目が覚めたらお菓子の世界に居た!?
短編なのか?!
どうぞ!
俺はお菓子の専門学校1年の相馬 椿 19歳だ。
昔からお菓子が大好きで、食べ過ぎと親にこっぴどく怒られたのを覚えている。
だが、最近寝る時に妙な声を聞くようになった…
確か…「つな…が…」とハッキリとは聞こえないんだ。
そして、その声を聞いた途端に意識が夢の中飛ぶんだ。
夢では俺はお菓子の世界に居たんだ。
それが一週間も続いたある日の夜。
俺はベッドに寝そべりハッキリと聞いたんだ…!
「繋がった…!」
女の子の声がハッキリと聞こえた。
その声が聞こえたと同時に押入れが光っていた。
俺は驚きの余り恐る恐る押入れを開けた。その瞬間俺は謎の光と共に吸い込まれていったのであった。
「…お…て…!」
誰かの声が聞こえる…
「ねぇ!おき……!!」
まだ声が聞こえる。
「うぅ…俺はいったい…」
椿が言った。
「ねぇ!起きてってば!」
女の子の声がした。
「うわ!?だ、誰?!此処は…?」
椿は驚いている。
「私はチョコレートの精霊、マーブル!貴方に語りかけていた者よ!」
マーブルが言うが椿は上の空。
「へーマーブルか〜俺は変な夢を見ているんだな!イテッ!?夢じゃない!?」
椿は頬をつねった。
「全く!ちゃんと聞いてた?私が貴方に語りかけていた者よ!そして、この世界に呼んだの…」
マーブルが言った。
「いつもハッキリと聞こえなかった声の主が君だったのか。でも、なんで俺なんかを呼んだのさ…?」
椿は聞いた。
「まぁ…色々ありましてね…とりあえず私に着いてきて!」
マーブルがそう言うと椿を案内した。
状況を理解する間もなく椿はマーブルに案内された。
そして、ある山の頂上に着いた。
「全く、何処に連れていく気だよ…!!」
椿は言っている。
「此処は見覚えのあるでしょ…?この景色を…!」
マーブルはそう言うと指を差した。
椿は言われるがままに指を差す方を見ると…
そこには一週間程み続けた夢の場所と同じ事に気付いた。
「えっ…!?まさか…此処って…お菓子の世界!?でも、夢でしか見た事がないのに…!?」
椿は咄嗟に言った。
「そうだよ!そのまさかだよ!此処は君が夢でみた所と同じ所よ!」
マーブルは言った。
そして、お菓子の世界に呼ばれた椿は近くにある木に近づきペロリと舐めてみた。
「はっ!!これは、コーラの味がする木だ!本当なんだな…でも、どうして俺は此処に来れたんだ?」
椿は聞いた。
「君の事は君が小さい時から知っている。君はお菓子が大好きよね?そして、お菓子をこよなく愛する気持ちが強かったからもしかしたらって…!あ、理由、言ってなかったね。理由は、此処の世界に伝説のお菓子があるのです!それを見つけてほしいのです!」
マーブルは揚々と説明した。
「で、伝説のお菓子?!どんだけ旨いんだろうなぁ…ぐふふ」
椿はヨダレがだらだらだ。
「こりゃ先が思いやられそうね…あはは…」
マーブルは苦笑いした。
「それで、伝説のお菓子とは何のお菓子なの?」
椿は興味津々に聞いてきた。
「ちょ…顔ちかい…!!ごほん。伝説のお菓子はですね!」
マーブルが言い始めた。
「うんうん!」
椿は興味津々。
「どんなお菓子かは分からないのー」
マーブルが呑気に言った。
「そっかそっかわからな…えぇーー!?!!」
椿は落胆した。
「まぁまぁ気を取り直して?あそこに虹色に光っているのが見えるでしょ?あそこに伝説のお菓子があるらしいのよ!精霊の私では近づけないのよ。だから君ならもしかしてって思って。」
マーブルはニッコリした。
「はぁー?!あんなに遠いの?しかもたけのこの里 の頂上にって…」
椿はめんどくさそうにしている。
なんやかんやで椿を説得する事に5分…
ようやく椿は伝説のお菓子を求める為に歩き始めた。
「そう言えば、俺は此処に居るが元の世界に帰れるんだろーな?」
椿は聞いた。
「た、多分戻れるよ!」
マーブルは笑いながら言った。
「元の世界には俺はいない。つまり、学校どうすんだー!?!?」
椿は発狂した。
「伝説のお菓子を食べたら戻れるよ…ボソッ…」
マーブルは小声で呟いた。
「まぁ、お菓子だらけの世界も悪くないな!もぐもぐ…」
椿は口いっぱいお菓子を頬張っていた。
「君って本当にお菓子好き過ぎだね…あはは」
マーブルは苦笑い。
遠かった、たけのこの里も近づいてきた。
そして、精霊は突然止まった。
「おい!?どうしたんだ?来ないのか?頂上にあるんだろ?」
椿は言った。
「行きたいんだけど…精霊にはここから先は行けないみたい…だから、伝説のお菓子を食べて元の世界に戻りなさい。短い時間だったけど、楽しかったよ!」
マーブルはそう言うと姿を消した。
「おい!!待ってよ!あ、消えちゃった…仕方ない伝説のお菓子まであと少しだ…!マーブルのためにも!」
椿は覚悟を決めたけのこの里の山を登った。
登る途中、チョコの雪崩に遭う。
次は水飴の雨が降り出し、ベトベトに…
更に、マシュマロの羊がいたり…
椿は色々苦難をくぐり抜け山頂近くまで行った。
そうして、ようやく伝説のお菓子をみつけた。
「こいつを食べれば…元の世界に…!」
椿が食べようとした。
その時、椿は意識がもうろうとしてきた。
伝説のお菓子の前で倒れた。
「おき…い!」
「は…おき…さい…!」
うるさく誰かが呼んでいる。
「うぅ…此処は…!はっ!!伝説のお菓子!!」
椿は飛び起きた。
「何、寝ぼけてるの?遅刻するわよ!早く起きなさい!」
椿の親だった。
「いったい…夢じゃなかったはずなのに…?夢だったのか?…」
そう思いつつ学校に椿は向かったのであった。
椿の部屋に伝説のお菓子があるのに気づかぬままに…
end〜
閲覧ありがとうございます笑
短編?!難しいなぁ笑