24、遺跡ですわ〜!
よろしくおねがいします。
エフェリアから王都行きの馬車に朝イチにのり、暗くなる前に代金を払って離脱。
席がいっぱいではなかったので、次の街までの半分の値段で済んだ。ありがたい。
ひとまず街道沿いで早めに一泊し、翌日早朝、北へ向かう。昼前には、遺跡につくだろう。
「王都からエフェリアまでの各街道は、治安がとてもいいんでござるよ。魔物や野生動物はでるでござるが、野盗の類はなかなか出ないんでござる。まあ、野盗やるくらいなら冒険者やるでござるし、野盗にならざるを得ないとしてもこのへんより南の方の国のほうが生きやすいんでござる」
「へぇ〜、ものしりですわね〜」
「情報収集は大事でござるよー?」
「ボタン、干し肉」
「はいはい、干し肉ですわね、まだまだありますわよ〜」
「聞いてないでござるー、聞いてないでござるよー」
この辺は全く人が通らないので、先頭はポチが進んでいる。ボタンとレナで荷物持ち、スズナは奇襲対策だ。
「そろそろでござるかなー。あ、見えてきたでござるな、あれが遺跡群の外壁部分でござる」
「でっか、これいままで見つからなかったんですの?なんで?」
「街道からこの辺まで、元々は森だったらしいでござるよ?最近災害があって、森が消えたらしいでござる」
「はー、スケールが大きいですわね〜」
森が消えた、というのは、半年ほど前にあった事件によるものらしい。
事件とはいうが、まあ、簡単にいうと、ドラゴンが通っただけなのだが。
エンシェントドラゴンという、最上位種がいる。ドラゴンよりも強い種族が何種類もいる中での、堂々の最強種だ。
世界に数体しか居ないと言われているそれは、極々稀に、気まぐれに世界を飛び回る事があるらしい。
そして、ただ通り過ぎたそれだけで、地表は剥がれ、海は大いに荒れる。まさに災害だ。
幸いな事に、大変な知性があり、基本は温厚で、町などは避けてくれるらしい。なので、人類に大きな被害はほとんどの場合は出ない。
「エンシェントドラゴン、すっごいですわねぇ……」
「南の方のどこかの国では、神様として祀られているらしいでござる。いずれにせよ、珍しいものでござるから、一度は見てみたいでござるよなー」
「そうですわね、ちょっとでいいから食べてみたいですわ〜!」
「……多分、鱗1枚ですら食べきれない大きさでござるし、大金でござるよ」
それこそスライムが何万匹もいてようやく食べ切れるかどうかの大きさらしい。先は長い、とボタンは思う。食べる気満々だ。
ひとまず、夢のひとつとしてそれは置いておいて。
「ほら、遺跡に入るでござるよー」
「わ、町ですわねぇ……」
遺跡に足を踏み入れる。
ほとんどが倒壊しているが、元は町だったのだろう。道や建物があったのがわかる。
「遺跡というか、廃墟群でござるな。ほぼ風化してるから、見渡しはいいでござるが」
「奇襲はされづらくていいですわね〜。さて、ゴブリンとボーンゴブリンも召喚!スケルトンもですわ〜!スライムは……スライムはまだいいですわね」
「スライムはゴーレム戦にはどうなんでござろう?質量系にはめちゃくちゃ相性悪そうでござるよね」
「スケルトンもゴブリンも相性悪そうですわ〜!どうせ高耐久高火力でしょう!」
ボタンの手持ちでは、ゴーレムに決定打を与えられないのではないかと考え始めた。
ひとまず寡兵ではあるがボタンの安全性を高めたところで、奥の方へ進む。
「たしか、ゴーレムは確認できるだけで10体は点在しているらしいでござる。場所は……もうすこし奥の方でござるな」
スズナの情報通り、少しすすむと、広い場所に出た。
広場のど真ん中に、3メートルほどの大きさの岩人形が、ひとつ佇んでいる。
「ご、ゴーレムですわね……」
「ん?額にコアがあるでござるな……あれが弱点、でござろうか」
「それならまだやりようはありますわね!……まずはボーンゴブリンからけしかけてみませんこと?」
「そうでござるな、攻撃スピードも見てみたいでござるし。拙者らで倒せそうならいいでござるが」
というわけで、ボーンゴブリンをゴーレムに向かわせる。
……ワンパンで砕け散った。
「……まあ、避けれはするスピードでござるが」
「当たったら終わり……ですわ」
「こわい」
勝ち筋が見えないほどではないが、めちゃくちゃ強いのはわかってしまった。
さて、どう戦うか。
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