表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/28

常闇に狂う猟樹王

おおきなけものがかみくだき


おおきなとりがやきはらう


ならもし

     そのふたつがいっしょになったら?

次の日……


あの獣は、夜通し駆けずり回った様だった。


“彼”の走り抜けた跡は血にまみれていて、すぐにどこを通ったのかが分かる様になっていた。


だが、たまにフェニクスの姿で焼き払っていた。


……どうやら片方だけの姿では、効率が悪い様だった。


しかも…


生徒2「…お前が悪さしてるやつなんだろ!?!?」


元々の味方であった者達も襲ってきている。


…エンは結託が結ばれた事を知らない。


だから……裏切られたのだと思っていた。


悲しくてわずかに……闇色の雫が、眼から零れた。


それに誰も気付かないまま……エンの体が、炎に包まれた。


そして、炎が消えた時―――



巨大で、背中に翼の生えた獣が、そこにはいた。



姿は、スミロドンそのものだった(巨大化してはいるが)。


翼は…フェニクスのモノに違いない、紅蓮色。


この生き物の名は無い。


キメラ……とでも呼べば良いのだろうか?


だがその異様な姿に――――辺りでは悲鳴が上がる。


そして一部では…驚嘆の声。


美しく、しなやかで…恐ろしい獣がそこにいるから。


“それ”はニヤリ(・・・)と笑って…吼えた。


エン「クゥオオオオン!」


二つの声が混ざり合い、分かれ、割れ……とにかく、不思議な声が轟いた。


その場にいた数名には、ちゃんと声が聞こえていた。


『えんハ私ノモノ♪全部ゼェンブ闇ニ堕トシチャウンダカラ♪』


どこにもいない――少女の声が。



数分後………激しい魔法や怒号・咆哮が飛び交った後。


生徒達は最早ほとんどいなくなっていて。


その凄惨な光景の真ん中に――エンが倒れていた。


疲れ切ったのか、みるみる内に元の姿へと戻っていく。


そんなエンの周りを、影が囲んだ。


??「…やっぱりエンか…」


??「…決まりだ。」


??「冷たいな;;;;;;」


??「仕方がないんだよ……本性の決まりは絶対だからさ」




その日、戦場の地下深くの牢獄に――――


一人の青年が、入れられた。

こわいけものはいなくなったそうです


でもせんそうはおわりません


どちらかがたおれるまでつづくのでしょうか


それとも どちらがたおれてもつづくのでしょうか

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