エピローグ
目に入る景色は全て暗く、明かりは常に城の外に振る雷のみ。城の王の間、王座に座っている肌色が右半身が白、左半身は黒という不思議な配色のキトンを着込んだ男。
玉座に座る男の前には跪く異形な者の影が四つ。一人は王族のような豪華絢爛なローブと王冠を身に着けている骸骨。また一人は下半身と腕のない鳥のような翼が生えた天使。もう一人は漆黒の肌で、鳥のような翼が生えており、まるで堕天使の様相の者。そして、最後の一人は二つの剣をクロスした状態で背負っているただの人間。不可思議な統一感の無いメンバーは一同に敬意を持って王座に座る人物の為に頭を下げ続けている。
「面を上げよ」
命令、そこで四人全員が頭を上げる事が出来る。
「さて、四天王の皆に集まって貰ったのは他でもない。勇者召喚が成された。その数は何時も通り一人ではない。十七の数を感知した」
《「「「っ!?」」」》
四天王と呼ばれた者達全員は驚愕の表情を浮かべ、骸骨が思わずといった様子で立ち上がる。
《魔王、様……!お待ち………下さい!その様、な……数を、呼ぶ等、……本当に、可能……なの…ですか!?》
「恐らくだが、この世界を支配する神は我等の業によって発生するリソースを貯めて、確実に我等を潰す為に一気に呼んだのだろう。可哀想に」
《しか…し!それ……程の、数の祝…福を…神が、勇者………達に、授け…られる……ので…しょうか!?》
「知らぬ。これ程まで大規模なものは初めてだ。…しかし、問題はない。唯一である弱点は既にないも当然だ。万が一もない」
《その……御言葉…を、お聞き…………して…安心し、ました。お騒が……せ、して……申し…訳………ありま、せん…》
骸骨は仰々しく頭を下げて、再び膝を着く。
「良い。お前には期待している。それでだが、勇者に対しての作戦指揮はお前に任せよう」
《はっ…!この…四、天王………が、一人……カマ…エル………に、お任せ…を》
骸骨は恭しく自分の王に頭を下げた。




