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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約6年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

DESTINY

DESTINY 最終章~永遠があるのならば~

作者:把 多摩子
★★★大変お手数ですが、一話目をご確認ください★★★

 その娘は、芽生えた願いを叶えたかっただけだった。
 人間になりさえすれば、上手くいくものだと信じて疑わなかった。
 愚かな事だと止められても、産まれた恋心を止める事が出来ず。
 昔教えられた『運命の恋人』が彼だと信じ、その身を投じた。
 よって、自らに与えられた役目を放り投げ、男に走った娘に重い罰が下された。
 命ある者達に興味を抱かず、何も知らずその場にいたら、苦しみを味わう事などなかったろうに。
 罰に抗い、胸に抱く熱い想いが真実だと知る為に奔走してきた娘の物語は、これで終る。
 娘は、罰を受け入れた。
 仕方がない、仕組まれた罰から逃れる術など、持ち合わせていなかったのだから。

 幾度も転生を繰り返した。
 彼に会う為、彼好みになる為、一目見る為、言葉を交わす為、邪魔せず傍にいる為、嫌われても近くにいる為、自然に傍にいる為、彼に逢いに行く為。
 願いを変え続け、娘は最終的に「勇者」に辿り着いた。
 自らが所持する途方もない力を発揮出来、人の役に立つ「勇者」というモノに焦がれた。良い事をしたら、少しは褒めて、認めて貰えるのではないかと懸命に考え辿り着いた結論だった。
 娘は、最初から願いを間違えていたのだ。

「古の、光を。
 遠き遠き、懐かしき場所から。
 今、この場所へ。
 暖かな、光を分け与えたまえ。
 回帰せよ、命。
 柔らかで暖かな光は、ココに。
 全身全霊をかけ召喚するは、膨大な光の破片。
 私の力を、貴方に。
 私から貴方への、愛の証。
 私の唇から漏れる言葉は、貴方の為に。
 私から溢れる全ての力は、貴方の共に。
 貴方によって生かされる私は、貴方の物。」

 そうして勇者は、最期に「魔王」を選ぶ。

※注意※
この物語は、全章全てが一連の流れとなっております。その為、ここから読んでも意味不明です。読まれている方を前提に書いておりますので、ご注意ください。現在リマスターを追っている方でも、理解不能の状態です。

☆☆この物語は章で投稿を分けていますが、別作品ではありません。続きものです、同じ登場人物です。
お詫び
2017/07/04 19:14
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