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桐島記憶堂 〜お代はあなたの記憶から〜  作者: ぽた
第3章 秋の夜長
68/129

18.Promenade sentimentale

 鍵盤から指を離し、ペダルを踏む足も十分に余韻を楽しむと上げて、一息吐くと同時に部屋の扉が開かれた。

 人数分のカップを乗せたトレイを楠さんが持ち、茶菓子を沢山積んだ入れ物を、大事そうに可愛らしく小夜子さんが抱えている。

 一瞬小さく掲げてみせてから背の低い机に置くと、そのままこちらに歩いて来る。


「とても綺麗な音色が聴こえると思いましたら、神前さんだったのですね。習っておられるように優しい音色でしたが」


「えぇ、まぁ。引っ越しを機にきっぱりと別れたつもりだったのですけれど……聴くのも勿論、やはり弾く方も気持ちが良いです」


「ふふ。では大輔さん、お聞きしてもよろしいですか?」


 たった今話していた僕ではなく、大輔さんへとシフトして話を進める小夜子さん。

 それに、聞いてもいいかとは、一体――


「久しぶりに見たな。随分と澄んだ“桃色”だ」


 そんな一言に、小夜子さんが「まぁ!」と両手を合わせた。

 何が何やらと呆けている傍では、楠さんも嬉しそうに笑っていた。


 桃色――色?


 そのワードでふと脳裏に浮かんだのは、桐島さんの顔を言葉だった。

 

――神前さんの透明は、とっても素敵な色をしています――


 記憶堂の前で言われたあの言葉、桐島さんは一体どんな気持ちで口にしたのだろうか。

 考えても仕方のないことだと分かってはいるけれど、どうにも気になる。


 益々もって疑問が募る僕。

 しかしこちらからは出られぬまま、小夜子さんに「お茶でもどうかしら?」と促されると、そのまま流れて机の方へ。

 ご両親、僕と席に着き、楠さんが半歩ほど後方で控えるようにして待つと、小夜子さんが口を開いた。


「藍子にも、同じようなことがあったでしょう?」


 言われて、僕は咄嗟に頷いていた。

 全く同じとまでは言わないけれど、大輔さんのこれも、間違いなく共感覚の一つだと思われたからだ。

 それに、この部屋には桃色の物が一つもない。


「大輔さんは、音が色として目に見えるのです。遺伝するかどうかということは、決定的にコレという証拠はないみたいなのだけれど、似たような状態なのですよ」


「藍子の場合、何も障害はないがな」


「と、申されますと……お父様には、何か?」


 しまった、と思うより先に尋ねてしまっていた。

 問われた大輔さんは、しかし躊躇う様子無く「字が読めないだけだ」と答えた。


 だけだ、と言われても。

 僕にはそれが、ディスレクシア――失読症、難読症の類であると、直ぐに検討がついてしまった。

 軽々と言っている訳でないことは分かっている。しかし、それをこうも容易く公言出来ようとは。


 これまでの話の中から、このことが何を意味するのか、容易に想像もつこうというもの。


「楠さん、ラックの戸を開けて貰えますか?」


 小夜子さんの言葉に、小さく上体を倒して応じる楠さん。

 先ほど僕が見ていたレコード棚に近付くと、そこにある引き戸をスライドしていく。


 そうして中から現れたものは、


「本――二十一…!?」


 驚く僕に、小夜子さんが頷いた。


「藍子が初めて賞を取った処女作、二十一。そのお隣にあるのも――」


 小夜子さんの言葉に従って、視線を横へ横へ。


 比翼連理、偕老同穴、紅日和と、立ち並ぶのは二十を超える小説の数々。その全てのタイトルの下方に称えられる名前は“霧島愛”――桐島藍子の、ペンネームだ。

 いつだったか調べた彼女の著書。僕が覚えている限りでも、リストにあったものは全てここにある。スマホを取り出し、そのうちに本屋で探そうと保存していたスクリーンショットを表示してみても、やはり漏れは一つもない。


