16 開戦
「ふぁ~・・・・・・」
スグルは眠い目を擦りながら起きた。
結局、宴のあとその場で寝てしまったようだ
カウンター席だったため身体が痛い。
「まだ、みんな寝てるか」
すぐ横でエレナのぐっすりと眠っていた。
顔に髪の毛が掛かっていたので耳に掛けてあげた。
かわいかった。
「そーだ、レーヌのとこ行くか。もう、寝ちゃったかな」
宴が朝までだったのにも関わらずもう夜だ。
皆、寝すぎだ。
ガチャ。
スグルは外へ出る。
「レー・・・・・・ヌ?」
黒いローブを着た者が三人寝ているレーヌを連れ去ろうとしていた。
「おい!なにして・・・・・・」
グラ・・・・・・。
いきなり視界が歪む。
あいつらの誰かの能力だろう。
「スグル大丈夫か!!ダイヤ!!出てこい!!」
バンが助けに来た。
ズドン!ズドン!ズドン!
空から一頭のドラゴンが急降下してきた。
「ダイヤ!!爆炎流!!」
ぎぇえええええええ!!
大声で叫び口を大きく開けた。
ぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
炎が火柱のごとくローブの奴らに襲い掛かった。
「聖壁」
防がれた。
「ダイヤの炎を防ぎやがった・・・・・・」
「何事なの」
エレナがやってきた。
いや、ギルド内にいたやつが全員出てきた。
「おい!レーヌちゃんを返しやがれ!」
「そーだ!」
全員戦闘態勢だ。
「くくく・・・・・・」
一人のローブの中の髪の間から真っ赤な目が見えた。
「帰るぞ」
「おい!待てよ!」
「じゃあ、俺らがいる場所だけ教えてやるよ。中枢都市エンペラー」
三人はレーヌを連れて煙のように消えてしまった。
「くそがーーーーーーーーーー!!」
ゴゴゴゴゴ。
スグルにスイッチが入る。
怒りが制御できなくなっていた。
メキメキ!バサッ!
秘めたる姿。翼と角が生えてきた。
ガシッ!!エレナが抱きついた。
「スグル!落ち着いて!我を忘れては助けられることも助けられなくなるわよ!」
はっ!っとなりスグルは元に戻った。
しゅーーーー。
落ち着き翼と角が消えた。
「まだ、完全なコントロールはできないようだな。怒りに身を任せるのを止めろ」
バンが言ってきた。
「??・・・・・・はい・・・・・・」
「なんだーお前天使族の血流れてんのかよ。一緒だな」
ギルドの誰かが言った。
「え?」
「教えてやるよ、このギルドはな天使族のハーフがほとんどなんだよ。もちろん、違うやつもいるが」
「ホントに?」
「ああ、生き残りはちゃんといる。天使族の血はまだ生きてるのさ」
スグルは鳥肌が立った。
血が騒ぐ。
「恐らく、さっきの奴らは魔界の奴らだな」
「てか、中枢にいるって・・・・・・」
「やばいことになってるのかもな」
皆、話し始めた。
パンパン!
エレナが手をたたいた。
「これより、レーヌ様救出かつ中枢の現状調査の作戦会議を行います!」
頼りになるやつだなとスグルは思った。
「恐らく、中枢は魔界の者に支配されつつあります。レーヌ様救出班、スグル、アン様、バン、私。護衛班、ビル、マリー、ダブル。通信班、サラ、オマード、コロン様。調査1班、エナ、マリー、ビスケ。調査2班、タンク、ポール、フェルナンド。後は中枢都市エンペラーの隣、バルスで増援待機で。一触即発した場合全面戦争が起こりかねないのでいつでも来れるように。」
「ここには人は残さなくていいの?」
アンが聞いた。
「ここに奴らが来たってことは魔法結界が破られたことなんです。ここは手放さなければなりません」
「そう・・・・・・私たちが来てしまったばっかりに・・・・・・」
「そんなこと言わないでください。レーヌ様を助けましょ!」
「そうね!!」
皆、この作戦に全力を尽くすつもりのようだ。
「また、いいギルド拠点見つけようや!」
「この作戦を成功させてね」
スグルは思った。
このギルドに入ってよかったと。
「翌朝、作戦開始します。体力を温存しておいて!」
翌朝・・・・・・。
ザッ!!
ギルド全員出発出発準備完了。
「さあ、行きましょうか」
「「「「「「「「「「「「おう!」」」」」」」」」」」」




