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閑話 豊穣の女神さん

とある天界


豊穣の女神さんの部屋


あまり生活感が無いが清潔感がする部屋で、

女神さんは肘をつきながらダルそうにネクタル(お酒)を嗜んでいた。

「はぁ・・・」


-----

あなたの希望に近い召喚希望者有

召喚に応えますか?

はい

いいえ

詳細

-----


そんなお知らせが女神さんへ世界のシステムより届く。


世界のシステムとは神・邪神が合同で作った最初で最後の事である。

予め自分の条件を定めておけば、

条件が近い召喚術師が召喚術を使った時にのみ対応出来る便利なシステムである。

神様方の場合は、召喚術師の願いを叶える事が出来れば、自分の神としてのレベルが上がり、その者が世界に良い影響を及ぼしたら更に神としてのレベルが上がっていくのである。

また、相性があう人間の魔力ほど甘露の味であり、この上ない嗜好品である。

非常に残念な言い方をすれば、暇を持て余した神々の遊びというに他ならない。

もっとも、神としてのレベルが上がれば、

出来る事の幅がどこまでも広がっていくし、なろうと思えば別の世界の主神にもなれる。

そんなシステムである。


女神さんが希望する召喚者ステータス

性別:男(必須)

年齢:15歳以下(必須)

カルマ:5以下(必須)

願い事:豊穣・加護に関すること

となっていた。

勿論、断ったり、該当者が居ない場合は、誰かにたらい回しにされるだけなので、

誰かが希望に応えてくれるまで召喚師は魔力を使い、呼びかけ続ける必要がある為、大変この上ない。


「一万年振り・・・かしら・・・?」

一万年前、後に勇者と語り継がれる少年に応えた女神さんだったが、

それと同時に耐え難い嫌な思いでも思い出してしまう。


魔王戦役で女神さんを召喚したのは召喚術の稀代の天才と言われる14歳の男の子だった。

当然加護を授け、武器を貸し与え、女神さんなりに愛情も注いだが、

誠に残念ながら、滅亡の危機に瀕していた某国の姫と恋に落ち、結婚し、子宝にも恵まれ、現在もの血筋は絶えることは無い位幸せに人生を全うしてたりする。


その後、女神さんは6千年位引き篭もり、数多の枕を涙で駄目にした程度である。

そんな凄惨な出来事を回避するには、「そんな泥棒猫をヤっちゃえばいいんだ」という、

ややヤンデレ寄りな結論を目のハイライトを消しながら呟き納得していたりする。


ちなみに、天界において人間を娶る事に関してはレアなケースではあるが、

禁止されていない。

むしろ推奨さえされている。

お相手の武勇や能力が秀でていればいるほどに。

勿論、本人の同意さえあればの話であるが。



女神さんはやる気なさそうに、「いいえ」を選択しそうになるが、

詳細くらいみてもいいかと思いなおし詳細を選択する。


召喚者詳細

性別:男

年齢:10歳

カルマ:-1000

加護:なし

願い事:豊穣に関すること


「10歳で業が-1000!?」

唖然としつつも、胸の鼓動が早くなる女神さんであった。

業は人間が産まれた時の初期値は0であり、悪事をすればする程上がり、

善行を行えば下がるのである。

勿論世の中に及ぼした影響が大きければ大きい程、

その数値の変動が大きくなる仕組みである。

また、神聖な者達から美の象徴といってもいい扱いを受ける数値である。

アクシオスが何故こんな数値かといえば、自分の命を顧みず村の流行病の撲滅に尽力したからに過ぎない。


「こうしちゃいられないわねっ!」

そういうと「はい」を選択し、身だしなみを整える女神さんであった。

「今度こそは」と思ったかは本人以外分からない。

女神さんは建前上こそ、勇者に武器と加護を与え、人類滅亡の危機から救った女神とはなってはいるが、残念ながら天界では

人間の姫ごときに勇者(男)を盗られた女神(笑)とも陰口もたたかれていたりするので、

女神さんにはあまり選択肢はないかもしれない・・・。


年齢の項目は一般的には本人のストライクゾーンって意味です(キリリッ

年齢差h(文章は粛清されました)


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