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第三話

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[みずほ]から送られてきた情報は海上保安庁本部に届けられテロの可能性が極めて高いことから対策本部が設置された。


海上保安庁会議室。

ここに海上保安庁長官を始め多くの関係者が集まり、長官の正面にある巨大モニターには銃を所持した保安官たちがヘリに乗り込み、飛び立つ光景が映っていた。


『みずほ1、これより[あかつき]に向かいます』


ヘリパイロットからの無線が届き、長官はマイクのスイッチを入れた。


「機長、海上保安庁長官の島田だ。念のため言っておくが乗り込む保安官たちにはなるべく交戦は避けるように伝えてくれ」


『了解ッ』


スイッチを切り、フゥと島田長官は椅子に体重を預けるように深く座る。


「まさか日本の水域内でシージャックが起こるとはな」


と呟くように言う島田長官


「テロやハイジャックはどこでも起こります。日本も例外ではないと言うことですよ長官」


海上保安監の大西が呟きに答える。


「日本は毎年海外から多くの観光客が訪れますし、20年のオリンピックを控えてますからテロリストの標的になりかねません」


「そうだな」と言い気を引き締める島田長官。


「[あかつき]の情報をあるだけ出してくれ」


そう言うとモニター画面に[あかつき]の船体図が映し出される。

一人の保安官が立ち上がり説明を始めた。


「この客船[あかつき]は大企業枢木社が建造したもので乗員乗客合わせて約三千人の乗船が可能なほどの大型船です。

今回枢木社が企画した夏季休日期間を利用した太平洋一周クルーズのため昨日横浜を出港、その後シンガポールに向かっている際に緊急通信が出され現在に至ります」


説明を終えた保安官が座ると別の保安官が立つ。


「なおこのシージャックと思われる犯人からの声明も要求も一切でていません。枢木社にも連絡しましたがあちらにもそういったものは届いていないとのことです」


このシージャック事件、わからないことだらけだ。

犯人からの声明などはなく、テロやシージャック事件と言っていいのかもわからない。

「奴らは人間じゃない」と乗員のセリフも気になる。


「SSTの準備は出来ているか?」


SSTとは特殊警備隊(special security teamの略)ことで海上保安庁に所属する特殊部隊である。

海上保安官では対応困難なシージャック事件、海上テロ、海賊などに対応する。

今回保安官に対処出来なければすぐに出動させることになっていた。


「現在SST隊員20名が巡視船[ふそう]に乗船して現場海域に急行中です」


『こちらみずほ1、これより[あかつき]に降ります』


巡視船[みずほ]から飛び立ったヘリみずほ1は[あかつき]の屋上、船尾展望レストランと操舵室の間にあるヘリポートに降り立った。

どうでもいい話。

特殊警備隊のことを特警隊と略さずSSTと略したかというと海上保安庁における警備警察部隊である特別警備隊の略が特警隊なので特殊警備隊はSSTと略すとのことです

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