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本編2【世界の異変と魔王の力を持った者】

 俺が、石碑の前で倒れ込んで集落に戻って来てから長い月日が経っていた。あの時は何事もなく平和だった世界は、長い月日を経て変化していた。海は荒れ狂い船が海を渡る事も難しくなっていた。空は、暗い雲で覆われてしまい太陽も見えなくなって食物はあまり育たなくなっていた。人々は、この世界の異変に何か不吉な事の前触れではないかと不安になっていた。そんな世界になってしまった時、俺は石碑での出来事を思い出した。俺がこの世界でやらないといけない事があるという言葉を・・・・・・

 世界に異変が起こる何年も前に複数の人間が何処かへと向かっていた。その複数の人間の目的は今の所まだ何もわかっていなかった。複数の人間は何かある目的の為にその場所へと何日も何日も歩き続けていた。その間にその複数の人間を見た人は、何かしらの不気味さを感じていた。その不気味さを漂わせた人間達は、目的の場所に辿り着いたようでその歩みを止めた。その場所には特に何もない暗闇が支配しているだけの洞窟の中だった。目的の場所に着いた複数の人間は、すぐに休息をとって体力を回復させた後にある行動を起こした。複数の人間は、何かの準備を始めた。準備を始めた人間達の手には、怪しい道具が握られていた。その怪しい道具を目的の場所に配置していった。複数の人間の行動は素早く動いていて時間がかかる事もなく準備が終わった。複数の人間が準備をしていた場所には魔法陣が書かれていて何かの儀式が行われようとしていた。複数の人間は、書かれた魔法陣を囲むように集まり何かの術の詠唱を始めた。一人の人間は、他の人間とは違う言葉を発し始めていた。その言葉は、周りの人間の術の詠唱で何を言っているのかわからない状況だった。だが、儀式が始まって長い時間が過ぎた時、魔法陣が突如として発行しその場所の壁がその魔法陣の発光に呼応するように光り出した。壁と魔法陣の二つが術の詠唱で光り出しその光は、さらに輝きを増し周りをその光で支配していく。そしてしばらくすると声が聞こえてきた。

「お前が我の封印の一部を解いた者か?ならば我の力を少し与えよう・・・・・・魔王アサリゲスの力を・・・・・・そして我の封印を完全に解くのだ」と謎の集団は、魔王の言葉と力を受け取ると術の詠唱をやめて儀式を終えた。謎の集団の目的は、魔王アサリゲスの力を得る為だったのか?魔王の封印の一部を解いた謎の集団は、その体に魔王の力を宿し儀式を行った場所から次の魔王の封印を解く場所へと向かった。複数の人間が儀式を行った場所は、魔王の力の一部によって邪気を持ち普通の人間では立ち入ることもできなくなってしまった。そこの壁には魔王の紋章が浮き出ていた。

 魔王の封印の一部を解いた集団は、次の魔王の力が封印されている場所へと向かっていた。魔王アサリゲスの力を少し持った集団は、最初の場所から歩き続けて誰も近づかない谷へとやって来ていた。その場所の谷底に魔王アサリゲスの力の一部が封印されていた。普通の人間では、魔王アサリゲスの力が封印されている谷底に降りる事さえもできないほど深く闇に包まれている場所だった。集団は、魔王アサリゲスの解放された力の一部を使って何とか谷底へと辿り着く事が出来た。その深い谷底を進んで行くと魔王アサリゲスの力に導かれるように禍々しい雰囲気の場所が現れた。集団は、その場所でまた魔王アサリゲスの封印の力を解く為の儀式を行う準備を始めていった。封印を解く儀式は、魔王アサリゲスの一部の力のおかげか前より早く封印を解く事が出来た。そしてまた魔王アサリゲスの声が聞こえてきた。「いいぞ・・・・・・いいぞ。もう少しで我は復活する。あと一つで封印も解ける・・・・・・またお前達に力を与えよう!!」その言葉と共にまた新たな魔王アサリゲスの力を手に入れた。魔王アサリゲスの封印を新たに解いたその谷全体に禍々しい気配が漂い封印を解いた谷底に魔王の紋章が浮き上がった。

