出合い
「あの~大丈夫ですか?」
意識が朦朧とする中一人の女の子の声が聞こえてくる。俺は一体――頭がぼーっとしている。
何が起こったんだ?目を開けると目の前に見たことのない女の子が俺の顔を覗き込むように目を丸くしながらこちらを見ている。見たことない学校の制服に身を包む長い銀髪の女の子。
「良かったです……目覚ましたんですね」
女の子は俺が無事なのを確認するとそっと胸を撫で下ろす。だんだんと意識がはっきりとしてくる。俺は体を起こし辺りを見回す。薄暗い中見えるものは見渡すばかりの木々……ここはどっかの森なのだろうか?は?森?なんで俺はこんなところにいるんだ?
「あの……」
俺が一人で考え込んでいると女の子が話しかけてくる。
「こんなところでなにしてるんですか?」
聞きたいのはこっちだ――俺はこんなところで何してるんだ?全く思い出せない…………。
「悪いな、俺も自分で何してたのか覚えてないんだ。君はここがどこか分かるか?」
「えっと、そうなんですか?ここは迷いの森って言って立入り禁止区域の場所ですよ?知らなかったんですか?」
そのわけのわからない一言で俺の頭は真っ白になる。この銀髪の女の子が何を言ってるか理解できない。立入り禁止区域??どういう意味だ??
知らなかったんですか?って言ってたけどそんなに有名な場所なのか?初めて聞いたぞ。いや、俺は自分の住んでいる地域のことに無関心なだけで実際に存在するのかもしれない。それに立入り禁止区域って言うのもこいつが大げさに言ってるだけかもしれない。きっとそうだ。そうに違いない。
「どうかしたんですか?」
「えっと、変なこと聞くんだけど……俺のこと知ってる?」
「??」
彼女は俺の質問に対してどう答えたらいいか分からず困ってる。つまり、俺のことは知らないってことなのだろう。
「変なこと聞いて悪いな。今のは忘れてくれ。その……良かったら君の名前教えてくれる?」
「え……わ、私のこと知らないんですか?」
女の子はキョトンとしてしまっている。こいつそんなに有名な奴なのか?
「悪いな、全く知らない」
「そうなんですか?良かった……」
良かった?何が良かったのだろう?俺は全然良くない。
「でも指輪つけてますし、あなたも魔法学校の生徒ですよね?」
「は?」
何言ってるんだこいつは??魔法学校??指輪??
慌てて自分の指を確認すると確かに指輪をはめている。何で俺は指輪なんてはめてるんだ?いや、そんなことより……今こいつとんでもないこと言ってなかったか?魔法学校の生徒とかって……。
ああ、こいつはあれか。中二病ってやつか。そういや俺の知り合いにも一人いたな…………あれ?誰だ?名前が思い出せない――嘘だろ……。
は?待て待て!なんで思い出せないんだ?これって……記憶喪失?いやいや、おかしいだろ!人の名前だけ忘れるなんてことあるのかよ!
「大丈夫ですか?」
「ああ、特に問題ないぞ」
心配そうに話しかけてくれる魔法学校の生徒らしい女の子に適当に返事をする。今は会話なんてしてる場合じゃない!
落ち着け俺。考えろ!わけわからない場所に来てしまったあげくに記憶喪失って相当やばい状態なんじゃないか?今からどうすればいいんだ?
あーだめだ。考えれば考えるほど混乱してくる。
「本当に大丈夫ですか?全然そうには見えないんですけど……」
どうやら顔に出てしまってるらしい。っくそ!こんなやつに構ってる暇なんてない!ほんとにどうすればいいんだ?
