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彼氏の寝取らせ癖に悩む幼馴染みの竿役に抜擢されたんですが…うちの恋人まで何故かノリノリなのはどうしてだろう?  作者: かくろう


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9/12

第9話 ちょっとした違和感

 月曜日から金曜日まで、学校での3人イチャイチャが完全にエスカレートしてた。

 朝はいつも通り、恋歌ちゃんと翔子が俺の家の近くで待ち伏せ。

 「おはよ、翔くん♡ 今日も一緒に学校行こ」

 恋歌ちゃんが左腕に絡みついてきて、翔子が右腕に腕を絡めてくる。


 今日も今日とて恋人繋ぎだ。この展開も段々慣れてきている自分がいる。


 とても心地良く、最近は戸惑いが消えて優越感すら感じるようになった。


 忘れそうになるが、翔子はあくまで悠真くんの彼女であり、俺の恋人ではない。

 

 寝取らせのためにやっていることなのだ。勘違いしてはいけない。


 このまま2人とハーレム生活なんて妄想が夢にまで出てきたが、必死で頭から振り払う。


 放課後、カフェで少し休憩した後、恋歌ちゃんの家へ。

 

 練習日以外はエロいことはしないが、それでも2人の距離はずっと近いままだった。


 恋歌ちゃんから「今日、しちゃう?」なんて誘惑にも駆られて大変だったのである。


 え? 我慢できたかって? 



 もちろん無理だった。


『今日は王様みたいにしてていいよ♡』


 なんて2人に言われて、俺はベッドに腰掛けたまま2人の奉仕で指一本動かすことなく目くるめく快楽に……。


 っと、そんな話はどうでもいい。


 そんな日々が続いてる中、金曜日の放課後。

 いつものカフェで3人でケーキ食べてる時、翔子がスマホを弄りながら少し顔を曇らせた。

 「どうした?」

 俺が聞くと、翔子が少し慌てたようにスマホをポケットにしまう。


 「ううん、なんでもない。悠真くんから連絡来ただけ」


 恋歌ちゃんが「悠真くん? 最近どう?」って聞く。

 翔子が「うん、忙しいみたいで……」って曖昧に答える。

 俺はなんとなく違和感を感じて聞いた。


 「写真とか、悠真くんの最近のやつ見せてくれよ。一度も見たことないし」


 翔子が少し目を泳がせている。


「え、写真? う、うん……あるよ」


 スマホを弄って、1枚の写真を見せてくる。

 医学生っぽいイケメンの男が写ってるけど、なんかぼやけてて顔がはっきりしない。


 「これ、悠真くん?」


 翔子が「うん、大学で撮ったの」って言うけど、恋歌ちゃんが「翔子ちゃん、悠真くんカッコいいね!」ってフォロー。


 俺はなんとなく引っかかって聞いた。

 「最近の写真だよな? なんか古そうだけど」


 翔子が慌てて「最近だよ! ただ画質が悪くて……」ってスマホをすぐ閉じる。

 恋歌ちゃんが「翔くん、興味津々だね♡」って笑ってごまかす。


 俺は二人の顔を見て、なんか変だと思った。

 写真がぼやけてるのも、翔子の慌てっぷりも、恋歌ちゃんのフォローも。


 悠真くんの話、毎回曖昧すぎる。


(悠真くんって、実在しなかったりして……)


