第4話 あ~春ですね
さて毎回遅れてしまって申し訳ありません。
とりあえず、本編をどうぞ!
春の陽気に誘われて、人々はいつもと同じようにまったりと過ごしている。
そして此処、博麗神社では、今日に限ってものすごい静かだった。
何時もなら誰かが起きているはずの時間帯。
どうやら二人共まだ寝ている様子だ。
部屋は居間。
中では霊夢は体を少し丸めながら、幸也はうつ伏せになって寝ている。
「・・・・・・あ・・・いっ、痛いわね」
最初に起きたのは霊夢だ。
少し苦しそうな表情をしながら、ゆっくりと上半身を起こしながら起床した。
「昨日は、飲み過ぎた」
理由としては昨日行われた宴会で盛大に飲み明かしたため、二日酔いになっていたからである。
「あ~、水飲みたいわね~」
霊夢がそう言って額に手を当てていると、
「ほい、霊夢」
霊夢が後ろを向くと、水の入ったコップを片手に持った幸也が立っていた。
「あら、幸也起きてたの?」
「ついさっきな」
「貰うわね」
「どうぞ」
霊夢は幸也から受け取ると一気に水を飲み干した。
飲み干したコップを近くに置いた霊夢は幸也に聞いた。
「ふ~、ねぇ幸也、あんだけ呑んでたのに平気なの?」
「そうだな、特に何ともないな」
幸也は鬼の血が混じっているため、そうそう酔う事はない。
だが本家の鬼と比べると流石に劣るが、それは特に気にしてはいない。
実際昨日の宴会では、鬼である萃香が参加しており幸也は酒を勧められて呑んだが、潰れるのは幸也の方が先だった。
「しかし昨日は大変だったわね」
「そうだな」
確かに昨日は凄かった。
寧ろ良く博霊神社まで帰ってこれたものだというくらいだった。
ちなみに宴会場所の掃除は全く行っていないため散らかし放題だ。
「というか幸也のせいだからね」
「なんかやったか、俺?」
幸也は分からないため霊夢に聞くと、霊夢は宴会であった事を思い出したせいか頬を赤く染めて、何かを言おうとしたが、
「もっ、もう何でもいいから朝食作りなさいよ!」
露骨に話題を変え、幸也の後ろに回り背中を両手で押しながら居間から出て台所に追いやった。
「ちょ、何だよいきなり!?俺そんなに酷いことした?」
「いいからさっさと朝食作りなさいよ!!」
「もしかしてあの事か?あれは、まぁ、その」
「いいからさっさと作りに行く!!」
幸也は仕方がないので霊夢の言うとおりに、素直に押されながら台所に向かい朝食作りに勤しんだ。
霊夢は居間に戻り座ると昨日の宴会を思い出していた。
ではここで昨日の宴会で何があったのか、時を遡ってみよう。
ここ白玉楼では今まさにかなりの大掛かりの宴会が行われていた。
皆が白玉楼の庭に敷いたシートの上で賑わい騒ぎ踊りながら酒を呑み、出された宴会料理を頬張っている。
「お~い、霊夢達もこっち来て呑めよ~!!」
フラフラと立ちながら呼んできたのは魔里沙だった。
もうかなり呑んでいる様子で魔理沙の周りに酒瓶らしきものが点々と置いてあった。
そんな魔里沙の隣には、まだそんなに呑んでいないのか余り顔が変わっていないレオが座っていた。
「あ、あぁ分かった―!・・さて、行くか霊夢」
「・・・・・うん」
入り口付近で抱き合っていた幸也と霊夢は互いに頬を赤く染めながら離れた。
「霊夢どうした?」
「・・・・・」
何故か一歩も動かない霊夢に幸也は不思議に思い霊夢の顔に近づいて見ると、
「!!?」
凄い勢いで白玉楼の調理場らしき所まで走り去って行った。
「う~ん、やっぱり恥ずかしかったな」
幸也はつい嬉しすぎて自分の気持ちを身体で表現してしまったと反省した。
幸也は天パの頭を軽く二~三度掻き、考えても仕方がないと、後で謝れば良いかと思い魔里沙の方へと向かった。
「よう魔里沙、で早くないか酔うの?」
幸也は顔が赤くなった魔理沙に言った。
「アハハハ~一杯呑んだからだぜ―!」
酒瓶を持ちながら馬鹿笑いした。
「ああ、このバカはつい先間違って鬼の酒呑んだからだ」
レオは幸也に補足した。
「なるほど」
幸也は納得した。
普段から酒に呑みなれている魔理沙がこんなに酔うのはおかしいと思っていた。
ちなみに鬼が呑む酒は、鬼以外が呑むと呑みなれている者や酒に強い者でも簡単に、たった一杯で酔ってしまうほどのアルコール量なのだ。
「アハハハハ!!幸也が十人いるぜ――!!!アハ、ハハハハハ~」
キュ~・・・ドサ
魔里沙はハチャメチャに笑いグルグル身体を回しながら意識を失ったため倒れた。
レオの膝の上でうつぶせになりながら。
「おい、何でコイツは俺の膝に乗った?」
「さぁ?」
レオは魔里沙を膝から下ろそうとするが、
ガシ!!
