部活に入っても何も起きないし、何も始まらない。
ほぼ会話文です。そこだけは注意してくれると嬉しいです。
「先輩さん、このままだとこの部潰れちゃいますよ」
「そうだねぇ、後輩君」
「部を存続するにはあと二人必要ですね」
「そうだねぇ、美人で可愛い新入部員とか入ってくれないものかね」
「先輩さん……美人と可愛いは違いますよ」
「じゃあ、君はどっち派? 」
「エm……」
「あー、あとエメマン派とかいったら殴るからね」
「そ、そんなこといいませんよ……まあ、どっちかというとどっちでもいいです」
「つれないなぁ、後輩君」
「ねぇ、さっきから美人で可愛い新入部員がいるんですけど……」
「えっ……君は美人とか可愛いとかじゃなくてビッチっぽいよ、ねえ後輩君」
「そうですね、流石に金髪は……」
「き、金髪は遺伝だ! ってか、金髪ってそんな感じ悪い? 」
「何お前、友達いないの? 」
「い、いやいるし……」
「へぇー、じゃあ今度見せに来てくださいよ先輩さんと僕の前に」
「ぐ、ぐぬぬ……まあそれは置いといて入部したいんだけど入部届けとかないの? 」
「えっ……このご時世入部届けだけで入れるとおもってるの? だからゆとりは……」
「あんたもゆとりだろーが! 」
「ということで、今から入部面接しまーす」
「唐突だな……」
「一旦、教室から出てくださーい」
「め、面倒くさ」
「さっさと先輩さんの言う通りに出てくださーい」
「はいはい」
数十秒後……
「失礼しまーす」
「……なんでスーツとか着ちゃってんの、着替えるの速すぎたろ」
「私たち天文学部は形から入るという信念をもっていますので」
「そんな信念やだわ……」
「では、面接を始めます、志望動機はなんですか? 」
「え、えーと……」
「そうですねぇー、志望動機は彼氏ができたとき星とか一緒に見れたらロマンチックだなぁ、それでもって星の名前とか言い合いたい……だそうです、どうですか先輩さん? 」
「え……な、なんで……」
「マインドコントロールです、あと赤面顔可愛いですよ」
「うるさい、マインドコントロールをかけられた覚えは無い」
「それがマインドコントロールです」
「なんか、上手くまとめられた……」
「で、どうですか先輩さん? 」
「うーん、彼氏とか言ってる時点で殴ってやりたいね」
「なぐるとかセクハラです、訴えます」
「それに、触られる前提で考えてるし、変態だね」
「へ、変態じゃないです! 」
「まあ、この用紙に学年、組、出席番号、名前書いて提出してね」
「え、じゃあ入部OKですか!? 」
「そうだよ、それと、天文学部にようこそ! 」