 そして、決定的な一言。


「それは全て、大輔さんの私物なのです」


 全て、ここにある。

 認めていないなんて、有り得ないことだったのだ。


 ディスレクシアである大輔さんの私物。字が読めなくとも集めている、娘の努力の結晶。

 愛がなくて、どうやってそんなことが出来ようか。


「修二から伝わっていると聞いたが、補完をしておこう」


 立ち上がり、大輔さんは僕の方へと歩いてくる。

 そして、そこに並ぶ小説の一つを手に取って、訥々と語り出すのはその日のことだ。


「藍子には昔から、あらゆる才能があった。演劇に歌、小夜子から習うピアノ、将来どの道に進んでも成功するであろう“楽しむ”ということも知っていた」


「劇、歌――小説とはかけ離れていますね」


「あぁ。だが、ただ種類が違うというだけではない。それらと小説、他に何が違うか分かるか?」


 言われずとも、もう思い描いていた。


「完成して出されるものに、活字が関係していない」


 僕の指摘に、大輔さんはぎこちなく頷いた。


「過程を知らずとも、完成した品を見るのであれば、演劇は声、歌とピアノは音――そして後者二つであれば、私には更に色まで感じ取れる。だが、字なら……親馬鹿だと大いに笑ってくれ。藍子の成し得たことが、その努力の証が、何も分からない。何も分かってやれない」


 苦しく零れる言葉は、次第に熱を帯びていく。

 これまで言えなかったこと、桐島さんには言わなかったことを、その時間分を取り戻すかのように。


「藍子のピアノの音色は、小夜子そっくりだったのだ。誰をも魅了する音に乗せて、仄かに届く桃の色。現役を去った小夜子のピアノを再び聴いているようで、心地が良かった。願わくば、その道で楽しんで欲しかったのだが――あいつの人生だ、そうはいかなかった」


 そう語る大輔さんの横では、小夜子さんが微妙な笑み。

 それはそうだ。


 娘の書いた小説の、内容だけでなく、そのタイトルすら自分の目で確かめることは出来ない。

小説の入手ルートは恐らく小夜子さんか楠さん。いずれにしても、誰かを頼らなければ、書店に行こうとも見つけられず、ネットで見ようとも文字の打ち込みすら出来ない。

 そんな複雑な状況を抱えた上で、それでも集めていたのだ。


「反対なんて、していなかったのですよね? 修二さんから聞いた通り、頭で考えすぎて、言葉が追い付かなくて、ただそれだけなんですよね?」


「……あぁ。認めていない筈がない。あらゆる才能の内に文才まで含まれていて、それを自分で認めて進んで成功して――それを喜ばない親が、どこにいようか。私はただ、自分が読めないことのもどかしさ、確認できない辛さを思うと、どうにも言葉が出てこなかっただけなんだ。まったく身勝手な親だと、今では自分でも思うがね」


 と、大輔さんは語るが。

 それであるならば、確かめなければならないこと一つ。


「藍子さんは、それを知っているのですか? 少なくとも、藍子さんの話の中には、そんなこと一言も出て来なかったのですけれど」


 そう指摘すると。


「言いにくいことだってあります。例えそれが身内であろうとも、それが枷になってしまうこともあるのですよ、神前さん」

 

 割って入ってそう言ったのは小夜子さんだ。


「枷……」


「格好をつけている訳では決してないのです。それだけどうか、ご理解いただきたいと思います」


 納得はいかない。

 それで桐島さんが勘違いしてしまっている事実に繋がっているのも確かだ。


 しかし、それを部外者である僕が咎められよう筈もない。


「……分かりました。過ぎた詮索をお許しください」


 一応の礼儀として、深々と頭を下げて詫びる。

 

 すると、パン、という心地良い柏手の音で以って神妙になり始めていた空気を変えると、小夜子さんは話題をピアノのことへ。

 大輔さんからの色彩評価。桃色は、愛情や情熱、心からピアノに向き合い指を滑らせる人からの音色に見てとれる色らしく、それは小夜子さんの出場するコンサートに着いて行った折、少数の人にしか見られなかったものなのだそうだ。


 それが見えた僕に、興味が湧いたのだと。


「お好きなんですか?」


「……まぁ」


 短く答えると、小夜子さんは嬉しそうに笑って、大輔さんの隣から僕の方へと近寄って来た。

 いつからやっているのか、どんな曲が好きか、作曲家は誰が良いか、等々。

 ひとたび語り出した小夜子さんの口は、止まることを知らなかった。


 自分の妻が他所の若者と楽しそうに――なんて歪んだ懸念をしていたのは僕だけのようで、向かいに座る大輔さんは、どこか穏やかな表情をしていた。


(そうか……)