「魔里沙・・お前」
「・・・」
魔里沙はレオの腰をガッチリホールドしていた。
「絶対起きてるだろ。おい!」
「・・・・」
どうにも反応しない魔里沙にレオは何かを思いついたのか、自分の顔をうつぶせの魔里沙の耳に近づけ息を吹きかけた。
すると、
「キャッ!!な、何だ!?」
いきなりの事に驚いた魔理沙はガバッと勢いよく起き上がった。
「いい声で鳴くじゃないか、魔理沙」
レオはまるで獲物を見つけたかのような表情をしたかと思うと、魔里沙押し倒しまた耳に向けて息を吹いた。
「ちょっ、レオ!耳はやめろよ!!」
「嫌だ」
「ホントやめ、やめろ!」
魔里沙は何とかレオから離れようとするが酔っているせいで身体が動かず、また抵抗していたら仰向けに倒れたため、レオが魔里沙の両腕を片手で掴みもう片方で魔里沙の顎に添え押さえていた。
二人は気づいていないようだが第三者から見るとまるでレオが魔里沙を押し倒しているように見える。
「はぁ、そろそろ許してやったらどうだ?」
見かねた幸也はレオを魔理沙から離そうとした。
「友人に言われたのならば仕方がない。今日はここまでにしておこう」
レオは若干やりたりなかったのか、渋々魔里沙イジリを諦め魔里沙の拘束を解放した。
「ハァハァハァ、う~、レオ!後で覚えてろよ!!」
魔里沙は四つん這いになり息継ぎをしながらレオを睨んだ。
「あっそ」
レオはそっけなく答えグビグビと酒を呑み始めた。
「魔里沙、少し寝てろ」
今度は幸也が魔理沙に近づき、顔を見てそう言うと、
「う~、ち・・・ち・・く、しょう・・・・・スゥ~、スゥ~」
魔理沙はすぐにその場で寝てしまった。
「・・・幻術か」
幸也は軽い幻術を掛けて眠らした。
ちなみにある程度幻術の心得は会得している。
理由はまた別の機会に。
「あぁ、あのまま続いてたら魔里沙が可哀想だったし、それに」
「?それに何だ?」
「周りを見て見ろよ、レオ」
「周り?・・なるほど」
レオは周りを見てみると、皆酒を呑むのを忘れレオ達の方を凝視していた。
ある者は顔を真っ赤に染め、またある者はニヤニヤしていたりコソコソとレオ達を見ながら話していた。
「・・・このムッツリスケベ共」
レオはとても偉そうにしながら皆に向けて言った。
若干顔が赤くなっているところを見ると、どうやら少し酔ってきたようだ。
「アナタがあんな事していたからよ」
そう言ってたわわに実った胸を両手で抱えながら話し掛けてきたのは、風見幽香だった。
彼女は幻想卿にある太陽の花畑というところを住処にし、そこで花の世話をしている。
彼女自身の能力が花を操る程度の能力なので、もし彼女の花を傷つける様なことがあれば生きては帰れないだろう。
「羨ましかったか?」
そんな彼女に勝ち誇った顔をしながらレオは聞いた。
「そうね。私からしたら羨ましかったけど、他はどうかしらね?」
そう言って幽香が後ろを振り向くと、そこにはかなり怒り人形を周りに展開しているアリスがいた。
まるで何かの嫉妬に狂っているかのように。
「何でアリスは怒っているんだ?」
レオは近くにいた幸也に聞いた。
「いや知らねぇよ。まぁしいて言うなら、お前が何かしたんじゃね?」
「ちょっとそこに直りなさいレオ。大丈夫。一瞬で天に昇らせてあげるからね」
アリスは笑顔で言っているが後ろから般若のような顔が見える。
それに気づいた周りの奴らは、
「お!喧嘩か?やれやれ―!!」
「修羅場か!!修羅場なのか!!」
