していただろうか、さらに驚きの事実はまだあったのだ、
「このウイルスは人から人への感染がみられます。治療法に関しても発見されておりません。しかしこのウイルスは人体に害がありませんのでご安心ください。」
なんと人から人に感染するそうだ、しかもうちのクラスでも既に感染者がいるほどに身近になっている。そして感染した者は皆同じ行動にでる、身近なコミュニティを支配しようとするのだ。
もちろんうちのクラスも例外では無い。
「おい、お前俺様に逆らっていいと思ってるのか早く俺の分の昼飯買ってこい!2分以内な出来なかったらまぁ分かるよな、」
ガタイのいい角刈りの男に、こんなこと言われたらただでさえ怖いのに、【怪力】の能力持ちなのがさらに厄介だ、うちのクラスには能力持ちがもう一人いる、それは
俺だ、