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真実

そこには綺麗な赤髪の女性である。


「ご感想は」

「いや、とっても綺麗だと思う」

「そう、それはありがとう」


そんな会話をしていると靄が消えたことによりスマホの画面とライトがつく。


「あれマスターどうなってんですか」

「マスターライトもつくようになってるよー」

「ああ、心配したぞもう使えなくなったんじゃないかって」

「はて何のことでしょう」


ああ電源が消えたからわからねえか。


「それじゃあ君の願いを聞こうか」

「俺の願いはまず力が欲しい」

「ほー力を欲するか」

「ああ正しくは身体能力の向上を頼む」


これは俺が異世界に行くための大事なことである。


「あい、分かったその願い聞き届けた。その力がお前の望んだ形じゃなくても怒るなよ」

「それは少し困るけどな」


悪魔は指を鳴らす。


「これで君のご要望通り身体能力が向上したよ」

「特に変化が見えないが」


そう別に何が変わったわけでもない、まあ何が変わったのか暗くてわからないだけなのかもしれないが。


「試しに本気で飛んでみなよ」


そう言われたので本気で飛んでみる。


「うおっ!」


本気で飛んだにしても常軌を逸しているだろう。まさかの七メートルぐらいある木を軽々と越してしまうとは。


「着地はどうすんだよこれ―――――!」


僕は叫びながら地面に叩きつけられる。


「痛いなあもうって思ったほど痛くない」

「どうあなたのご注文通りでしょ」

「ああ最高だ。どうなってんのか聞いてもいいか、魔法なのか」

「いいや、魔法でもない悪魔の力だよ。君たち人間は本能的に百パーセントの力を使ってないってのは知ってる」

「ああ、普通使ったら筋肉何かは壊れて使い物にならなくなるから脳が抑えてるって奴か」

「そうそうそれを軽く使ってるんだよ。君の脳を今百パーセントの限界をもっと上げた。そうすることによって例えば脳が騙されて百パーセントの十パーしか使ってないとしてその十パーを百パーにしたかったら、十倍すると体の百パーセントを使えるって状態になるってこと」