「あははは~、黒いのだ~」
わいわい騒ぎ出しはやし立ててきた。
しかし皆さま大変酔っているご様子である。
「さて、逃げるか親友」
何気にレオは幸也を巻き込んだ。
「何ちゃっかり俺のこと巻き込んでだ!?」
「親友だろ」
「親友なら巻き込むなよ!」
「良いじゃないかってとっ!」
「!!!!」
アリスの弾幕がレオ達を襲う。
アリスの人形が前に出てきて様々な色の小さめの球状の弾幕を放ってくる。
レオ達は難なく避けていくがアリスはそれを見越してか人形達を徐々に囲むように張り、レオ達の逃げ道をふさいでいく。
いつの間にか逃げ道はほぼなくなり、レオ達を囲むような形の円を形成していきながら、さらに弾幕が張り巡らされ逃げ道をふさがれた状態となった。
「面倒だな」
レオはふらつきながらも弾幕の軌道を読み正確にかつ最小限の動きで避けていたがそれも難しくなったレオは鬱陶しいと思いながらも集中しながら避けていく。
「いや面倒というかなんで俺まで標的にされてるんだ!!」
何故か標的にされた幸也はレオに怒鳴りながら、体をひねったりしながら弾幕を避ける。
「そう言うなら迎撃すればいいじゃないか?」
「後が怖いからやらねぇよ!と、危ね!!」
弾幕が幸也の顔を掠った。
「そうか・・なら仕方ない。俺がやるか」
そう言ってレオは眼鏡を外し、胸ポケットにしまうと笑顔を浮かべながら自身の能力を発動した。
「さて、ついて来られるか?」
レオがそう言った瞬間、レオの姿が忽然と消えた。
レオの能力は時間の流れを操る程度の能力。
よってレオは自分の移動する時間の速さを早くし、周りの時間の流れを遅くした。
このことでレオから見ると周りの時間の流れが遅くなっているので弾幕などがただ浮いているような状態になっており、自分は早く動けるためアリスの弾幕を簡単に避けてアリスに迫って行く。
「おいレオ置いてくなよ!!うわっ!」
レオが消えたのに気づいた幸也だったが、もう気づいた頃にはいなかったため一人だけでアリスの人形から放たれる弾幕を避けていると、死角から来た弾幕が幸也に向かった。
幸也は避けているのだが死角の弾幕に気づかない。
そして弾幕が当たる直前、
「防符―『二重結界』―」
二重に重なった壁のような結界が幸也を守った。
「大丈夫、こ、幸也?」
いまだに抱きつかれたことを引きずっている霊夢がスペルカードを使い幸也を守ったのだった。
「助かった霊夢」
幸也は服に着いた汚れを手で払いながら霊夢に礼を言った。
「もう、何したのよアリスに?」
霊夢は呆れたような顔で聞いてきた。
「いや俺じゃなくてレオがだな」
「俺が何だって?」
いつの間にか幸也の隣にレオがいた。
「あれ?レオ、アリスは?」
「眠ってもらった」
レオはアリスを俗に言うお姫様抱っこをしていた。
「「何で?(よ)」」
「眠らさせた方が手っ取り早いからに決まってるだろ。ま、酒が入ってたから簡単に眠った」
(てか、どこさわってんだコイツ・・・まぁ、別に良いか)
幸也はレオがアリスの胸をちゃっかり揉んでいたのに気付いていたが、レオが怒られるだけなので見なかった事にした。
「て、俺が魔里沙にやった方法と同じじゃねぇか」
「魔里沙に?ちょっと幸也、魔里沙に何したのよ?」
霊夢は幸也に詰め寄った。
いきなり詰め寄られたため、幸也は驚きながら魔里沙にしたことを話した。
「いや、ただ眠らしただけだけど?」
「本当に?」
