表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

出現

初めての「小説家になろう」投稿作品で文才がないので読みづらいと思います。しかし頑張って書いていこうと思いますので宜しくお願いします。

〈異世界転生〉なんて小説やアニメとかでありきたりな設定で夢物語だとずっと思っていた。でも自分が実際そうなるなんて思ってもみなかったな。


〈現実世界〉ではさえない大学生。当たり前のように学校に行って、当たり前のように授業受けて時には友人とサボってカラオケやボーリングといった娯楽にふける。定期試験を受けてガッツポーズしたり、落ち込んだりそんな何気ない生活だった。


でもそんな当たり前のような生活を繰り返していたから、俺は〈異世界転生〉なんかの主人公に選ばれてしまったのかもしれない。だがその事に対して恨み言を言うつもりはないさ。刺激のある普段とは違う世界で生きてみるのも興味がなかったわけじゃない。


〈現実世界〉では味わえなかった爽快感を味わえるのだから気にする必要はないだろう。




これは俺が〈異世界〉に転生し新たな人生を歩むことになった話だ。


記入者 タク








ドスンっ!


「痛っ」


突然の落下感と共に尻から脳天へと走る衝撃。感じるはずもないやけに硬い感触。


つい口から言葉が漏れ出してしまったがそれもそのはずだ。


俺は先程まで自宅のベッドでテスト終わりの休憩をしていたはずなのに、今は何故か地面に座り込んでいる。疑問を誰かに問うべきだろうか。


周囲を歩いている人々は特にこれといった違和感を感じていないらしい。俺に軽く視線を向けるだけで何も言わずに去って行く。


それにしても何故見たことのない景色が眼に入ってくるのだろうか。レンガで建てられた住宅に白亜の大理石で造られたと思しき教会なる建造物。タイルのように艶のある物体で覆われた路面は、断じて俺が知っている〈現実世界〉の光景ではない。


それに道を歩く人々の容姿も不自然だ。肌はどちらかといえば白く東洋人のような色合いではないが、かといって西洋人ほど白いわけでもない。強いて言えば東洋人と西洋人の肌色を足して割ったところだ。


それに顔立ちも似たように足して割ったような成り立ち。服装もチェニックやコットンパンツ、レザーシューズといったファンタジー小説やアニメに出てきそうな感じだ。


それを踏まえると此処は〈現実世界〉ではなく〈異世界〉と考えるべきだろうか。情報が少ない今の状態で考えても結論は出ないのだから決めつけるべきではないだろう。


「どうするべきかな。此処のことを知るためには情報を集めるべきだけど、右も左もわからないのであればその場を動くべきではないか。いや動かなければ生き抜くこともできないぞ」


道端でしゃがみ込んで頭を抱え込んで、ぶつぶつと呟いている姿はさぞ不気味だろうな。でもこうでもしないと考えられないんだから許してくれ。


「ん?」


ふと子供たちの声が聞こえてきた。その方角へ眼を向けると10歳ぐらいの少年2人が楽しそうに会話しているのが見えた。


他には売り物を吟味したり親子で会話をしている人物を除いて、聞き耳を立てないと聞こえないほどの声量で話しているので、有益になる情報を得られる存在は彼等しかいない。


少年らには申し訳ないが情報収集のために利用させてもらおう。立ち上がり民家と民家の間に置かれた樽のような物体に腰掛けて、楽しそうに会話をしている少年らに向かって歩き出す。


何気なく通りすがる通行人を装い近くを歩いていくと、5秒ほどしか会話は聞き取れなかったがほしい情報は少なからず手に入った。


どうやら此処には《ステータス》というものが存在しモンスターを退治することでレベルとスキル、HP、NPが上昇するらしい。それに《クラス》というものも存在するようだ。


少年らは【剣】と【魔術】という《クラス》に属している。それをどのようにして手に入れるのかは不明だが確信した。此処は〈現実世界〉ではなく、魔法や魔物が存在する〈異世界〉であると。


そしてそれと同時に言語を理解できるということだ。


俺が話して書けるかどうかはまた別問題なのだが、耳にして理解できるということだけで今は十分だった。有益な情報を手に入れることができたことで満足した俺は、気が付けばこの世界にいたときとは違って足取り軽く一歩踏み出そうとした。


「あ、れ?」


だが何故か足が地面に触れず、視界が歪んでいくことに疑問を感じていた。その間にも眼に映る景色は斜めになり視界に入るのは艶のある地面だけ。


「-------!」


近くで何かを叫び俺の体を揺すっているのが聞こえて感じるが、どれもが遠いところで起こっているように思える。視界は黒く染まり意識も薄れ思考もままならなくなる。


な、ん…で。


疑問を口にしようとしたが発することはできず俺の意識は闇に沈んだ。

初回投稿なのでかなり短いです。以降は文字数を増やそうと思いますがどれだけになるかはわかりません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