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学園 ~異世界と言えば~

―― 数日後の一・二時限目ようやく、実践授業が始まった。


俺は、魔法科なので近くの校庭へ、渚は『騎士科』なのでこれもまた学園に隣接する闘技場に向かった。


そこには、すでに待っている人もいた、数分後、いよいよ授業が始まった。


「みんな集まってるか、それじゃこれから実践練習を始める、とはいっても最初のほうは簡単な技しかやらないから、あまり期待しないように、難しい技については、その人個人個人の進みぐ具合でこちらで判断する、軽率な判断で勝手に動かぬようにしてくれ、それではそれぞれ得意な属性ごと(火、水、風、土、闇、光、補助系)に分かれて訓練を始める人はんずつ回るから、先生が来るまではおとなしく待ってるように」


そんな言葉の後、ふと目に入ったエストの姿は至って真面目で、彼女の別れた属性は水属性だった・・・


最初は風系統から始まり、最後、待ちまくってやっと俺の番が来たと思った、しかし、その予想は外れ先生の言葉は質問から入った


「最後はお前か、でお前は、属性はなんだ?」


「えっと、オールラウンダーです」


「そっそうか、オールラウンダか、また厄介な種類だな」


その言い先生は少し考えると・・


「そうだな、おまえ、ちょっとこっちにこい」


そういわれてついて行くと、そこはかなり他の生徒から離れた場所だった、そこまで着いて先生は言った。


「これから、お前にはオールラウンダーらしく全属性の技を覚えてもらう、しかし無理はするなよ、魔力には限りがあり使いすぎると凄まじい疲労感がお前をおそう、それはそうとして・・・まずは、風属性の技『鳳凰風刃』をやってもらう、魔道書を取り出せ、そこにやり方が一通り書いてある、もしもうまく行かなかったら、そのときは私がみてやる」


先生は、そう言って他の生徒の元へ戻っていった、それを見送ってから魔道書の目次を見て、風


属性の技の『鳳凰風刃(フェニックススライサー)』のページを開いた」


そこには、その技の簡単な説明文と、魔法陣がのっていた、説明によると、精神に集中させ、魔力を手に集中させ、魔法陣を描くようだ、その後、手にひらいてその魔法陣を軽く押すように発動するらしい。


そんな説明に従って実際にやってみることにした。


「えっと、精神集中、後、魔力を指に集める」


そう言いながら、心を『無』にし、身体の中心から指先に力が伝わるようなイメージをしながら、次の行程のページを読んだ。


「えっとそして、まず六茫星を書いてそれを円で囲んで、右上にwind左下にbladeで、手のひらで軽く押すっと」


その後行動移そうすると指先が青白く光その指を動かし、さっき読んだ行程を行動にうつす、そして魔法陣が完成すると同時にその魔法陣を手のひらでゆっくり押すとそこから白い風の刃が放たれたその刃はすごい勢いで直進し近くの木を通過した、

その瞬間木が物凄い音と共に倒れた


「ギッギギギィィードスン」

その光景に、驚きながらも、高揚した心を押さえられず叫んだ


「うぉーまじか、ちょーカッコイイじゃん」


しかし、そんなのもつかの間、ほかの生徒を教え終えた先生が走ってきた、そして聞いてきた 

「威力はすごいな、どんだけの魔力込めたんだ?」


「いやぁ、普通に撃ったつもりなんですけどね」


そう頭を掻きながら言うと、先生は・・・

「まぁ一応成功だ、次の魔法に移ろう、そうだな、火属性の魔法『獄炎(インフェル)の(ノ)片鱗(フラグメント)』をやろう、やり方はさっきやったのと同じ様に魔道書にのってる、出来たら先生を呼んでくれ!」

そう言ってまた先生は他の生徒を教えに戻った


「えっと次は……」


そう言いながら、準々にやっていき、全属性の魔法をやり終え最後に補助系の魔法でさっき倒した木を直して、今回の授業は終わった



――その日の職員室――



その日の職員室では、先日入ったばかりの生徒二名の話で持ちきりだった。


「今回の魔法科の生徒は優秀だな、特に皇、あいつどうなってんだ」


「それをいったら騎士科のなど塚田 渚もすごいぞ、あいつ体幹だしっかりしてるし腕の筋力もあるから重心がぶれない、剣を教える上での体がしっかりできてし、技を少し教えたがそれだけでかなり強い、あいつ


