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37、二足の迷宮ですわ〜!

よろしくおねがいします。



新しい迷宮が一般解放された。

森のスタンピードから数日、その情報をいち早く仕入れたボタンは、スズナとレナを伴い、新たな迷宮に向かうことにした。


「しかし、解決したはいいでござるが、原因はなんだったんてござるか?」


スズナが言う。たしかに、スタンピードが収まったとは言われていたが、原因については市井には広まっていない。


「ゴードン様がいうには、アースドラゴンが山に住み着いたのが原因らしいですわ〜。遺跡前の道を作ったドラゴンにビビって住処を移したらしいんですの。その影響で魔物たちの生息地が大変なことになって、だそうですわ〜」


「ああ、それでアースドラゴンの素材が……ボタン殿、もしかして」


スズナが、ボタンの頭の上を見ながら、訝しむ。


「そう!アースドラゴンの肉!オークションで買いましたわ〜!……300gで金貨1枚でしたの。貯金が……」


「戦闘につかえないのにバカでござるか!?」


「高慢慢心バカにバカって言われたくないですわよ!だってほら、こんなにかわいい!」


「かわ、拙者のほうがかわいいでござるが!?拙者のほうが強くてかわいくて役に立つでござるがー!?」


「っはー!じゃあその可愛さで稼いできてくださいまし!いい酒場を紹介してあげましてよ!?」


「は、ハレンチでござる!バカ!大食いバカ!」


「なに考えてるんですの!?色ボケ突進バカ!」


「うるさい」


「はいでござる」


「ごめんなさいですわ〜」


このパーティーではこうやってよく言い合いが起こるが、レナの一言で大抵は収まる。

……あまりにしつこかった時に足元に発砲されたのがトラウマになっている、のかもしれない。





さて、二足の迷宮についた。

この迷宮では、二足歩行の魔物が出現する。その幅は広く、ゴブリンからゴーレム、オーガやサイクロプスも出てくる。

一層目はゴブリンのみなので、今日は二層へ。二層には、通常のゴブリンに加え、ゴブリンナイト、ゴブリンシャーマン、ホブゴブリン、オークが出現する。そこそこ難易度が高い。


「ま、大したことはないでござるよ。オークも拙者の毒でなんとでもなるでござる」


スズナの慢心は、今日も絶好調のようだ。


とはいえ、たしかにスズナの前ではゴブリンなんぞは何体いてももはや相手にならず、爆速で二層へ。倒したゴブリンは今日はもう食べずに、二層での収穫のために温存する。





しばらく進み、二層に到着。

二足の迷宮内部は、遺跡のようなものがポツポツと散らばっている密度の薄い森で、見渡しは悪いが奇襲はされづらい。

音さえ聞いていれば、余裕をもって戦闘に備えられる。


「おお、五体くらい来るでござるよ。拙者が全部切るでござるから、レナとゴーレムでトドメを頼むでござるよー」


音を操るスズナが、ソナーのように音魔法を使っている。


「了解」


「了解ですわ〜!」


ゴブリン達の群れが向かってくる。ゴブリン二体、ゴブリンナイト二体、ゴブリンシャーマン一体。

まずスズナが駆けぬける。ゴブリンは首をやられて即死。ゴブリンナイトとゴブリンシャーマンには軽く傷を与え、麻痺毒で動きを鈍らせる。

ゴブリンシャーマンは魔法を使ってくるのだが、人間と違う言語だが詠唱が必要らしく、麻痺で発声ができなくなる。まごまごしているうちに、レナのハンドガンを喰らい、死亡。

ゴブリンナイトは動きが鈍くなっても、踏ん張って剣を構えた。しかし踏ん張りきれず、フラフラとしている。当然ゴーレムの速度に反応出来ず、潰されて死亡。

戦闘終了だ。


「まあ、余裕でござるな」


「さすがですわね〜汗ひとつかいてないですわ〜!」


「楽」


「えへへでござる」


イキるだけの事はあり、やはりスズナは強い。

レベルがあがり俊敏性もあがったのか、移動のキレも良くなっているように思える。


レナも、銃の命中率があがっている。

スキルをゲットしたらしく、それの影響だそうだ。

二人とも、着実に強くなってきている。


ボタンもたしかに強くなっているのだが、少し、焦る。

護衛としてつれているジャガーノートを撫でながら、自分自身の強さとはなんなのか、考えるボタンだった。


ゴブリンナイトとゴブリンシャーマンは、食べたくなかったのでスライムに食べさせた。

どうせ不味いので。


昼食を軽く済ませ、もう少し、二層を探索することにした。

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