第1話 何故家に剣が。おいステータス!
インフルエンザで暇だから書いてみました。全く小説を書いたことがないので、これがほぼ初めて書くことになった小説ですね。
「ふぅー、なんとか片付いたな。」
その男は、疲れているような声で呟いた。どうやら部屋を掃除していたらしい。
「てか値段の割には広くね? 」
事故物件だったりして(笑)、とかくだらないことを考えながら、掃除を進めていく。
掃除が終わったので、この家を適当にまわって自分の部屋に戻ったとき、ふと思い出した。
「そういや・・・倉庫があるんだよな。どれくらい広いのか行ってみるか。」
二階にある自分の部屋から出て、地下に行く。ちなみにこの家は結構広いから、ちょっと時間がかかる。
あっ、おくれたが、俺は一ノ瀬 聖魔、16歳。高校2年だ。なんで聖魔とかいう、厨二病感満載の名前なんだ。親はどんな神経してんだか。
え?なんで高2が一戸建てで、一人暮らししてるのかって?それはな、まあ三年前にさかのぼる・・・って感じなんだが、また今度にしよう。倉庫に着いたからな。
「おぉぉー!!?」
そこは思っていたよりも広く、そして何故か荷物が沢山あった。
「なんで荷物があるんだよ。前の人が置いていったのかな?」
そう考えてると、奥に何やら光るものがあった。
「なんだ?あれ。」
近付いてみると、そこには・・・・・・・・・二本の剣があった。黒い剣と白い剣。
「・・・あれ?・・・これ、銃刀法違反になるくね?」
あー、これヤバイわ。と思いつつ、とりあえずどこかに隠さないと、と思い二つの剣を持った瞬間、二つの剣が、光り輝いた。
そして俺は、意識をうしなった。
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「ってあれ?あー、そういえば俺、気絶してたのか。剣が光って、それで・・・って、え??」
気絶から覚め、周りを見回したら、ここはあの倉庫ではなかった。そして手にはあの黒と白の剣。
てか絶対この剣のせいだよな。あのとき光ってたし。
「ってかここどこ?」
なんで目が覚めたら草原にいるんだよ。よく見れば、奥に町のようなものがあるので、そこを目指して行こう!と思っていたら、後ろを見てみると
「ブギィィィ」
コボルトがいた。なんでだよ!ここは地球じゃないのか!てかどうすんだよ!と思っていたら手に持っていた、剣が見えた。
もしかしたらこれで倒せるのか?
「よし!やってやらぁー!」
「ふっ!」
っと走ったらめちゃ速かった。少し力を入れただけで一秒に五十メートルくらい進んでいた。
「えぇぇーー!?なんでこんなに速いの?!」
だかすぐにコボルトとのところまで近寄り、黒いほうの剣で切りかかる。
コボルトは、速すぎて見えなかったのか、防御は出来ていない。
「ギエェェェ?!!!!」
コボルトは断末魔をあげ、死んでいった。
「ふぅー、なんとか倒せたな。」
そう思って、一息ついていると、
【コボルトの肉と銀貨1枚入手しました 】
というものが急に目の前に現れた。
「まるでゲームの世界だな。もしかして異世界とか?」
剣に足の速さにコボルトに、・・・・・・ありえるな。
「まあ、あの街に着いたら解るだろ。あそこまで約二㎞くらいか?全力疾走で行きますか!」
さっき、足の早さを実感したので、全力疾走で走ってみることにした。
そして────
「四十秒で着いた。それにしても速すぎだろ!!」
自分の足の速さに驚きつつも、街?の門に行ってみた。
そこには二人の騎士?兵士?がいた。
「あの、この門を通りたいんですけど。」
「お前は冒険者の証か商人証を持っているか?」
当然気が付いたら草原にいたので持っていない。てか日本語通じるんだ。
「いえ、持っていません。」
「ならば銀貨1枚で通れる。持っているか?」
あっ、そういえばコボルトを倒したときに銀貨1枚ゲットしたな。
「持っています。」
銀貨を騎士?兵士?に手渡し、門をくぐり抜け
る。そしてその中はなかなかいい街だった。
レンガ造りの家、沢山の人達、食べ物のいい匂い。
「でも今日泊まるところがないからなー。宿屋がどこにあるか聞いてみるか。」
そう思いなから歩いていると奥から声がした。
「おい!お前!どこ見て歩いてんだよゴラァァァ?」
「キャァッ!」
関わるのが嫌なので横を歩いていると、
「何見てんだゴラァァァ?」
俺に言ったのか。てか見てねえよ。ちょっとムカついたので殴ろう!うん!そうしよう!
「はいはい、そうですねっと」
ちょっと殴っただけで十メートルくらい吹っ飛んだ。
「なんだ!こいつ!バケモンだ!うわぁぁぁ!」
あ、逃げて行きあがった。
「あのぉー」
誰かからか声をかけられた。ああ、さっきの奴につるまれてた女の人か。てかめっちゃかわいい。
「さっきはありがとうございました。もしよかったらなんですけど、何かお礼をさしてくれませんか?」
おっ、ちょうど宿屋を探していたので、それについて聞いてみる。
「じゃあさ、ここらへんにある、宿屋知ってる?」
「あっあっあああああ、あの私のお母さんが宿屋を経営しているので、もしそこでんければ。」
「えっ、本当?じゃあ、紹介してもたおっかな。」
「はい。えと、私の名前はイリアっていいます。よろしくお願いします。」
イリアって言うのか。やっぱり俺も名乗った方がいいのかな?
