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プロローグ

2○○○年○月○日発刊 ○○新聞

生物の定義...それ自身確定することは難しいとされているが、世の一意見では「親」の「2人」から生まれていることが生物と呼ぶための定義である、という声があるらしい。その仮定義を真定義だと考えた上で、ここで「私」の意見を述べたい。


「もしも人工的に生命が生み出され、また遺伝子操作によって2つ以上の遺伝情報が一個体に存在したとき、その個体は生物と呼べるのだろうか。」


これを聞いて不快に思われる方がいたのならお詫びしたい。しかしこの意見は決して「そうなってしまった者達」を軽蔑する意思を持って投げかけた質問でないことをどうか理解して欲しい。

何故なら「私」もその1人であり、それを是正したいと考えている者であるからだ。私もまた望まずして「特異な存在」になった1人なのだ。




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「国家としてはこのような研究を認めるわけにはいかない。この研究に関することは全て焼き払うか埋めるかして、即刻無かったことにしろ。」

「何を仰るのですか!?私のこの研究の成果を利用すれば、軍の生物兵器にも転用が効くではありませんか!!!我が国の国力を増幅することだって可能になるはずです!その機会をここまで来て、手放すというのですか?」

「私たちはもう変わったんだよ。いいか?時代は平和と調和だ。一昔前の話を蒸し返すんじゃない。しかし、それでもまだそのような時代遅れな計画を私の眼前で語るのなら、君には最後に吉報をどんな民草よりも先に伝えておくとしよう。

...今週末、これまでの憲法が改訂され、新憲法として公布される。」

「!?」

「この新憲法に内包される大義...それは武力の完全なる放棄。私たちは完全なる非武装国家となるのだ。」

「そ、そんな馬鹿な...」

「つまり、分かるな?お前の研究はもう産業廃棄物も同然だ。この新憲法下において尊重されるのは高尚なる平和への意思、活動であり、武力抗争などという卑劣なものは当然非難、抑止されるだろう...これはお前のことを思っての忠告だ。命だけでも助けようとしてやっているのだから、感謝するんだな。」

「平和...???そんなの...可笑しい...可笑しい可笑しい可笑しいィッッッ!!!!!遂に度重なる戦争から平和主義に慈愛を求め始めたのですか?!!!今更どっかの国の宗教みたいなことを言ってどうするんです??そんな幻想なんてもうとっくに捨てたんじゃなかったのですか!?人間はどう足掻いても過ちを犯し続ける...そうおっしゃったのは貴方でしょう!!?」

「私もそう思っていた、だがな...「メシア」が現れて気が変わったのだ。」

「メシア...」

「そう正真正銘本物の救世主、メシアだ。今まで私達は戦いの中で、失うにはあまりにも尊すぎるたくさんの物をいとも簡単に犠牲としてきた。そんな愚かな私達の事でさえも『今すぐに』救ってくれる...そんな崇高な存在」

「へぇ...今すぐに、ですか」

パンッ

「え」

そうした一連の音が聞こえた刹那、ヒトだったモノの頭部が吹き飛んだ。目の前から噴水の如く溢れ出す生ぬるく、どす黒い血液がノイギーアの全身を一瞬で黒いバラへと仕立てあげた。

「じゃあ...この私が我が国のメシアとなるのはどうでしょう?人々を今すぐに、簡単にこの俗世から解き放ってあげる...そんなメシアにね」

そう言って、堕ちきった怪物は壊れたメトロノームみたいなリズムで笑いながらその場を去っていった。

即落ち二コマ


どうもハジメマシテ、ちりめんビブラートと申しまする。

初投稿となります、お手柔らかに〜


(続きはまだ書けてないので、ゆっくり待っててクレメンス)

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