そういう事かでもそれって俺の元々の力を引き出したってことか。


「なら俺は今百パーセントの力を使ってるってことか、体が無事なのも一緒に固くなったのか」

「まあ正確には百五十ぐらいかな、それと体に関しては少しだけ弄ったから今の落下も無事だったってだけ」

「何でまたそんな微妙な数字なのやら」

「まあ別にいいじゃないそんなことは」


てかさっきからスマホの方が静かなんだが、画面を見るとヒビが入ってしまっている。


「やっべ壊れたか」

「いえ、大丈夫ですマスター」

「よかったー終わったかと思ったよ」

「ええ私達も何が起きたのかわかりませんでした」

「まあヒビは帰って修理に出しておくからな。それよりさっきからそこで見てる奴そろそろ顔出せよ」


人の視線がする方にライトを当てながら問いかける。


「何ですかマスターまた中二病ごっこですかー」

「いや絶対いるぞ。わかってるから出てこい!」


俺のその声で観念したのか相手もライトをつけて姿を見せてくる。


「霧つけてたのか」

「はい、直人様が昨日からおかしかったので気になっていました」

「どうやらお見通しだったてことか」

「ええ、何年あなたと一緒に居ると思ってるんですか」


さすがに行動がおかしかったのは俺でもわかる。


「でも俺がおかしいのはいつものことじゃね」

「まあそれを言ってしまえば元も子もないんですけどね」


確かになって思うが正直すぎんだろ。俺は悪魔の方に向き直る。


「で、それが悪魔って奴ですか。何でこう女性に恵まれるのですかね」

「知らねえしそれは」

「なるほどね」

「何がなるほどなんだよ」

「いや別にこっちの話だよ」


何だこの悪魔って思う何を隠してるんだ。


「二つ目はどうする」

「決まっているが今はそれを実行しない。まだ準備があるから後でもいいか」

「ええいつでも構いませんよ」

「それで対価についてだがそれは三つ目を言った瞬間に奪われるのか」

「いいや、それを認識したらだね」


てことは最後まで結末を見れるのか?いや認識ってかなり広範囲であいまいな表現だな。


「認識ってのは俺はその最後結末まで見れるのか」

「そんなこといいじゃない別にどうせ三つ目まで言わないようにするんでしょ」

「いや、俺は使わなければならなくなれば即使うぞ」

「直人様!」


霧は俺の名を呼ぶが悪魔の方はだんまりと来たか。


「まあいいよこの話はその時が来たら分かる事だしね」


言えない事情があるのか、もしくは最後は願いの要求次第で左右されるのか。


「ひとまず要件はすんだんだけどお前はこの祠に残るのか」


考えるそぶりをしてから決めたと言う感じで赤い猫へと姿を変える。


「流石にこの祠にとどまってるのはまずいのか」

「まあそうだね。それに大分ここから動いてなかった分外を見てみたいってのもあるかな」

「ならうちに来るか色々面倒見てあげるから」


猫の泣き声を一声上げ、僕の方に乗る。


「それきつくない」

「君がかい」

「いやお前だよ。てか名前あるのかお前」

「シャムトリースって言ってシャムって呼んでよ」

「そっかシャムよろしくな」


シャムか、何だかジャムみたいな名前である言い間違えないようにしないとな。


「じゃあ霧帰ろうぜ」


霧は黙って俺の後ろをついてくる。


「シルまたマッピングの方を頼む」

「はい、マスター」


シルにマッピングされながら下っていく。


「それにしても霧はよくあの祠まで来れたな」


こんな真っ暗闇を俺は完全に撒いたと思っていたのに付いてきていたのか。


「いえ私は完全にあなたに置いて行かれましたが何だかこの場所に来なければいけない気がしましたので」

「そこに俺が立っていたって事か」

「はい、あなたがいたのであなたが何をするのかを見守ってました。それにしても前も部活でここに来てましたよね」

「ああ、去年な。でもあの時は完全に暗号は解かずに行っただから出なかった」


そう去年俺はここに下見として来ていた。確かに暗号は完全ではなかったがオカ研のメンバーで行ったのにはこの祠に下見をしにこんな大勢できたという事実を作ったそれだけだ。


「あの時は下見だただの」


そこからは無言で下っていき、自宅まで戻っていく。


父さんの方ももう帰ってるらしいな。


「霧ももう寝ておけ後、今週は学校を休むと言っておいてくるか」


霧にそう言って俺は自室に戻る。


「聞きたいことがあるシャム」

「何かな」


俺は椅子に座りスマホにパソコンのケーブルを繋げながら尋ねる。


「シャムお前は何で霧を見た時、なるほどなって言ったんだ」

「そんなこと言ったかにゃ」

「白々しい嘘はやめろ、後今猫の時よりもあのナイスバディ―の時に言って欲しかったところだ」

「はっ」


いやまさか悪魔に鼻で笑われるとはクソ。


「まあ言っても別にいいんだけどね」

「じゃあ何で勿体ぶるんだよ」

「まあいいじゃなの」


俺の膝の上に丸まりながら座る。


「マスターはたぶん否定して欲しかったのかと」


そう言って問題の言葉を音声を流す。


「へぇ~しっかり録音してたんだ」

「まあそういう世界にいる分録音は常にしてるからね」

「結構慎重なことで、まあ本題に入るね」

「ああそうしてくれ」

「なるほどねっていうのは君が最初に唱えた呪文はなぜ私を呼べなかったでしょうかってことだよ」

「そういえばやっぱ一回目のあれは呼び起こせてなかったのか」

「うん、できてなかったよ君には闇の割合が少なかったからね」

「闇の割合」

「普通の人は光と闇が一対一で普通は悪魔なんて呼べないんだ。君はかなり珍しいタイプの光が多い人だ」

「光が強いってのは今までの人生で決まるのか」

「いいや生まれた瞬間だから完全に君は光の人間ってことだね」

「じゃあ霧は闇の人間だと言いたいのか」

「うん、そうだ。我はな見た瞬間にお前達の闇の量の推移に気づいた」

「なるほど俺の闇の量は少ないのに呼び出せたのは霧がいたからってことか」

「そういうこと君はあの子がいたから我を呼べたのだ」

「なるほどつけてくれたことに俺は感謝しないとな」


そう言っていったん話を切り上げる。


「シル悪いが暗号はもう消しておいてくれ」

「はい、マスターわかりました」

「それにしてもシャムさんでしたか、もうマスターもお疲れでしょうし寝てはいいかがでしょー」

「それもそうだな明日から忙しくなるしな」


明日は普通に本業の仕事をしないといけないしな。


「シャムごめんけどそこらへんで寝てくれるか明日用意するから」

「わかったわ、我はもう少しおしゃべりしているけどいいかしら」

「ああいいけどそこに寝てるの俺の妹なんだけど、寝てるから小さい声で頼む」


そう忠告して瑠莉の隣に眠りにつく。


「まあここからこの世界の情報をくれるかお前さん方」


そこから女子三人の女子会と言えるのかも不思議な対談が夜どうしで行われた。


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