「俺は聖魔。こちらこそよろしく!」
「では宿屋のほうに行きますね。」
俺は案内されるがままについて行き。そして一件の立派な、それはもう立派な城に着いたのでした。
「つきました。」
「えぇぇーっと、ここはどこかな?」
「宿屋は嘘です。私、実はここ王都の王の娘なのです。」
うわー。俺、王様の娘にめっちゃタメ口きいちゃったよ。
「てか、何故うそをついたの?」
「私、あまり城から出たことがなくて、でも!せっかく助けてもらったのにお礼が出来ないのは嫌なので。けど、家に帰る道は知っていたので、とりあえず王城に泊めようかなと。」
いやいやいやいや、てかもうイリア、城入ってるぅー。もう行くしかないか。
「父上!ただいま戻りました!」
「おぉー、イリアか。どうだった?」
「いや、少しトラブルに巻き込まれてしまって・・・ですが、この男性にセーマさんに助けてもらいました!」
「おぉー、家の娘、イリアを助けてくれてありがとう!君がセーマと言うものかね?」
「あ、はい。」
「それでですね、セーマさん、宿屋がなくて困っているみたいなんです。だからねこの城に住ませてあげたいんですが。」
「おぉー、もちろんいいとも。」
「ありがとうございます!」
俺が全く話に入っていないな。てか笑顔可愛すぎだなーもう。
「セーマさんはいい?もしかして迷惑だった?余計なお世話ですか?」
イリアが涙目になりながら聞いてくる。元から断わるつもりはなかったけど、こんなに涙目じゃ断れないじゃないか。
「もちろん住むのはいいんだが、本当にいいのか?」
「はい!おとうs、父上に許可を貰っています。なので住みましょう!一緒に!」
また国王をお父さんと呼びかけたのを訂正したのは何故だろう?なんかあるのかな?まあ底はいいとして。
「なら、お言葉に甘えさせてもらって、よろしくお願いします!」
「では部屋を案内しますね!」
そしてイリアについて行く。廊下も流石王城で、広いし、カーペットとかもそれはもう豪華だった。壁の絵画や壺、すぐに金持ちだなー、とわかる廊下だった。
「あの、セーマさんってレベルは、いくつなんですか?あの男達を一撃で仕留めるなんて、かなりの高レベルですよね!」
レベル?この世界にはレベルっていう概念があるのか。まんまゲームだな。だったらもしかしてステータスなんかもあるのかな?
「あ、レベルなんてあるんだな。」
「えぇぇぇー!そんなことまで知らないんですかー。」
「どうやって開くんだ?」
「心の中で《ステータス》って感じですね。」
「おぉっ!」
するとイリアから半透明?の板みたいなのが出てきた。
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《イリア・クロスロード》
Lv:28 性:女 年齢:15
職業:なし
装備:ユニコーンの角杖
筋力:15
体力:16
耐性:10
敏捷:18
魔力:100
耐魔:100
従魔:なし
スキル:看破・ユニコーンの加護
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「ちなみにこれは相手に見えないようにも出来るますよ。
まずは上からレベル、レベルは高ければ自分の強さの象徴になります。例えば、冒険者のときにランクなどがあるのですが、それはレベルで決められることが多いです。
まあ・・・性別と年齢は言うまでもないでしょう。」
イリアって15歳だったんだな。
「次に、筋力から耐魔までが基礎能力と言います。その基礎能力ですが、数値が高ければ高いほど強い、という事です。
次に従魔ですが、騎士に使われることが多い騎馬とかが従魔ではなく、魔物を飼い慣らすしたり・・・・・・色々あるんですがまた今度、本当に沢山あるので。」
「ほうほう。そしてそして?」
「最後にスキルですね。これは自分の持っている能力や武器に付いている能力などいろいろありますね。その中でも固有スキル、まあユニークスキルですね。それを持っている人は、ごく稀ですがいますね。」
ならユニークスキルを持っていたら勝ち組だなー。持っているやつ凄いなー。
「じゃ、やってみますか!」
では、《ステータス》。
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《一ノ瀬 聖魔》
Lv:999 性:男 年齢:16
職業:なし
装備:聖剣・魔剣
筋力:100000000
体力:100000000
耐性:100000000
敏捷:100000000
魔力:100000000
耐魔:100000000
従魔:なし
スキル:聖剣の加護・魔剣の加護・全魔法使用可能・時間停止・未来予言・限界突破・空間転移・時空転移・隠蔽・看破・魔法作成・武器生成
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・・・・・・・・・・・・・・・いやいやいや、やばいやばい。なんだよこのステータス。これは隠さないとやばいよな。とりあえずイリアにいろいろ聞いてみるか。
「えと、この世界の平均のレベルとかっていくつなんだ?」
「そうですねー、10から50くらいですかねー。強い人で100、200くらい?」
俺やべー。なんだよこのレベル。999じゃねえか。明らかにカンストしてますって感じだな。
あと基本能力!1億いってんじゃねーか。綺麗に全て1億。てかこの剣、聖剣と魔剣だったのか。
「で、どうでした?レベル?」
言えねぇぇぇぇぇーーよ。どう言えばいいの?正直に999でしたー、とでも言えばいいのか!?
「え、えとねー、な、な な なかなか高かったよー。」
「もっと具体的に、レベルは?」
めっちゃ食いついてくるーー。どうした!?
「きゅ、999!」
あー、遂に言ってしまったー。どうしよう、でも引き下がれないしなー。
「またまた、ご冗談を。」
「ほれ」
と言ってステータスを見せる。
「えぇぇぇー!?」
「本当だろ?」
なかなか驚いているようだな。まあそりゃあそうか。ステータスが異常だもんな。
「く、詳しい事はまた後日お聞きします。部屋に着いたので、ごゆっくり。」
「ああ、またな。」
その部屋はものすごくいい部屋だった。ベッドもすごくふわふわ。でも全く眠れなかったな。
不定期に投稿すると思います。学生なので忙しいのです。なにとぞよろしくお願いします。