 第一線から身を引いた小夜子さんは、音楽に携わる仕事をしているとは言え、趣味や楽しみといった意味合いでの話し合いが出来る人がいなかったのだろう。

 それを、奇しくも桃色の音色を奏でてしまったものだから、火が付き、加速し、止まらなくなっている。


 それにしても、本当に楽しそうに語る人だ。

 こんなことなら、こっちでもピアノ習っておけば良かったかな。


 なんてことも思ってしまう。


 もう随分と、桐島さんを取り巻く環境にあてられてしまっているらしい。


「半年前、藍子さんから聞かれました。クラシックが楽しくはありませんでしたかって」


「どういうことでしょう?」


「自慢話ではないのですけれど、絶対音感を持っているんです。それが分かってからピアノを始めたもので」


「あら。何だか、少し変わった人たちの繋がりが出来てしまっているようですね」


「はは、まったくです。それで、僕はその時『退屈ではなかった』と答えました。それに対し藍子さんは『嘘の色が視えます』と言って、すぐに冗談だと返してきたのですが――」


 桐島さんはあの時、どうして冗談だなんて――まったくの、嘘なのに。


「特別な感覚だとか、才能だとか関係なく、僕は純粋に音楽が大好きでした。いえ、大好きす、今も。だからきっと、さっきのような拙い演奏でも、桃色に見えてしまったのかと」


 そんなことを言ってみると、大輔さんの眉がぴくりと動いた。

 自信の変わった特徴について、言わなかった、伝えていなかったことを思い、何か感じてしまったのだろう。


「それは素敵なことですね。良かった、やっぱり嫌いだ、なんて言われちゃったらどうしようかと」


「本職としていた方の前で、間違ってもそんなことは口にしませんとも。もっとも、微塵も思ってはいませんけれど」


「ふふ。何だか、もう一度ちゃんと聴きたくなってきました」


 そう言って立ち上がると、小夜子さんはピアノの方へと歩いていった。

 なんとなく僕も立ち上がり、半歩斜め後ろから小夜子さんの後を着いて行く。


 やがて直ぐにピアノの傍まで来ると、聴いてみたいだなんて言っておいて、まずは自分で椅子に座ってしまう小夜子さん。

 閉じていた鍵盤蓋を持ち上げた。


「二十世紀初頭はフランスの地。作曲家モーリス・ラヴェルによって作られた組曲“クープランの墓”、メヌエット」


 小夜子さんが口にしたそれは、僕が先ほど弾いた曲だった。


「ラヴェルの残したメヌエットの中でも、最高傑作とまでされる一曲ですね」


「十八世紀フランスの古典音楽に傾倒していったラヴェルの、文字通りの集大成――最後のピアノ独奏曲でしたっけ」


「よくご存知で。曲だけでなく、ちゃんとその背景についても知っているのは素晴らしいです」


 褒められると、素直に嬉しかった。


「ラヴェルは私も大好きです。特に、生前最後の方に残したものが特に」


「ドビュッシーと比較されることの多かった時代の後ですね」


「あら、本当によくご存知ですね。今度、またご一緒に食事でも如何でしょう?」


「機会があれば、ということで」


 悪戯に返すと、小夜子さんはふふっと笑って、鍵盤の上に指を置いた。

 そして目を伏せ、そのまま一音目を奏で始める。


 最初のその音色だけで、色までは分からない僕でさえも、ふわりと花びらが舞ったように見えてしまった。

 優しいけれど弱い訳ではなく、儚いけれど消え入る程ではない、丁度その境目のタッチ。

 慈しみに満ちた、音と会話をするような奏で方だ。


大輔さんが惚れ込むのも頷ける。

 こんなに良い音を奏でられる人、そうはいまい。

 

