第四話
先週は引っ越しの手伝いがあり投稿できませんでした。もう訳ありません。
今回グロ注意
[あかつき]最上階のヘリポートに降りたヘリから保安官八人が船に足を下ろす。
彼らは手に持つ小銃を四方に向けて暴徒が来ないか警戒する。
周囲の安全が確認できたら六対二、一班と二班に別れて一班はレストランへ、二班は操舵室へと向かう。
ヘリポートは操舵室とレストランの中間、最上階に位置しているため別れなければならない。一緒に行くこともできたがレストランに立て籠っている民間人の安全確保や応答がない秋川の捜索があるため二手に別れた。
二人は下の階に降りるとそこは照明が消えて外からの明かり意外ない通路だった。
胸に付けたライトのスイッチを入れて警戒しながら通路を進む。
すると二人はある扉の前に立った。一人がライトで扉を照らすと扉には操舵室 関係者意外立ち入り禁止と書かれていた。
ここだと照らしていた保安官が呟き扉を開ける。
扉の留守向こうは上に上がる短い階段があり、階段の先にまた扉があった。
階段を上がり操舵室へ入る。室内を見渡し異常がないことを確認すると秋川の捜索を始めるが彼はすぐに見つかった。それも最悪な形で。
「こちら二班、[みずほ]応答を」
『こちら[みずほ]、よく聞こえる』
「秋川氏を発見・・・」
『そうか。彼は無事なのか?』
彼は床に倒れている秋川乗員を見る。
「いいえ、残念ながら彼は殺害されてました・・・」
そう彼は殺されていた。
船員服は血で染まり名札で秋川だとわかった。
「本当にこれをやったのは暴徒なのでしょうか
私にはこれをやったのは暴徒どころかただの人間には思えません」
『どういうことだ?』
「秋川氏の体を刃物のような物で何度も刺した上に左腕には噛み千切られた跡があります・・・さらには秋川乗員の首から上がありませんッ」
秋川乗員の死体には本来頭があるはずの部分に頭がなく床に血溜まりを作っていた。
「恐らく殺害した犯人が頭を持ち去ったのだと思います」
『わかった。近くに犯人がまだいるかもしれない。警戒しつつ一班と合流してくれ』
「了解、直ちにむ『こちら一班、緊急連絡ッ!誰か応答してくれ!!』か!?」
『こちら[みずほ]どうした!?』
『レストランに向かう途中襲撃された!二名が死亡ッ一名が負傷し、現在後退中!!』
『襲撃!?暴徒たちか!』
『暴徒じゃないッ!デカイ犬が襲ってきた!!』
『犬!?』
はっきりとは言えないが暴徒たちは警察犬か、軍用犬を連れてきているようだ。
[みずほ]ではすぐに指示を出す。
『一班はすぐにヘリポートに戻れッ!二班は一班の援護をッ』
「了解ッ!」
無線を終え、二班の二人は操舵室を出て銃声が微かに聞こえる通路を走った。
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