「なあここから出るにはどうしたらいい?」
とにかく一刻も早く森をでるしかない!外に出れば何かわかるかもしれない。
「え、ええと、私についてきてください。多分出られるはずです」
少し不安だが今はこの頼りなさそうな女の子の言うことを聞くしかない。
風もない。生き物の気配もない。俺と目の前を歩く女の子の足音だけが寂しく響き渡る。
それからどれくらい歩いただろうか?お互い無言のまま、かれこれ三十分近く歩いた気がするが――全く森を抜ける気配がしない。まるでずっと同じところをぐるぐる回ってるように感じる。今まで森で遭難するやつはただの方向音痴だとしか思っていなかったが……。これだけ同じ景色がずっと続いていたら方向もわからなくなる。真っ直ぐ進んでいるつもりでもちゃんと真っ直ぐ進めている気がしない――ってそんなこと冷静に考えてる場合じゃない!
歩いてる間も思い出そうとしたけど誰一人知り合いを思い出すことはできなかった……。親の名前すらも……。こんなのありえないだろ…………。それに俺の住んでるとこにこんなに複雑な樹海のような場所は絶対に存在しない。インドア派の俺でもさすがに分かる。まさかここは別の世界とか?ってそんなわけないか。こんなこと考えるなんて俺のほうがこいつよりよっぽど中二病なんじゃなか?
ふと目の前を歩いている銀髪の女の子に目を向ける。さっきは暗くてあまりよく見えなかったが中学生くらいだろうか?いや同じ学校がどうのって言ってたし高校生なのか?――などと考えているといきなり女の子が足を止める。
「なんだ?急に立ち止まって?出口に着いたのか?」
「いえ……これを見てください」
そう言いながら座りこみ何かを抱えてこっちに見せてくる。
「なんだこれ?犬か?」
手に抱えているもふもふした小動物を見せてくる。
「わかんないですけど多分普通の動物だと思います」
多分って――犬以外にありえないだろ。普通のじゃない動物ってどんな動物だよ。
「おかしいですね。迷いの森で生き物なんて初めて見ました。間違って入り込んでしまったのでしょうか?」
またおかしなことを言い始める……。言われてみたらかなりの時間が経ったがこの野良犬が初めて見た生き物だ。虫すら見ていない。生き物がいない森って……。それを森と言っていいのか?俺が知らないだけで実際に生物が生きられない環境の森も存在してるのかもしれない。
――今度は少し離れた場所でがさがさと音が聞こえる。またこの犬みたいなやつの仲間か?俺と女の子は同時に音のする方に軽い気持ちで視線を向ける。
俺はそれが姿を現した瞬間――こいつが言っていたことがすべてほんとのことなのかもしれないと思った。ありえない――俺は生まれて初めて恐怖に包まれた。
見たことのない生物。本などに書かれているだけの空想上の幻の生き物だと思っていた。禍々しい胴体から三つの頭と三つの悪魔のような尻尾が生えている。そう、一言で言うならケルベロスだ。
ただ現れるだけならどれほど良かったか――まるで威嚇するかのようにこちらに視線を向けている。ただでさえありえないことばかり起きていてもう頭が限界だ。考えることを放棄したくなる。
「……グルルルル」
ケルベロスが鳴くと女の子が抱えていた犬みたいなやつがケルベロスの元へ帰って行く。きっとこの犬みたいのはケルベロスの子供だったのだろう――ケルベロスの子供は親のケルベロスの後ろに隠れてしまう。
「お、おい、こいつ大丈夫なのか?俺らを襲って来たりしないよな?何とかできないのか?」
俺は小声でそう言った。つい隣の女の子を頼ってしまう。男としてどうかと思うが今はそんなこと言ってる場合じゃない。早くこの場から――このケルベロスのような生き物の前から逃げ出したい。
こいつがさっき言っていた言葉を思い出す。あなたも魔法学校の生徒ですよね?と言っていた。つまりこいつは魔法が使えるはずだ。初めて見た時は頼りなさそうだがいざとなる時にはしっかりしてそうだ。多分……。
「ま、任せてください。もし何かあってもなんとかして見せます。とりあえずゆっくりこの場を離れましょう」
「おう、わかった」
さすが!なんて頼りになるんだろう。俺とは大違いだ。
俺達は慎重に音をたてないようにケルベロスの方を向きながら後ろに下がる――だが、ケルベロスは明らかに俺達二人を警戒してこっちに視線を向けている。自分の子供を危害を加えようとしてると思ったのだろうか?