 僕のそれなんて比べものにはならない程、温かい音色だ。


 これに触れ、この人に教えて貰っていた桐島さん。

 その日々のことを思い出せば、あるいは――


 僕が、ただ思うだけではどうにもならない事を浮かべている内に、小夜子さんはさんは最後の一音を弾き終えた。

 鍵盤から指を離し、ペダルから足を浮かし、少しの間を置いてから「はふぅ…」と吐かれる溜息は、流石は親子、桐島さんとそっくりだった。


「いつ以来でしょう、これほどまでに気持ち良く弾けたのは――神前さん?」


 声をかけられる寸前、一瞬だけ本当に意識が飛んでいたような気がする。

 あまりにも上品な音色に、思わず言葉を呑んでいた。


「何と言いますか――人って、本当感動すると、言葉を失うものなんだな、と」


「あらあら、お上手ですこと。聞きましたか、大輔さん?」


 楽しそうに、半ば跳びはねるようにして身を乗り出して尋ねる。

 少し遠くは未だ机の方で、大輔さんが優しく頷いていた。


「ただ優しいだけではない。もっとこう、心にすっと溶けるような……ふわりと夢心地にいるようでした」


「そ、それは流石に過大評価ですよ、嬉しいですけれど」


 事実なのだけれど。


 小夜子さんは椅子に座りなおすと、ゆっくりとこちらに向き直った。


「“月の光”――ドビュッシーと言えばな代表曲ですね。大好きな曲です」


「それは嬉しいことです。実は、私が大輔さんを射止めた曲なんですよ」


「それはまた因果な」


 作曲された当初の題名は「感傷的な散歩道」だった月の光は、ドビュッシーが思いを寄せていた相手へと送られた曲である。

 それを持ってきて射止めたとは、随分と素敵な話だ。


 しかしその実、その相手という人物の立場は、いわゆる“人妻”だった訳で、勿論そんな逸話を知っているであろう小夜子さんには、また複雑なものだけれど。

 何であれ、思いを伝える為に作られた曲であることに変わりはない。

 そんな素敵な落とされ方、大輔さんが羨ましくもある。


「恥ずかしい話はよしてくれ、小夜子。せめて私がいないところでだな」


「あらあら。今も昔も、変わらず()いですね、大輔さん」


「小夜子…!」


 ふと、少し大きめの声が漏れた。

 怒りではなく、恥ずかしさの限界で。


「叱られてしまいましたね」


 小さく舌を出して、悪戯に微笑む小夜子さん。

 小悪魔感も、流石は親子だ。


「僕に言われても」


 呆れて流すと、またふふっと穏やかに笑った。


「さてさて神前さん、伝え忘れていたことがございます」


 と楠さん。

 何でしょう、と聞き返す僕に告げられたのは、そういえば忘れていたことと関係のある、衝撃的な言葉だった。


 今夜はここで一泊してもらいます。


 と。

 そういえば、言われた通り着替えを持ってきていた。そういえば、家の中へと入る前にアルコール云々という話をしていた。

 二つのそういえばを考えれば、それは取り立てて可笑しな話ではないのだけれど。

 問題は、どうして泊まれと言われているのか、だ。


 答えは簡単。

 小夜子さん曰く、最近はあまり修二さんも帰れておらず、少し変わった刺激が欲しいとかなんとか。

 その言い方、耳打ちでなく直接大輔さんにでも言ってみろ。


 きっと、殺されるのは僕の方だ。



 存外に団欒としていた夕餉も終えると、シャワーを借り、僕は充てられた部屋へと向かっていた。

 思えば今日一日、ある意味で貴重な体験をしたものだった。

 呼び出されなければ聞くことのなかったであろう話を聞き、恐らく二度は触れられないであろうスタインウェイのグランドピアノで演奏も出来た。

 これ以上ない贅沢な時間だった。


 しかし、それにかまけて忘れてはいけないのは、やはり桐島さんのことだ。

 これだけ温かい方々なのに、それを正しく捉えられず、今なお苦しんでいる様子のあの人を、このまま放っておくわけにもいかない。正式に、修二さんから依頼もあったことだから、それは何としても果たさなければならないことだ。


 そう、意気込んでいると。

 月明かりが漏れている一室――ご両親二人が食後に入っていった部屋から、ふと小さく声が聞こえてきた。


 あまり良しとは出来ないながらも、どうしても気になって耳を(そばだ)てる。


『真ん丸ですね』


『そうだな。綺麗な月だ』


『そういえば、藍子が産まれた日も、藍子が家を出た日も――』


『あぁ。夜は満月だったな』


 少し、胸が痛くなった。

 何てタイミングでこの家に来てしまったのかと。


『里帰り……してくれないものでしょうか』


『強制は出来ないさ。そも、私が自分のことについて話していなかった所為だからな』


『そんなことは…! いえ……すみません』


『気にするな』


 一、二センチだけ開いた扉から洩れる、後悔の音。

 どこか胸を締め付けて、離してくれない。

 次第にそれは、更に具体的なものとなって、僕の耳に届く。


 もう一度会いたいものだな。


 と。

 僕の前で話しているのではない、本音の言葉。

 そんなものを聞いてしまって、火が付かない筈もない。


 早いところ纏めることを纏めて、僕は桐島さんを連れだし、修二さんの依頼を完遂しなければならないのだ。

 だから、今にでも出来ることをやっておかないと。

 

 先日分かった、礼文島という場所。

 そこについて、出来るだけ情報を集めるんだ。

 スマホに慣れないなんて、言っていられない。


 物音を立てぬよう、僕は部屋へと戻っていく。

 最後に聞こえた、小さな愛情を脳裏に刻み込んで。


『Clair de Lune――綺麗な、月の光だな』


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