 集団は、深い谷底の魔王アサリゲスの力の封印を解いた後、魔王アサリゲスの封印を解く最後の場所に向けて歩き出していた。魔王アサリゲスの力を封印している最後の場所は、谷底からかなり遠くにあって数日歩き続けた。そしてようやく最後の場所に辿り着いた。集団は、目の前にある目的の場所の神殿に入ろうと試みた。だが入ろうとすると魔王アサリゲスの封印ではない聖なるもので封印されて入る事は出来なかった。集団は、その封印がされている場所で少し考えた。そして谷底で与えられた魔王アサリゲスの力を使って聖なる封印を解こうと試みた。だがそれでも封印が解かれることはなかった。その事に集団は困り果てた。そんな時、集団の中の一人がある術を詠唱し始めた。残りの人間は、ただその一人の術の詠唱を見守っていた。術の詠唱はしばらく続き詠唱が終わるとその人間は、封印された神殿に向けて術を放った。するとその聖なる封印は、消えて無くなった。集団は封印が消えた神殿の中へと進んで行った。

 集団が聖なる封印が解けた神殿の中に入ると禍々しい空気が満ち溢れていた。聖なる封印がその禍々しい空気を閉じこめていた。集団は、その禍々しい空気の中神殿を奥へと進んで行くと、禍々しい空気はさらに強くさらに濃くなっていった。集団は、その禍々しい空気が強くなった場所で儀式を始め出した。集団が儀式を始め出すと禍々しい空気は、儀式が進んでいくと共にさらに強さを増していき、儀式が終わると集団の目の前に現れた影が実体を作り出した。その実体は、人の姿をしていなかった。そしてその人の姿をしていないものは、集団に対して声を出した。

「我は、魔王アサリゲス。お前達は、我の封印を解き我の力を欲する者か?」魔王アサリゲスは言葉を発し集団に問いかけると、集団は首を縦に振った。その行動を見た魔王アサリゲスは、何かの術の詠唱を唱えた。すると魔王アサリゲスからその集団に何かわからないオーラのようなものが入っていった。集団は、魔王の力が入った事がわかると驚く行動に出た。

「魔王アサリゲス、お前の利用価値はもう無い!!」集団の人間は、そう発して魔王アサリゲスに対して攻撃を開始した。不意を突かれた魔王アサリゲスは、集団の攻撃を受けた。だが、封印されていたとはいえ魔王アサリゲスの力は変わっていなかった。魔王アサリゲスは、集団に向かって攻撃をした。集団の人間の一部は、その魔王アサリゲスの攻撃によってはじき飛ばされた。何とか魔王アサリゲスの攻撃を受け流した集団の一人は、術の詠唱を始めた。魔王アサリゲスは、術の詠唱を妨害しようと術の詠唱者にターゲットを絞り攻撃を仕掛けた。術の詠唱者に向かっていく魔王アサリゲスの攻撃を弾き飛ばされた集団の人間が戻ってきて何とか防いだ。魔王の攻撃を集団の人間が防いでいる間に術の詠唱は進み、詠唱者の頭の上に術の効果か謎の物体が出来上がっていた。その物体は、魔王の力を受けて禍々しいオーラを放っていた。仲間の時間稼ぎのおかげで術は完成した。術によって出来た謎の物体は、魔王に放たれ、魔王にその謎の物体が触れると魔王の復活した体ごと飲み込んでいった。魔王はその場から完全に姿を消した。魔王アサリゲスを飲み込んだ謎の物体は、その後術の詠唱者の体の中へと入っていった。術の詠唱者は、魔王アサリゲスの力を受け新たな魔王としてこの世を邪悪に変えて行こうとそれにふさわしい場所を求めて仲間と共に歩き出した。


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