俺達はケルベロスを刺激しないように静かに後ろに下がり続けてた。これならなんとかこの場を乗り切れそうだ。良かった。
――――と思った刹那、突如ケルベロスの下に変な紋章のようなものが現れる。あれはなんだ?
「なあ、あれって――」
「あれは魔法陣です!」
俺が聞く前に慌てた様子で女の子がそう答える。魔法陣?聞いたことはあるがよく意味は知らない。一体どういうものなのか。
気が付くとケルベロスの作り出した魔法陣の上に紫色の宝石のような綺麗な物質ができていた。
「グルルルルルッッッ」
ケルベロスの凄まじい咆哮と同時にそれが一直線にこちらに向かってくる。それと同時にただ立ち呆けるだけの俺は銀髪の女の子に思いっきり茂みに突き飛ばされる。
「ごめんなさい!」
「うぅ……」
――体全体に痛みが走る。何が起こったか理解できない。
「痛ってえな!何する――」
俺は驚愕する。そして目の前の光景に――――絶望する。
ケルベロスが作り出した紫色の何かが破裂し霧のようになっていた。そして、その霧の中にある木や草がどんどん枯れていく。そう、これがきっと魔法なのだろう……。こんなのありかよ。ああほんとに最悪だ。一体俺は目を覚ましてからの少しの時間の間にどれだけ絶望を味わったのだろうか。
――再びケルベロスが魔法陣を作りだす。
「早く……逃げ……」
だが、足が震えて動かない。っくそー、ダサすぎるだろ俺――ビビッて動けなくなるなんて実際にあるもんなんだな。
「わわ、私に、任せてください」
俺が完全に戦意喪失していると目の前に立ち震える声で女の子が言う――彼女を見てみると全身震え上がっている。それはそうだろう。いくら魔法が使えるからといっても俺と同じくらいの年で女の子だ。それに魔法が使えるからってどうにかなるようには思えない……。それでも今の俺からしたらこいつはとっても頼もしく見える。もしかしたら……。
「……私なら…………できる……」
目の前の彼女はそう自分に言い聞かせるように言った。
――そういうと同時に女の子の目の前に魔法陣が現れる。それと同時にケルベロスの方にも魔法陣が現れた。お互い微動だにしない――――――――
すると、先に女の子の方の魔法陣が輝きを放った。
「――炎の玉」
彼女は大声でそう叫ぶ――――――が、女の子の魔法陣からは何もでることはなかった。そして女の子の魔法陣は光を失う。
「――――嘘、また失敗……なんで……」
その瞬間、女の子とケルベロスの魔法陣が消える。彼女の目から涙が零れ落ちその場に座り込んでしまう。
ああ、そうか……。きっと魔法が失敗したのだろう。
――――これでほんとに終わってしまったのだろうか?不思議なことにケルベロスの魔法陣も消えている。どういうことだ?いいや、なんでもいい。逃げるなら今しかないんじゃないか?さっきまで動けなかったが今はもう動ける!