だけで騎士科の生徒を何人抜きできるかテストしてもほぼ負けないと思うぞ」

そんな中、一人の先生がこう言った


「そういえば、あいつ等の適性検査のデータをまだ拝見してないな」


そんな二人の評価に気分が良かったのかアイラ先生が声を上げた


「あの、だったら見ます?」

そんな先生の手には先日二人から預かったデータが握られていた


「そういえば、担任はアイラ先生でしたか、見してくれませんか」 


そういうので、机にデータを並べると、そのデータを食い入るように見て先生方は驚いていた


「こりゃ驚いたな、この魔力量、これじゃ弱い魔法なら使ってもほとんど体力消費がないわけだ」


「おいおいこっちも見ろよ、塚田 渚のデータ、筋力、持久力、この数値ほとんど見ない数値になってるぞ」


そんな意見がちらほらと見受けられ、職員室は一瞬のうちに騒々しくなった。


――そのころの、皇視点――



「あー楽しかった)」


そんな余韻に浸りながら、その後の授業もはかどり、時間の流れが早く感じる1日だった。


しかしその後、エストの家へ帰り、自室のベッドに寝ころがり眠りにつこうとしたが、妙な胸騒ぎがして、寝付きが悪かった、それは、ある意味何か悪いことが起こる予兆だったのかもしれない。


朝がくる、それは体が光を受け入れ意識が引き戻されるような感覚、『起床』午前6時、まだ寝ぼけている意識をたたき起こし、昨日のことを思い出す。

昨日あったこと……



―――――『魔法』――



昨日は魔道書を使いいくつもの魔法を発動した、しかしその中に『召喚魔法』たるものは存在しなかった、

そんな疑問・不安が昨日から頭を離れなかった、なぜならそれが、元の世界に戻るための方法だと確信していた、

しかし、その予想は外れ、それらしきものは存在しなかった……それを自覚したときこんな考えが頭をよぎった


「俺は元の世界に帰れないのか?――いやいやそんなはずはない」 


そう言い聞かせ、部屋を出た、


その日の実践授業、先生に聞いてみた


「先生、『異世界召喚魔法』的なものってあるんですか?」


そう聞くと先生少し含みのある言い方でこう答えた


「あるにはあるが、ランダム要素が強いし、2つの魔法を同時に発動しなければできない、なので、それにはかなりの経験と実力が必要だ」


「例えば」そう言いながら先生は詳しく説明してくれた


「さっき言ったように、2つの魔法を同時に発動しなければならない、それにはかなりの実力と魔力がいること、そしてその魔法はすべて闇属性の魔法だ、一つ目は、ここと異世界をつなぐゲートの役割をする魔法、2つ目は、そのゲートから召喚された物体をこの世界にとどめておく魔法、この2つだ」


しかし、それにはさっき言ったようにランダム要素が強すぎる、なぜならゲートの開く場所が決まっていないからだ、そこさえ確定できれば一応できそう話してくれた先生の顔は少し険しかった


その日の実践授業では俺は一応全属性の魔法をやるという先生が出したノルマを達成したあと、エストの観察をしていた。


「(あいつは水属性か)」 そんなことを思いながら彼女を観察するとエストは、その細く白指で完璧に素早く水属性の魔法陣を書き始めた、そして、魔法を撃った、その所作は、どこか優雅だった、その瞬間、水の竜巻が天高くそびえ立った、それは、魔法陣を書いてエストの姿とは裏腹に、勇ましく美しい竜巻だった。