「本当」
「何言ってんだ幸也。魔里沙にキスしようとしたくせに」
レオが言った言葉に霊夢の中でピシッと何かに罅が入った音が鳴った。
「おいレオ!!何言ってんだ!?」
幸也はレオの言った言葉にビックリし、やっても無いことを言われたので抗議しようした。
「・・・幸也?」
「はっ、はい!!?」
だが霊夢の余りにもの鬼のような気迫に気が付いた幸也はあわてて返事をしたが上擦ってしまった。
さらに周りで酒を飲んでいた妖怪や妖精達は身体が硬直してしまった。
「少しお仕置きが必要ね」
「ちょっと待て霊夢!えっ、何、何でそんな待って!俺は何もしてないって!!」
幸也は自分の無実を証明しよう霊夢に話し掛けるが、最早話を聞いてはくれない霊夢は一枚のスペルカードを取り出した。
「問答無用よ!!霊符―『夢想封印』―」
無数の虹色に輝いている弾幕が幸也に向かっていき、
「あーーーーーーーーーー!!!あぁぁぁ――!!」
ピチューン
「お―、飛んだ飛んだ(あ―からかうと面白いな)」
幸也は弾幕に当たると白玉楼から飛んでいき、その飛ばされる様をレオは心の中で笑いながら見ていた。
と言うか原因としてはレオの所為だがもはや真実を知る者はいない。
そしてあのシスコンというか紅魔館メンバーはというと、
「おらおら!酒持ってきなさーい!!あははは~」
上半身の服が脱げかけ半裸になりながら浴びるように酒を呑み続けているのは八雲紫である。
「あらあら、呑み過ぎよ紫」
のんびりしてるように言いながらも紫と一緒に呑んでいるのはこの冥界を管理し白玉楼の主である西行寺幽々子。
この二人、先程からかなりの量の酒を呑み一番早く潰れたのは紫だ。
「だ~か~ら~、妹っていう存在はだな、癒やしを与えてくれる素晴らしいものなんだよ」
その隣でレミリアとフランをあぐらを掻いた膝の上に頭を乗せて寝かせながら酒をチビチビ呑みながら妹について熱く語っているのがイリスだ。
「それにしても可愛いですよね、お嬢様と妹様は」
イリスと呑みながらレミリアとフランの頭を撫でているのは紅魔館の門番、紅美鈴である。
「だからいつもあの人は毎日毎日寝てばかりで」
八雲紫の式神であり、尻に九本の綺麗な狐の尾を生やして紫と似た服を着ている八雲藍である。
彼女もまた紫がほとんど仕事を任してくるので疲れている様子だ。
「貴女も大変ね」
相槌をうちながら一緒に話しているのは紅魔館の洒落たメイドである十六夜咲夜。
「どの従者も主には手を焼きますね」
そう言いながら愚痴をこぼしたのは西行寺幽々子の従者である魂魄妖夢。
ちなみにこの宴会で一番苦労したのは妖夢だ。
いきなり今日宴会するからと紫に言われ部屋を掃除して準備し、宴会料理を作ったり場を設けたり慌ただしい時間を過ごしたためかなり疲労がピークに達しようとしていた。
この三人は主の愚痴を言ったり日々の仕事の不満などを愚痴りながら楽しく呑み合っていた。
どうやら紅魔館メンバーは紫達と一緒に呑んでいた。
ちなみにこの後急いで戻って来た幸也が霊夢に土下座していたと言う。
その後二人は様々の妖怪や妖精たちに誘われながら酒を呑みあった。
こうして宴会は弾幕有りの修羅場有りの混沌とした宴会であった。
「全く幸也は!どうしてこういつもああなのかしら!」
昨日の事を思い出していた霊夢は、苛立ちと照れが交じって顔が朱くなったりしながら思った。
(どうして・・・幸也は私に優しくしてくれるんだろう?)
