作戦会議!
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前回のあらすじ
最終試験でオーウェンに敗北したフレディ。しかしその直後、村に現れたオブリビオンの襲撃に立ち向かい、機転と勇気で人々を救う。そして言われた一言
「あなたにシャドウジョーカーに入る資格を与える。」
「…あなたにシャドウジョーカーに入る資格を与える。」
彼はあまりに驚きすぎて、声を出すこともできなかった。
資格を与える。つまり、合格とだということだ。フレディは頭の処理が追いつかず、パニックを起こしている。すると、グレースが話しかけてきた。
「あなたは試験には合格できなかった。その事実は変わらない。でもさっきの行動を見て思った。あなたはウチで、シャドウジョーカーでやっていける実力の持ち主だってこと。」
「ほんと?俺、合格?」
そう聞くと、グレースは首を縦に振った。
「…やったぁ〜!ありがとう!」
「ここで終わりじゃないからね。助けに行くんでしょ。」
「もちろん!」
彼の嬉しそうな様子を見てか、2人はクスッと笑っていた。
(絶対助けるんだ。)
「アジトに来て。これからあなたに依頼をもらった少女たちの救出作戦を練るから。」
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シャドウジョーカーの小屋、正確に言うならばアジトへと向かった。
中に入ると、昨日と同じくたくさんのメンバーが作戦会議をしていた。
「リーダー、お帰りなさい!」
「カイルただいま。言ってた計画のほうが進んでる?」
「はい!リーダーが出かけられている間に情報整理、それから侵入ルートの決定をしました。それより後ろの人は?昨日の依頼の人ですよね。結局どうなったんですか?」
グレースは手を叩き、注目を集めた。
今日のことをメンバーに説明をし、彼のことを紹介してくれた。
「彼は今日の試験を受けて、我々シャドウジョーカーのメンバーになることが決まった。今日から彼は私たちの大切な仲間。フレディ挨拶して。」
「はい!えっと、フレディって言います。よろしくお願いします。」
パチパチパチ。
全体で拍手が起こり、全員がフレディに注目する。何も言われず、ただ見られるだけ。歓迎されているかは分からないが、受け入れてはくれている。
一言挨拶をしただけでもう話は次へと進んだ。あまりの淡白さにフレディは少し拍子抜けした。
「それじゃあ今から彼から依頼を受けていた件について調査したことを報告して。」
「フレディさんから言われた件について調べたところ、我々が今進めている例の貴族と関わりがあることがわかった。」
「あの例のところですか!」
声を上げたのは先ほどグレースにカイルと呼ばれていた、まだ若い青年。
「カイル、落ち着け。」
「だってその件については僕が班長を務めていて、それと関わるとなると作戦を少し練り直さなくてはいけない可能性があるので…」
「今回は一筋縄じゃいかないかもね。報告を続けて。」
「えっと、フレディさんから受けていた依頼について男の特徴から推測し、いろいろな場所を見張った。その結果、そいつらは巷で噂の闇商人だということが分かった。」
巷で、噂の闇商人。少女たちを追いかけてきていたのは、やはり闇商人。彼らからすれば商品が逃げ出したということなんだろう。
「その闇商人と取引をしていたのが領主ゴルド。ゴルドはその取引を通じ奴隷を買い、管理していたみたい。」
「なら、その2つを同時に潰す作戦を練ったほうがよさそうね。カイル、今の作戦を変えてもいいかしら。」
「はい、構いませんが…」
「なら、今から作戦を立て直す。ゴルドと商人が次会う時、それが実行日。この時に2人同時に潰す。」
淡々と話が進んでいく。
今回の作戦はゴルドと商人が次取引をする時に行われることになった。調査の結果、次の取引は新月の日だと言う事。
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「ゴルドの屋敷は広いし奴隷がどこにとらわれているかなんてわからない。だから、二手に分かれて探す。1グループ目が正面。2グループ目が裏側から。
そして、もう一つのグループはゴルドと商人を捕らえる。今から作戦を言うわ。聞いておいて。」
フレディがここにいるのはもちろん初めて。しかし似たような空気感を味わったことがある。そんな感覚に陥っていた。
「まずグループ1、グループ1 は正面から行って屋敷の中の注意を引く。その後すぐグループ2が裏側から入る。グループ1が気を引いてる間になんとしてでも捕まっている人たちを救出する。幸い屋敷の地図はあるからこれはある程度頭に叩き込んで作戦実行日まで備える。
そして、グループ3 重要な部隊になってくる。現場をおさえて、全員を捕まえる。作戦は以上。それじゃ各自準備!」
作戦が決まっていく。フレディはというと、今言われたことを理解するのに精一杯。一気に大量の情報量が来て、脳が処理できない。
既存のメンバーは容易くこの内容を理解している。流石と言うべきだ。
「フレディはグループ2に入って。直接2人を助けたいんでしょ。正直あそこにいるか分かんないし、まだ闇商人のところにいるかもしれない。それでもいい?」
「人のことを助けることに変わりは無いから、大丈夫!もし何かあっても、他のみんなが助けてくれるって信じてますから!」
「お願いね。」
グループ2に配属されたフレディは、そこにいるメンバーと話し合っていた。そこにはカイルもおり、カイルを班長として話し合いが進められている。
「正面のグループが入ったら、僕たちは屋敷に入る。そこから屋敷の中をくまなく探索して捕まっている人たちを探す。何の変哲もない作戦だけど、これが1番安定していていい気します。この作戦で良いですか?」
「いいと思うぞ。班長なんだからカイルがしっかり引っ張っていってくれよ。」
「はい!」
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作戦会議が無事に終わり、アジトと出た頃には、もう夜だった。フレディは昨日と同じ宿に泊まって寝る準備をしていたが一向に睡魔が襲ってこない。そのため夜風にあたろうと外に出た。
すると、そこにはカイルがいた。その背中は少し寂しそうで、声をかけずにはいられなかった。
「こんばんは。」
「あっ…こんばんは。」
「なんでこんなところにいるの?俺は寝れないから、ちょっと夜風にあたりに来たんだけどもしかしてカイルくんも?」
「…少し考え事をしていただけです。」
その声はとても暗く、また顔も何か悩んでいる様子だった。
「何か悩んでるなら相談乗るよ。ほら、俺たち同じグループなんだからさ!」
「…あなたが来たからですよ。悩んでるの。」
次回予告
決行日に向け、着々と進む救出作戦。
しかし夜の静けさの中、カイルが吐き出した本音
「…あなたが来たからですよ。悩んでるの。」
交差する想い、すれ違う決意。
仲間として、信じることはできるのか。