その後も観察を続けたが、エストは疲れた様子も見せず、いろいろな水魔法を試していたそれを見ていた他の生徒も、まるで手本を見ているように、感嘆の声を漏らしていた。



――その日の夜――


唐突に俺の部屋のドアが叩かれた、


「皇さんいますか?」


その声はメイドのクルトだった、俺はその答えるように「いるよ、開いてるから入って来ていいよ」


そう声をかけると、クルトはおずおすと入ってきた、そして聞いてきた。


「皇さん、一つ聞きたいんですけどいいですか?」


その質問に「何?」と聞くかのように首を傾げると彼女は聞いてきた、


「あの~学園について何ですけど、どんな感じなのかなと思いまして……」


彼女そう上目づかいでモジモジしながら聞いてきた 、そんな問いに俺は――


「まぁ楽しいところだよ、魔法のを実際に打てるし、クラスメートとは今のところうまくやっていけてるし」

そんな答えを興味深々な様子で聞きながら次の質問をしてきた。


「それじゃあ、それじゃあ学園て外装てどんな感じですか、やっぱり大きいですか?」


その質問を受けたけれどある疑問が頭をよぎりそれを口にした


「お、大きいけど、その質問はエストじゃだめだったのか」


そんな質問に彼女は恥ずかしそうに答えた


「あの~恥ずかしいんですが、エストさんと話すとなぜか緊張してしまって、その分、皇さんは話しやすいのでつい……」


心で「(そういうことか)」 と思いながら、言葉を続けた、


「そっか、まあそういうとなならいいんだが……そういえばどうして学園のことを聞いてくるんだ?」


そんな質問に彼女は答えた


「じつはもう直ぐその学園に入学するんですよ、なので一応聞いておこうと思いまして」


「マジで!」


なんというか、少しうれしくて思はず叫んでしまった


「で、でも、入学は乱舞祭が終わった後なんですけどね」


「乱舞祭?」そう疑問に思い首を傾げると彼女は驚いていきながらも答えてくれた


「乱舞祭とは、騎士科から5名、魔法科から5名、合計十人、学園の最高峰の生徒を選ぶ一種の文化祭です。」


そんな答えに、驚ききながらも質問をした


「そうなんだ……開催日は」


「今から一ヶ月後くらいです」


「マジ!!」


失念だった、そんな大事な祭りがあったなんで!。そんな俺の驚きを尻目に彼女が聞いてきた


「質問はそれぐらいでいいですか?」


「あ、あぁ」


それしか言えず、その言葉を聞いた彼女は、一礼すると、「では」と言って部屋を出ていった。

そんな驚きを胸にベッドで寝た―そんな夜だった――



――数週間後――


実践授業の質も上がり、技の種類も増えた、そんな頃に逢わせるように「乱舞祭ブレイバートーナメント」まで一週間と迫っていた。


その日、時間があいていたので渚がいつも実践授業をしている闘技場に行ってみた、着くとそこでは激しい攻防戦が繰り広げられていた。



片方は渚、もう片方は騎士科の生徒らしき人だろうか、いかつくなくさわやかでそれでいてたくましい体つきをしていたそんなことを思いながら試合をみていると


男の方がすこしバランスを崩した、それを見た渚は、それを見逃かさず、わき腹に強烈な一本を


食らわせた、


その瞬間……


――試合終了――そんな感じの空気が流れ、それを切り裂くように男の方が声をあげた


「いや~、降参だ、やっぱり渚っちつよいよ」そんな言葉に答えるように渚は


「そんなことないよ、私だってギリギリだよ、危ない場面とかめっちゃあったし」


そんな会話の中、視線が俺とあった、そして声を出しながらこちらの方向に走ってきた


「颯斗~疲れたよ~」そんな彼女に「お疲れさま」そう声をかけると笑顔を返してくれた

そんな渚を追いかけきたのか男が俺をみた、その後渚に説明を求めるかのような視線を向け、それに対して渚はこたえた


「あ~二人は初めましてか」そう言ってまず俺の説明から入った。


「まずはこちら皇 颯斗私の幼なじみ兼友達です、そして……こちらロイス・ベルシュタイン私の騎士仲間です」


そんな説明をしてくれた。


それを聞いて男二人は唐突に拳を突き合わせ、ハグをしたそして


「我が友よ~」


そんな謎の仲間意識が、芽生えていた、それはまるで運命の糸がつながったかのような感覚。

その後男二人は意気投合し数分、自分はどんなことをやっていて趣味はなにかなどを話したあと

帰路についたのだった。




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