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さてと、これで舞台は整った。
幸いなことに、まだ私を疑うものはいない。否、疑うものがいないからこそ今こうして私は存在しているのだ。そして存在しているからこそ、これから起こるであろうことを起こすことができる。
単純な帰結だ。
哀れな十二人の囚人たちは、抜け出ることのない迷路の奥底で起きる惨劇に慌てふためく、ああ、その姿を思い描くだけで体の奥底から熱くなってくる。
いけない、いけない、押さえなくては。
それに、この目的はそれだけではない。
あの偽りの仮面の下の素顔を、みなに知らしめる。
美しい色の中にあって、それを汚す存在。
汚点、
汚点。
それなのになぜそのように優雅に振舞っていられるのだ。
私は偽者を許さない。
そう、許さない。




