表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
適性無しの転生者  作者: 福王聖二
第二章
60/229

第四話

飛鳥視点


私達はサエタルさんにチーム申請して、黒板みたいな手元のボードに書き込まれ、正式なチームとなった。正式にチームが決まったら連携訓練をするようにと通達された。それと、五日後には魔王討伐の為に侵略地域へと向かうとも伝えられた。


「でも、連携ねぇ。前衛中衛後衛に分けての連携…。樋口君。貴方の能力は何かしら。私は弓や矢を生み出す能力。恵那は結界を作り、盾にして他人に付与出来る能力。飛鳥は七つの剣を其々召喚して扱うという能力よ」

「あ、ああ。俺は聖心力の力を十倍、出力を百倍にするという能力だよ」

「派手さはないわね」

「「「それ凄い強いじゃないか!!」」」


明人と玲子の護衛騎士、樋口君の護衛騎士が口を揃えて言う。


「え…と…何が強いの、明人?」


私は何をそんなに興奮してるのか分からずそう尋ねた。


「聖心力は人や物の能力を跳ね上げる物なんだよ!身体能力!回復速度!防御力!攻撃力!その量と出力が増えれば、その数値も跳ね上げる!」

「へ、へぇ〜~」


凄い熱量だけどイマイチ分からない。


「実感しないと分からないか…」


そう言った明人の雰囲気が一気に変わり、寒気のようなものが襲う。明人は木剣を十本ずつに纏めて置いてある木箱へと視線を定める。刹那、明人の姿がブレて消える。


「えっ…」


私はもしやと思い、木箱の方へと向くと、木箱を中身ごと軽く持ち上げて、一瞬で戻ってきた。風も砂埃も起きない。何が…起きたの…?今…!


「これが聖心力の凄さだよ」


私以外の反応も気になり皆の顔を見ると玲子の護衛騎士と樋口君の護衛騎士以外の皆が驚愕の表情に染まっている。


「ああ。因みに言っておきますが、俺達もアキトみたいに出来ませんよ。アキトはヤバイので」

「というか、おかしいからな。僕達でもこれ位しか出来ない」


玲子と樋口君の護衛騎士はふぅ~と長く息を吐いた後に二人の身体から黄金のオーラが吹き出し、皮膚に張り付くみたいに纏った。


「ほら、これで殴ってみてくれ」


樋口君の護衛騎士が樋口君に木剣を渡す。


「良いのか?」

「ああ。殴れば分かる」


樋口君は覚悟を決めて、木剣で肩へと撃ち込む。


「硬っ!!」


え…硬い?黄金のオーラを纏うだけで違うの?


「私も良い?」


玲子は木剣を木箱から取り出す。


「勿論」


玲子は迷いなく樋口君の護衛騎士目掛けて振り抜く、が木剣は弾かれた。


「なるほど。これが聖心力。確かに派手さはないという言葉は撤回しなければいけないわね」


玲子と樋口君の護衛騎士は黄金のオーラをフッと消す。


「あれ?そういえば明人の時はオーラなかったけど…」

「俺は身体の中に循環してるんだよ」

「へぇ〜」


と、返事はするものの、具体的にどうすれば良いか分からない。


「というかアキト。勇者様となんでそんな親しいんだ?俺だってそこまで馴れ馴れしくしてないのに」


樋口君は自身の護衛騎士の言葉に途中でうん?と首を捻った後、閃いた顔で明人を見る。


「…というかアキト…って…。それにその長嶋さんとの雰囲気……えっ!マジか!!嘘だろ!お前明んご!」


明人は全部言う前に樋口君の口を閉じる。


「気付いても言うなよ。大和」

「あんぎおぉ…」


樋口君は涙を滲ませながら、多分明人の名前を呼んでる。


「後でな」


明人は樋口君の口から手を退ける。


「え、え…?どういう事?」


樋口君の護衛騎士は戸惑って、明人と樋口君と視線を交互に動かす。


「そっちの事も二人には話す。それと二人は聖心力の使い方を自分の勇者様に教えてやってくれ。勿論他言無用にするように」

「「分かった」」


明人は二人の了承に対して頷き、此方を見る。


「勇者の皆にも言いたいが、俺や彼等が教わる技術は他言無用だ。この人には教えて良いかなと言って、誰か一人に教えないで欲しい。その誰かがまた違う信頼してる誰かに話し、その話が誰かに伝わるループになり、話が広がる。だから誰にも話さないで下さい。これは皆との約束だから」


明人の視線が私に突き刺さる。葵ちゃんの事を言いたいんだろう。……確かに葵ちゃんなら言ってた。明人がここまで言うなら誰にも言わずに黙ろう。葵ちゃんに秘密を隠すのは偲びないけど。


「じゃあ、教えるのは夕方…。相澤様」

「相澤さん…で、良いですよ…クラス、メイトから…様呼び…はなんか…嫌、だから。尊敬語……も、なし…で」

「分かったよ相澤さん。相澤さんと護衛騎士の…」

「ミカエルです」

「じゃあ、ミカエルと相澤さん。後で飛鳥の部屋へと訪ねてくれ、俺が技術を教えるから」

「あ、はい。お願いします」

「じゃあ、これから連携訓練を兼ねて皆の能力を確認させて下さい」


明人の言う通り、私達は其々自分の能力を見せた。明人達は真剣な表情で能力を評価し、どう使うかや、どの場面で使うか等、話し合った。話し合いの結果、前衛と後衛の二つで分ける事にした。前衛は私、明人、樋口君とその護衛騎士。後衛は恵那と玲子とその護衛騎士達となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