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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

1人用台本置き場

STOP CODE

作者: 鎌瀬 狗

よろしくお願いします。

1人用声劇台本(5分程度)


訴える男:♂


お義父さん……お義母さん……。

先立たせてしまった不幸をお許しください。


窓から照らす腫瘍のように腫れ上がった太陽がこれは現実だと耳元でパンクを聴かせるようにヤな現実と熱量だけを持って彼女をしかんしていました。


お義父さん……お義母さん……。

先立たせてしまった不幸をお許しください。


将来は2階建てのお家で子供を3人作ってみんなでドタバタ走り回ってもいいように防音材を引き詰めた家にしようと2人で決めました。実物を見た時の感動と決意を昨日のことのように思い出しながら知らない枕に黒いシミを付けて眠るのです。


お義父さん……お義母さん……。

先立たせてしまった不幸をお許しください。


結婚した時に贈ってくれた河童橋の包丁は質が良くて彼女の料理で一番好きだったお義母さん仕込みのビーフシチューを作るのにも大活躍しました。叶うのならば今すぐにでもビーフシチューを作ってもらってそれを頭から被りずぶ濡れになりながら幸福の思い出を今よ、尚今よと浴びたく待ち侘びるのです。


お義父さん……お義母さん……。

先立たせてしまった不幸をお許しください。


あの日、彼女の音はなにも聞こえなくて誰かと争った音も助けを求める声もなにもかも防いでしまいました。


お義父さん……お義母さん……。

お義父さん……お義母さん……。

先立たせてしまった不幸をお許しください。


家族に愛されなかった僕に宝物を預けただけでなく、宝の番人である以上の家族として認め一緒に背負い込んで最大級の愛を与えてくれて本当にありがとうございました。


お義父さん……お義母さん……。

犯人は今も行方を眩まして贅沢に望郷しながら不埒な夢を叶えに無駄にエキゾチックな慣習に身を寄せて日本の法を犯すのです。


お義父さん……お義母さん……。

許されるのであれば彼女の胸に埋まっていた包丁を警察の証拠品の中から取り出してから犯人をとっ捕まえて滅多刺しにしてやりたいのです。


お義父さん……お義母さん……。

それでもここで僕が全国に伝えているのはこれが僕の仕事だからです。これこそが僕のやるべきことだからです。


お義父さん……お義母さん……。

殺さないでください。

どうか殺さないでください。


お義父さん……お義母さん……。

もう赤い色は見たくありません。

もう赤い陽を見たくありません。

お義父さん……お義母さん……!

お義父さん……お義母さん……!

もう誰の身にも赤を入れて欲しくはないのです!

お義父さん……お義母さん……!アイラブユー!

ありがとうございました。

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