明日に備えろ
食事も終わり改めてゲームをする。次は四人対戦型のパーティーゲームだ。
「そういえばにぃに今日は何にもないの」
「何にもないってわけではないけどまあ今週学校休むからいいかなってね」
「にぃにずる」
そんな端的に言われても・・・まあ可愛いからいいんだけどね。
「ずるいなんて言われてもやる事が本当にあるんだから仕方ないだろ」
「わかってる」
いつもの事なので知っているんだが少し機嫌が悪くなっちゃうんだよな。
「ご主人様そういえば靴底が剥がれてたので旦那様方が驚いていましたよ」
ああ、何か違和感あるなと思ったら靴底が剥がれてたのか、あのジャンプに耐えれる靴もこの一週間でオーダーしておかないとな。
「お兄ちゃん千沙もね千沙もね朝起きたらびっくりだったよー」
「にぃにまた何かしてた」
断定されてしまうのは日頃の行いのせいだろう。
靴底の件は走ってたらなったて言ったら納得した。これは日頃の行いの賜物だろう。
特に疲れている訳ではないがお風呂の中で息を吐く。風呂にはシャムも猫姿で桶で浸かっている。
「悪いなシャム人型にしてやれなくて俺の入浴中は誰か入ってくるかもしれないからな」
「別に構わぬよ。これでもかなりゆったりさせてもらっている。それより明日から本番なのだろう」
「ああ、てかまあ今日も夜にやる事はあるんだがそれよりも明日はこの体の調整をする」
俺は自分の手を握りこぶしを作る。
「それは異世界に行くためか」
その言葉にああ聞いたのかと思った。
「シル達に聞いたのか」
「ああ、だが別にいいのだろ。そこまで隠すことでもないのだし」
「まあお前意外に言われるのはまずいがな」
「おやおやそれは信頼してくれているのか」
わかっているくせにからかうように言って来る。
「俺はこの世界は好きだ。だけどそれ以上にこの世界以外の異世界ってのに憧れもあるんだよ。この世界で金銀財宝を手に入れようとしたら金が必要だ。何ならそれは結構簡単に手に入るくらいでもある。それに対して冒険ものに子供のように浮き浮きしてしまうんだよ」
「それがお前が望むような世界ではないかもしれないぞ」
「だからまだなんだ。お前には今週異世界物のアニメを見てもらったりなんかしてこんなところに行きたいってのを熟知してもらう。お前だってそしたら楽しみで仕方なくなると思うぜ」
「我はここもかなり気になっているんだがな」
「それはまあ行くまでの間観光してやるから勘弁してくれ」
そういうとシャムは笑い出す。
「悪魔を貴様は人間と話すように喋るのだな」
「何だ不敬だ!とか言うのかよ」
「いいや、不思議なだけさ」
なんだか嬉しそうなのでよしとする。その後もゆったりしてお風呂から出る。
風呂から出た後はひたすら自分の持っている小さな会社の指示をまとめてやったりお誘いメールの返しなどを一気に始末する。
「そういえば俺があっち行ったらこの会社も誰かに引き継がないといけないんだよな」
「はい、マスターですのでこちらで候補をピックアップしておきました」
別にピックアップしてまで真剣に考えることでもないんだけどな。
「俺はあいつら全員信頼してるからなはっきし言って誰でもいいんだが」
「そうもいきませんマスターこういうのはしっかりしておかないと面倒なことになりますので」
「わかってはいるんだが」
そう言ってピックアップしてくれた五人を見る。
「そう悩まなくてもお前の不在時の補佐官みたいなのに上げればいいじゃないか」
「そうなんだが・・・・」
「何だ決めてないのか」
「いや一応リーダーはいるんだが・・・俺がまずこの会社を抜けたらまず間違いなく潰れる自信があるからな」
「何だ能力がないのかそいつら」
「まあ技術がある奴が二人しかいなくてそいつらを上にしたらそれはそれで仕事をしなさそうだしな」
「信頼しているのではなかったのか」
「信頼っていうよりも俺の会社にいる奴は全員俺に恩がある奴で作った会社だからな」
「じゃあ潰れようが構わぬではないか」
「そうもいかないよ。そうなればこいつらは怒らないかもしれないが路頭には迷ってしまうから存続はさせておいてやりたい」
「なら願ちゃう叶えてあげれるよ」
「そんなことに使えるかよ」
この件に関しては先延ばしだな。
「マスターではどうします。これからの予定として特にないのですが」
「そうだな特にないなら明日に備えてん寝るべきか」
「えーマスターなら遊ぼうよーわたしたち今日はずっと放置させられてたんだから」
まあ確かに今日はこの部屋にあまり戻ってこなかったからな。
「ならロゼにシルがやりたいゲームをピックアップしてくれ」
「オッケーマスターこれから寝かさないぜー」
「なら私は協力プレイがいいですマスター」
二人ともノリノリである。
「なら我もやらしてもらおうかの」
シャムは人型になっていた。
「お前できんのかよ」
「我を甘く見る出ない。こんもの余裕じゃ」
ちゃんと部屋に鍵も閉めているしまあ大丈夫だろう。
「ならさっさと始めようか」
ゲームを数時間楽しんで、明日に備えて眠りについた。




