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プロローグ

 私の名前は、モンスタ―R、名前からもわかると思うんだけど完全なモブキャラ。内心、モンスタ―Rという名前事態が嫌で仕方がないんだけど。せめてAくらいにはして欲しかったとういうとこが本音だった。しかし、これが現実だった。

 しかも設定は無茶苦茶なんだよ、本当に・・・恰好はウサギそっくり、そう耳が長くてピョンピョン跳ねているやつ、ま・・・かわいいから許すんだけど・・最近アニメとかでも活躍しているし・・・そんでもって、問題は攻撃、ファイアーアタックといって口から炎を出すというものらしいが実際に他人を攻撃したことないからよくわかんないんだけどマップ攻撃らしい、と言っている本人が解わかっていない。

 ただ、火を起こす時に重宝はしている。その為か、恥ずかしいことに前歯二本の裏側は常に真っ黒になっている。あう・・・そして、最も恥ずかしいのが人から話しかけられると“ぴょんぴょん”と言うようになっていることなんだよね。モブキャラとは言え、ひどすぎるよね。本当に。

 考えるだけで頭が痛くなるモブキャラに生まれた私なんだけど、なぜか、私にも母親がいた。名前は、モンスタ―R(母)、親子でワンダークエストという多人数参加型シュミレーションRPGというゲームの中でイーストランドと呼ばれる町の東側にある草原でヒールポーションを作って、仲良く暮らしていた。

 そんなある日のことだった。悪夢のような出来事が起こった。それは、タニグという名前の勇者が現れた時だった。とっさに母親は私を逃がしてくれたんだけど、タニグは、俺の母を殺害、そして、私たちのわずかな蓄えであった10ゴールドを奪っていった。

 こんな私なんだけど、所詮はモブキャラ、なんとか、勇者に一矢を報いたいが、いつか勇者に殺されて、お母さんが残した5ゴールドを奪っていかれるに違いない。しかし、神は私に微笑んでくれた。それは孫子の方法書が私の手に入ったのだ。こうして、私はこの世界を生き抜くことになった。


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