霊夢は幸也が何故ここまで自分の事を優しくしてくれるのか今更ながら考えていた。幸也が居候として博麗神社に住み着いて、もうかなり長い月日が流れた。
彼女は幸也が来てから全てが変わっていった。
今まで何事も無関心だった自分を変えてくれた。
そんな事を考えていると台所から幸也の声が聞こえてきた。
「お~い、出来たから運ぶの手伝ってくれ~」
どうやら朝食が出来たようだ。
「行きますか」
霊夢は立ち上がり台所に早足で向かうと炊き立てのご飯と味噌汁が二人分のってあるお盆を持ちながら幸也が台所から出てきた。
「あ、霊夢。まだオカズあるから持ってきて」
「分かったわ」
そう言って霊夢が台所に入ると、そこには一つの皿があった。
「これって・・・玉子焼き?」
皿にあるのは玉子焼き。
実はこの玉子焼き、幸也が作ると不思議な程美味いのだ。
その余りの美味しさに一時は玉子焼きの為だけに博麗神社を訪れる奴らが詳しいことは省くが争い起こったのは記憶に新しい。
この事から幸也が玉子焼きを作ることはなくなり自然に幻の玉子焼きとなり食べた者は幸福になれるという噂が立った。
霊夢はとりあえず玉子焼きを運び互いに向かい合うように座った。
こうして二人は朝食を食べ始めた。
「あれ霊夢、食べないのか?」
食べ始めて数分後、余り食が進んでいない霊夢に幸也は心配そうに聞いた。
「食べるわよ・・・・幸也」
霊夢はいったん箸を置いて真面目な顔で幸也に聞いた。
「どした?パクパクパク」
幸也はそんな霊夢の様子に気付くことなく玉子焼きを食べ続けた。
「どうして・・私に優しいの?」
「え?」
がいきなり聞かれた幸也は思わず箸を落とし戸惑った。
どうして今そんなことを聞いてくるのだろうかと。
「答えて」
霊夢のあまりにも真剣な顔に少し悩むと幸也は短く溜息を吐き、答えた。
「お前が・・・・・・だからだよ」
「えっ何?」
幸也の声が途中で小さくなったため聞き取れなかった霊夢は幸也に顔をズッと近づけて聞き返した。
「だから・・・・お前が、俺にとって・・・大切な人だからだよ!」
幸也は真っ赤になりながら少し大声で宣言した。
その宣言にしばらく霊夢は驚き思った。
自分は馬鹿なことを聞いたと。
そして思い出した。
以前幸也に似たような事を聞いた時を。
あの時の幸也も言った。
「あん?そんなの決まってんだろ。お前が俺にとって大切な人だからだよ」
霊夢はその時の事を思い出しそして笑顔でこう言った。
「ありがとう幸也」
霊夢の笑顔を見た幸也は心の中でドキッとし、
「ああ!もう!!いいからさっさと食べて掃除しに行くぞ!」
照れ隠しに話題をさっさと変えようと若干声が上擦りながら今日の予定を言った。
「ふふ、分かったわよ」
霊夢はそんな幸也の様子を見て笑いながら朝食を食べるのだった。
こうして今日もまた平和な日々が幻想郷に訪れるのだった。
さて今回はここまで。
次回もどうなる事やら。
続く。
どうでしたか?
書いている自分も何故こうなったのか分かりません。
というか恥ずかった///
一応オリジナルのスペルカードがありますが実際はないのであしからず。
ではまた次回にお会いしましょう!
さようなら~。