第二話
ストーリーを考えていくとバイオハザードになってしまい、キーワードのテロリズムが消えつつあります・・・。
『こちらは日本国海上保安庁巡視船[みずほ]。客船[あかつき]に』
まず無線で呼び掛ける。が
「応答がありません」
「ならば外部スピーカーで直接呼び掛けろ」
今度はスピーカーに切り替え呼び掛けようとした。その時
『こちらは[あかつき]ッ巡視船[みずほ]応答をッ』
[あかつき]から応答がきた。
すぐ無線機を取り答える。
「こちら[みずほ」よく聞こえている。そちらは?」
『[あかつき]乗員の秋川ですッ今操舵室にいます』
通信が繋がった。
代われと橋葉船長が無線を取る。
「秋川さん、私は巡視船[みずほ]船長の橋葉です。いくつかお聞きしたいのですがよろしいですか?」
[あかつき]操舵室
船員服を着た青年である秋川は何度も室内を見渡して奴らがいないかを確認する。
「いつ奴らが来るかわからないので手短にお願いしますッ」
『わかりました。まず奴らとは通信にあった暴徒のことですか?』
「はい、そうです。ですが・・・・」
『ですが?』
秋川はこの船の中で起こったことを思い出し、ガクガク震え始める。
「あれはッ・・奴らはッ・・・・・人間じゃないッ!」
そう人間じゃない。あんなのが人間であるはずが・・・。
『次の質問です。あなたの他に生存者はいますか?』
「いますッ船尾にある展望レストランに客・乗員合わせ五十人近く。他にも隠れている人もいるかもしれないので正確にはわかりません。それでもそんなに大勢はいないかと」
『暴徒に捕まっているのですか?』
「違います。いや奴らに捕まった人もいるかもしれませんが乗っていた多くの人は殺されました」
無線の向こうが凍りついたのを秋川は感じた。
「お願いしますッ早く助けて下さい!このままでは私たち<ガチャ>もッ!?」
突然扉が開き反射的にそちらを見るとピタピタと素足で歩いて此方に来る者がいた。
秋川はその者を見て無線機を落としてします。
すぐに逃げたいのに体が動かない。
その者の背丈は子供ぐらいだが体は緑か黄緑色をしており体や顔に血が付いている。恐らく殺した人の血だろう。
手には血で汚れたナイフが握られ、秋川を見るやニヤリと笑い何本もある牙を見せる。
「あ、あぁ・・・」
『秋川さん?どうしたんですかッ秋川さん!!』
「ギギャアァァーーーッ」
「うあぁぁぁーーーーッ」
[みずほ]操舵室
「秋川さん!秋川さん!応答して下さいッ」
秋川の名を呼ぶが返事はなかった。
橋葉船長は無線機を戻し石川副長を見る。
「副長、選抜八人に銃を所持させろ」
「では拳銃を全員に」
「それと自動小銃も持たせろ」
[みずほ]には64式自動小銃が置かれていた。
ほとんど使うことがなく武器庫に入れたままになっているが。
「小銃も?」
「現状戦闘も想定しなくてはならなくなった。
選抜にはその事を伝え準備できしだい出発せろ」
「ハッ」
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