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お題シリーズ4

やまない飴と皆の様子

作者: リィズ・ブランディシュカ



 拡声器か何かを使っているのか、どこかの上から「無料のプレゼントです」という声が聞こえた。


 すると、次の瞬間に飴が空からふってきた。


 どうしてか分からないけれど。


 通を歩いていた人たちは、喜んでいた。


 皆、手を差し出している。


 子供達は無邪気な笑顔で、飴を手に取った。


 何かのイベントかな。


 そう思うけれど、それらしいニュースはなかった気がする。


 けど、場所は心当たりがあった。


 近くに大きなタワーがある。


 観光地にもなっている場所だ。


 もしかしたら、誰かがそこの上から投げたのかもしれない。


 小さな小さな飴玉が、雨のようにふってくる。


 途切れる事なく、ふってくる。


 手を差し出せばそれはのってきた。


 軽い重みが伝わってくる。


 包みを開いてみると、メッセージがあった。


 ヘル。


 減る?


 どういう意味だろう。


 首をかしげれば、近くの人が崩れ落ちた。


 泡をふきながら、崩れ落ちた。


 脳裏に単語が浮かんだ。


――地獄へ。


 メッセージの意味を悟って、飴玉をすぐに捨てる。


 飴玉を受け取った他の皆がばたばたと倒れていく。


 倒れた人達のその喉には、みんな必ず飴玉があったらしい。



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