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人望

正門に向かっているといつものように走り込みから帰ってくる知人の葵が来るので、飛び込み準備をしていたら霧に叩かれてゴミを見るような眼をしてきた。


「あれ霧先輩おはようございますって……大丈夫直人の方は」

「ええ大丈夫ですよ。あなたに飛び付こうとしたので、それを先に仕留めていただけなので」

「あっそうなんですねいつもお疲れ様です霧先輩」


そんな会話が聞き俺は立ち上がる。


「おかしいな被害者は俺のはずなのにあまり心配されないのはどうしてだろうか」

「日頃の行かないかなやっぱり」

「間違いないね」


そうだ、といった感じに手を叩いた葵は俺に向き直る。


「直人、今日放課後練習に付き合ってよ」

「別にいいぞ」

「ありがと新しいサーブを思いついたから試してみたいんだよね」

「それは良かったそれをすべて吸収さしてもらうよ」

「今回はそう簡単にまねされるようなサーブじゃないよ」

「じゃあ直人は今日は部活に来ないのか」

「いや終わったら行くつもりだよ先輩に会いたいしね」

「そっかなら俺達はオカ研の方に行っとくよ」


光の質問を答えたところ、葵はそろそろ部活の方に戻るようだ。


「それにしても全然進みませんね」

「ああわかってるよ」


また再び歩き出す。靴箱に着いたところで仁王立ちでいかにも私怒ってますよ顔をして立ってらっしゃる人がいた。


「ようやくきたわね、あなたは何度言えばわかるんですかあなたは風紀委員の副風紀委員なんですから朝早く来てみんなに朝挨拶しなくちゃいけないんですよ」


顔を近くまで寄せて詰め寄りながら言って来る。


「でも美紗ちゃん俺朝弱いしバスも本数少ないからしょうがなくないかな」

「そんなことはわかっています」


ならなぜにだよと思はなくはないがいつもの事なので仕方ない。


「罰として今日の放課後も見回りに付き合いなさい」

「別にいですよいつもの事なんで」

「絶対よ絶対だかんね」

「はいはいわかりましたよ美紗ちゃん」

「後美紗ちゃん言うな」


最後にまた絶対だからねっと言いながら帰っていく。


「いつもちゃんと見回りに付き合ってるのに何であんなに念押しをしてくるんだろうね」

「さあなぜでしょうかね」

「何でちょっと怒ってんの」

「怒ってませんただ朝からあなたを見てるとイライラするだけです」

「ひど!」


その言葉に尽きる思いだった。


「それにしても今日も大変だな直人」

「いつもの事だけどすごいよね。今日はバイトとかないの?」


二人の気遣いを聞きお礼を述べておく後バイトは今日ないと言っておいた。別にお金に困ってる訳ではないがただ交遊関係を広げるためにやっているだけである。


「では、私は少し先にいきますね直人さん」

「うんわかったじゃあね」


多分部活の方に顔を出しに行ったんだろうと思う。


俺達はそれぞれの靴箱に手をかけ上履きに履き替える動作をする時に事件は起きていた、手紙が置いてあるのである。今時ラブレターを送る人がいるのかと思はなくはないが、それを俺は持ち中身を見ずに俺の右上のイケメンの靴箱に入れといてあげる。これをやると言うのも昔もらってウキウキしていったら間違えていたということがあったから、今では俺はあり得ないと思っているのでイケメンの靴箱に入れるようにしている。


「あれ二人ともまた会ったの」

「「ああ、うん」」


二人とも曖昧な返事を返してくるが、手にはしかっりラブレターであろう手紙を握っていた。


「この時期だから後輩かなやっぱ」

「いやそれよりも何でいつも手紙を別の人の所に入れてんだよ」

「えっだって間違えてるからだよ。俺なんかに送ってくる奴なんていないだろそれよりもさあ行こうぜ教室に」


また曖昧な表情をしながらついてくる。


二組の教室に着くと梓の方は四組と別のクラスなどで別れ、俺達は自分のクラスに入る。


そこからクラスにいた奴と挨拶しながら席に着く。


「兄貴今日もおはようございます。後光君も」

「おうおはよう春」


俺の舎弟はいつもちゃんと挨拶をしてくる。かわいい容姿をしてはいるが、男である。それが原因でちょっと多数の人からいじめを受けて引き籠ってたのを引き上げたら、舎弟になると言い出した面白い子である。


「兄貴今日の放課後はどうするんですか」

「風紀委員の仕事とテニスをやる予定だけど」

「なら柔道竹下先輩が試合が近いから、練習に付き合って欲しいって言ってましたけどどうします?もしかして今日はバイトとかありました」

「いや今日はないからフルで動けるよ」


その一言を言った瞬間に席を立ちクラスの奴らが近づいてきた。


「なら今日俺たちの野球部でバッティングピッチャーをやってくれよ」

「バレーの練習に付き合って」

「弓道の打ち方を教えてよ」

「美術部に置いてあるあの書きかけの絵を早く書いて」

「久しぶりにサッカーやろうぜ」


次から次へと要求が来る。


「そんなにしたら兄貴が倒れりゃいますよ」


あれ言葉可笑しくねと思うがまあいいか。


「別にいいよ俺は今日俺に手伝って欲しい人は春に申し出て教えてて」

「えっ!本当にいいんですか兄貴」

「いいよ別に」


その一言でポケットからメモ帳を出し、次々と申し出てくる事をメモ帳に書いていく。


「あと悪いんだけどさ光手伝ってくれね」


俺は結構並んでる人数を見て、今日中に終わらないかもと思い光にも頼んだ。


「ああ、いいよたぶんそういうと思っていたよ」

「はははありがとう」


俺は空笑いをしながら、教室の外まで並んでる列を見続ける。

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