22/28
1
これですべては片付いた。
思い返すと長い日々だった。無能な奴らには気がつきようのない恍惚の極み。すべてが遅く遅く、誰も追いつけるものなどいない。
日比野といったか、立ち止まればあいつは追いついてくるだろう。
だが、すべては終わっているのだ。
思い残すことなど何もない。
そろそろ議論は色に移るだろうか。
偽りの色ははがされる。
はがされ、その醜い顔が晒される。
ああ、そのときが待ち遠しい。
そうだ、待っているのだ。
遅かれ早かれそのときは訪れる。
それを少し早めてあげただけ。
汚点、
汚点。
まだ笑うな、
まだ笑ってはいけない。




