15 宴
ガヤガヤガヤガヤ・・・・・・
ギルド内はどんちゃん騒ぎだった。
スグル達は楽しんでいた。
ギルドメンバーは総勢40人、マスターは今仕事でいないらしい。
「スグルだっけか?エレナお前のこと好きなんじゃねーか?おっと、俺はビルってんだよろしくなー」
スグルの肩に手を回しながら言った。
30代くらいの話しやすそうなおっちゃんだ。
今は酒に酔ってるからかもしれないが。
「そんなわ・・・・・・け」
そんなわけないと思ってエレナの方を見たらこっちを見ていて目が合ってしまって言葉に詰まった。
「なんだよー照れてんのかよー」
顔が赤くなっていくのを感じたスグルはその場から逃げた。
「ふう・・・・・・」
スグルはいったん外に出て岩に座った。
「なにしてるのよこんなとこで」
「ああ、ちょっと休憩だよ」
レーヌがいきなり声をかけてきた。
「てか、レーヌはなんで外来たんだよ」
「わ、私も休憩よ」
そう言いながらスグルの座っている岩に寄り掛かった。
レーヌはこっちに来てから何かおかしい。
きょどっている。
「レーヌ、お前こっちに来てからどうした?なんか変だぞ」
「・・・・・・なんでもないわよ」
辛うじて聞こえる声でレーヌは言った。
ドスッ!!
スグルは岩から降りてレーヌの前に立つ。
「言えよ」
スグルの目は真剣そのものだった。
レーヌは口を動かした。
「私はあ・・・・・・」
「スグル~私とお話ししないかー?」
レーヌが言い終わる前にエレナがやってきた。
「レーヌ様もいらしたのですね」
「ええ」
レーヌはなんでスグルには打ち解けたように話しかけてるんだよって思った。
「スグルお借りしてもよろしいですか?」
「ええ・・・・・・」
グイッ!!
エレナはスグルを引っ張っていった。
レーヌは顔を背けてみないようにしていた。
スグルはそのレーヌの後ろ姿めがけて声をかけた。
「レーヌ!後で話そ!」
振り向いたレーヌの目に光るものがあった。
しかし、スグルはそれに気づけなかった。
中ではコロンがお姉さん方にかわいがられていた。
「ねえ、この子すごくかわいいんだけど!」
「ほんとだー!」
「お名前は?」
「こ、ここここコロンです!!」
アンもなかなかの人気だ。
「めっちゃ尻尾ふさふさ~」
ギルドにはもちろん小さい子供もいる。
アンはなつかれていた。
「スグル?私とのおしゃべりはつまらない?」
「え、あ、そんなことないよ」
「レーヌ様のところへ戻りたい?」
「あとで約束したから大丈夫」
ぴとっ・・・・・・
さっきから距離が近い。
スグルは心臓がバクバクいっていた。
腕にエレナのおっぱいが当たっているのだ。
スグルはわざとでもこれ以上の幸福はないと思っていた。
レーヌよりあって、アンほどはないくらいだろうと勝手にスグルの頭は考えていた。
「てか、もう朝じゃね?」
誰かのその一言で宴は終わった。
そして、みんなその場で寝始めた。
「おい!!」
突っ込みどころが満載のギルドだが俺たちはそのギルドの一員になった。




