対戦準備
対戦の前にキャラクターの設定画面に切り替わる。
このゲームはキャラクターを1から制作し育成する事ができるのが売りだ。
画面には、何百回と共に死線をくぐり抜けてきた相棒が映し出されている。
一瞬考えた後、装備・スキルの変更を開始した。
『知らない相手には‥これとこれかな』
この「殺陣ファンタジー」というゲーム、世界観にまとまりがなく、剣や魔法の他、銃などもある。
飛び道具は威力が低めな傾向があり、威力が高いものはスキが大きかったり、装備サイズが大きかったりとちゃんとデメリットもある。
剣などの近距離武器はリーチがデメリット。
魔法に関しては一試合で使える回数制限があり連発できない事や、発射までのタイムラグが大きいなど、どちらかと言えば大技になるものが多い。
初見相手となれば、様子見がしやすい装備を選ぶのが一般的。
物理攻撃を回避しやすく、魔法攻撃に耐性がある軽量型の魔法付与防具にし、遠近両用で戦えるの魔法剣をメイン武器にした。
サブにはバフ・デバフの魔法をセットする。
『こんなもんか』
設定タイムを終え、いよいよ戦闘に。
知らない国?の相手だと思うと少し緊張する。
ゲームの読み込みがいつもより長く感じられた。
戦い開始の音楽が流れ、画面がブラックアウトする。
『開始直後に1発かましてやろうっ!』
技を出そうとレバーをギュッと握り込んだ。