「おい!お前動けるか?」
「……ひっく……ご、ごめんなさい。私のせいで。私がちゃんと魔法を使えていたら……こんなことには……」
彼女は泣きながら俺にそう言う。だめだ。完全にさっきの俺みたいになってやがる。仕方ないか。
「――ほえ?な、何するんですか?」
「何って逃げるに決まってるだろ」
そういいながら俺は女の子を抱きかかえると全力でケルベロスから離れるように走った。お姫様抱っこみたいになってしまってるが今はそんなこと言ってる場合じゃない。何でもいい。こいつと一緒に逃げないと……。
俺は魔法の使える女の子をしっかりと抱えながら渾身の力で走った。
とにかく全力で――――途中で女の子が何か言っていた気がするけど走るのに夢中で何を言ってるかよくわからないかった。まあ、どうせもう追ってきてないからおろせとか言ってたんだと思う。けど――森で休んでまたあんなのに出会ったらきっともう逃げれそうになかった。だから俺は森を抜けるまで全力で走り抜けた。
「はあ…………はあ…………」
一生分走った気がする。もう、歩きたくない。
俺達は気が付いたら森の出口まで来ていた。
「あの」
「はぁはぁ……なんだ……」
「そ、その、もう歩けますから……そ、その下ろしてもらっても大丈夫です」
顔を赤らめながら女の子はそう言った。逃げるのに夢中でこいつのことすっかり忘れてた。
「ああ、悪いな」
抱えていた彼女をゆっくりと下ろした。
「あ、あの、ありがとうございました。助かりました」
「気にしなくていいぞ。俺もお前のおかげで助かったしな」
そういうと女の子は再び顔を真っ赤にしてうずくまってしまう。どうしたんだろ?なんかそんなに恥ずかしいことでもあったのだろうか?
とりあえず周りを見渡してみる。さっきは森の中にいたせいで全く気が付かなかったがすでに空は真っ暗になっている。今は夜なのか?
森は無事抜けれたがどうやらまだ完全に外には出れてないらしい。目の前にはロープと金網のようなものが張り巡らされている。
外を見るとブランコやすべり台のようなものがある――ここは公園なのか?こんな危険な場所が街中に存在してていいのかよ!このロープと網は簡単に人が入れないようにしているのだろう。
看板には「この先迷いの森!!危険!!絶対に入るな!!」と書かれている。こんなに厳重に入れないように管理されているのに俺は一体どうやってここに入ってきたんだ?
そう言えばこいつが言ってたことを思い出す。ここは立入り禁止の場所だって。
「こっちに来てもらってもいいですか?」
そういう言いながら金網を不自然に覆っている茂みを指さした。こっちから見ると金網に人が一人はいれるかどうかくらいの穴が開いているのが分かる。こいつはここから入ってきたのか。茂みは簡単に動かせるようになっており女の子が茂みをそっと動かす。
「どうぞ、先に行ってください」
俺は四つん這いになりぎりぎり通れるくらいの小さな穴を潜り抜けて金網の外へ出た。後ろの女の子も俺の後続く。
女の子は外に出終わると再び茂みを動かしてその穴を茂みで見えないように隠す。確かに外側から見ると金網に茂みが絡まってる部分がいくつもありここに穴が開いてるなんて気が付かなさそうだ。
「あの……」
「どうしたんだ?」
「その、名前を聞いてもいいですか?さっき聞きそびれてしまって」
そういえば俺もこいつの名前を知らない。さっき聞いたが話がそれて結局聞けなかった。
「俺の名前は神山つかさだ」
「私は雛井森里です。よろしくお願いします」
礼儀正しく頭を下げる女の子。雛井森里か――やっぱり聞いたことないな。そもそも自分以外の人の名前が思い出せない。知っていたとしても忘れているだけかもしれない。
「お前はあんなとこで何してたんだ?」
「わ、わわわ、私ですか?」
俺の質問にひどく動揺する。立入り禁止区域――迷いの森と呼ばれている場所でこいつは一体何をやってたんだろう?
「その誰にも言わないでくださいね……」
「ああ」
「絶対ですよ?」
真剣な眼差しで俺を見つめてくる。きっとよっぽど大事なことなのだろう。
「ああ、絶対言わない」
――――しばらく沈黙が続く。そんなにやばいことを言おうとしているのか?そして雛井は意を決したかのように言う。
「魔法の特訓です」
でたよ、このパターン。少し予想はしていたけどこうも素直に言われると……。もう俺にはどう答えればいいかわからない。魔法って何だ?結局こいつはただの中二病をこじらせた痛いやつなのか??