 そんな疑問が頭をよぎったけど、すぐに振り払った。

 馬鹿なこと考えてるな、俺。


 もしかしたら、このままハーレム生活を続けたいなんてバカな考えがそういう狂った発想を持ってきたのかもしれない。


 でも、心のどこかで小さな棘が刺さった気がした。


 学校の噂はまだ広がってるけど、俺たちは気にしない。

 このイチャイチャが楽しくて、止められなくなってる。

 でも、悠真くんの話が頭の隅でチクチクする。



 ◇◇◇


 学校での3人イチャイチャがルーチンになってから、数日経ったある日の放課後。

 いつものカフェで俺は恋歌ちゃんと翔子とケーキ食べてたけど、心の中は少しざわついてた。


 翔子の写真のぼやけ具合が頭から離れない。

 あれ、大学で撮ったって言ってたけど、なんか古い写真みたいだったな。

 悠真くん、忙しいって言ってるけど、連絡の話もいつも曖昧だし……。


 俺はケーキを突きながら、思い切って聞いた。


 「なあ、悠真くんって、本当にいるのかな?」


 恋歌ちゃんが少し驚いた顔で俺を見る。


 「翔くん、どうしてそんなこと聞くの?」


 翔子が隣で少し体を硬くした気がした。

 俺は言葉を選びながら説明した。


 「いや、翔子の態度見ててさ。本番近づいてるのに、俺にくっついてくるのが増えてる気がして。

 悠真くんの本番のためなのに、翔子が俺のキスに熱っぽい目してるの、なんか変じゃね?」


 恋歌ちゃんが優しく微笑んで、俺の手を握る。


「翔くん、翔子ちゃんのこと心配してるんだね。翔子ちゃんは悠真くんのこと本気で好きだから、練習も頑張ってるよ。

 でも、翔くんがそんな風に感じるなら、私も翔子ちゃんももっと気をつけるね。翔くんの気持ち、大事だから」


 翔子が少し目を伏せて「ごめん、翔吾……私、熱っぽく見せすぎてたかな。悠真くんのためなのに、翔吾に迷惑かけちゃった」


 俺は二人の優しい言葉に、胸が締めつけられる。


「いや、迷惑じゃねえよ。ただ……悠真くんの話、いつも曖昧でさ。連絡先とか、写真とか、もっと見せてくれないかな」


 恋歌ちゃんが穏やかに頷く。


「うん、翔くんがそう思うなら、翔子ちゃんもちゃんと見せてあげて。翔くんを不安にさせちゃダメだよ」


 翔子が少し慌てたようにスマホを取り出して「う、うん……写真ならあるよ」って言うけど、手が震えてる。


 すると、以前とは違ってハッキリと映った写真を見せてくる。


「すっげぇイケメン……なるほど。これで医学生で将来有望なら同級生なんて目に入らないよな」


 俺はそう褒め言葉を口にしつつ、写真を見て違和感が強くなった。


(なんで単独写真なんだ?)


 そこにはウチの近所にある公園を背景にして自撮りっぽい映り方をしているイケメンがいる。


 だけどなんだろう、この違和感は?


「会えてないの?」


 翔子が少し目を泳がせて言う。


「うん、悠真くんが忙しくて……会えてないから」


 恋歌ちゃんが翔子の肩に手を置いて慰める。


「翔子ちゃん、辛いよね。でも翔くんが心配してくれるのは、翔子ちゃんのことが大事だからだよ」


 俺は二人の顔を見て、疑念を抑えきれなかったけど、「…ごめん、変なこと聞いて」って謝った。


 二人が「気にしないで」って優しく笑うけど、心の中の棘が少し大きくなった。

 悠真くんの存在、なんか変だ。

 連絡の話曖昧だし、翔子の態度が熱っぽいし……。


 それに、1人で映ってる写真っていうのも引っ掛かる。


 普通はツーショットを撮るものじゃないか? しかもこれは近所の公園だ。


 こんな近くでデートしてたなら、普通は恋人との思い出の写真とか撮りたいとは思わないんだろうか?




 家に帰って一人になった時、俺はスマホを取り出して調べ始めた。

 「寝取らせ癖 現実例」って検索。

 AVや漫画の話ばっかり出てくるけど、現実の体験談は少ない。

 「医学生 忙しい」って調べてみたけど、普通の話ばかり。

 翔子の話、連絡が遅いって言ってるけど、いつも「忙しいから」って同じ言い訳だ。

 俺は頭を振ってスマホを閉じた。

 馬鹿なこと考えてるな。翔子が嘘つくわけないだろ。

 でも、夜ベッドで寝付けなくて、翔子の熱い目と恋歌ちゃんの優しいフォローが頭をよぎる。

 この違和感、何なんだ?

 練習の日が増えてるのに、本番の日が決まらないのも気になる。


 俺の心、3人に傾いてるけど……俺の中の疑惑はどんどん大きくなっていった。

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