いや……違う。魔法は存在する…………。現にさっきのケルベロスのような化け物が使っていた。あれは魔法以外説明しようがない。こいつも失敗はしたっぽいが魔法陣が出ていた。この雛井ってやつも魔法が使えるのだろう。
「なあ、俺も一つ聞いていいか?」
ここでこの質問をしていいのか?この質問をしてしまったらもう戻れない気がする。でも――
「魔法ってのは誰でも知ってる常識なのか?」
俺は思い切って聞いてみた。分かりきった答えを――
「多分一般人でも知ってる常識だと思います」
俺はありえないほどの絶望感に襲われる。きっとここは俺のいた世界とは別の世界だろう…………それはほぼ間違いない。
「あの急にどうしたんですか?そんな顔されて」
「俺も一つ言っていいか?これから言うことは全部ほんとのことだ」
「わ、わかりました」
「俺は多分魔法の存在しない世界から来たんだ」
「……え?」
俺が突然わけがわからないことを言い出して雛井は呆気にとられている。それでも俺はこいつに話を続ける。
「俺は気が付いたらあそこに倒れていた。そしてお前と出会った。だからお前が最初に会った時はただの痛いやつで全くお前の言葉を信用してなかった。だけどさっきの犬の化け物みたいなやつを見て確信した。あんな生き物は俺の世界には絶対に存在しない。つまりここは俺のいた世界とは別の世界だ。しかも、その世界にいた時の記憶がかなりなくなっている……。簡単に言えば記憶喪失ってやつだ」
こいつは今俺のことをどう思ってるのだろう?おかしなやつって思われていないだろうか?俺はなんでこいつに話そうと思ったのだろう?自分の感情がよくわからなくなる。何となくわかるのは、きっと誰かに今の俺の状況をしってほしかったんだと思う。
「悪いな変な話して。別に信じなくてもいいぞ?少なくとも俺はいきなりそんなこと言われても信じないしな」
「そそ、その、ありがとうございます」
ありがとう?どういう意味だ?なんでこのタイミングでお礼なんだ?おかしなやつだ。
「そんな大事な話を私なんかにしてくれて、私はバカだからよくわからなんですけど、えへへ」
雛井は笑いながらそういってくれる。
「お前は今の俺の話を信じるのか?」
「はい、もちろんですよ。だってそんな真剣な表情で言ってるのに嘘ついてるわけないじゃないですか」
「そうか……」
「それにさっきは私がピンチの時に助けてくれたじゃないですか」
「それを言うなら最初に俺をお前が守ってくれただろ?ほんとに感謝してるぞ」
そういうとさっきのように顔を真っ赤にしてうずくまってしまう。
「さっきも思ったんだけどどうしたんだ?」
「わ、私、人に感謝されるのってあんまりなくて……その、嬉しくて……」
「そうか?お前いいやつそうだけどな」
「そ、そんなことないですよ……私なんか……」
褒めたつもりだったんだけどな――俺の言葉に雛井は何やら落ち込んでるように見える。
「これからどうしますか?さっきの話を聞いても私じゃ力になれそうにないです……」
確かに今からどうすればいい?ここでこんなことしてても意味がない。早く何とかしないと――
「この世界のことに詳しくて頭のいいやつに会いたい」
もし本当にここが別の世界ならそれしかない。ゲームじゃないんだからそんなことで解決できる問題だとは思わない。でも、今の俺に思いつくことなんてそれくらいしかない。
「校長先生とか?」
「校長?」
「はい。魔法使いが通う学校、ライトロード魔法学校の校長先生です。私もそこに通っています。凄い魔法を使えるって評判ですし、知らないことは何もないって言われてるくらいです。なのできっと力になってくれると思います」
魔法使いの通う学校か…………一体どんなところなんだ。それにライトロード魔法学校か、やっぱり聞いたことないな。
「そうなのか?それは期待できそうだな。今からでも行きたいんだが大丈夫か?」
「私は全然大丈夫ですよ」
「ならよろしく頼む」
そして俺達は魔法使いの通う学校へ行くことになった。