第5話 日本に戻るために必要なこと
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宜しくお願い致します~!!
「杏輔様、おはようございます。今日もいい天気でございますわね」
目が覚めると、シルフィさんは俺の胸に顔を乗せて、俺の顔を眺めていた。
既に日は高く昇っている。
いつの間には眠りに落ちていたようだ。
「……シルフィさんは元気そうですね」
「そう見えますでしょうか? たしかに、こんなに心満たされる夜は初めてでございますから」
シルフィさんの肌のハリも心なしか良くなっているような気がする。
ただその若干の疲れが顔に出ているようにも見えた。
まぁ、シルフィさんが満足そうなら良いということにしよう。
「なんて言いつつ、杏輔様も元気そうで何よりですわ。昨日はあんなに激しかったですのに。さすがのサキュバスである私も疲れてしまいましたわ」
シルフィさんは俺の股間の辺りのテントをつつく。
「し、仕方ないだろ。男という生き物は朝起きたら元気になるんだよ」
なんでここだけ元気になるのか俺にも分からないけれど、俺の意志とは関係なく元気になってしまうのだから仕方がないだろう。
「そういう訳ではありませんが……なにせあそこまで夜にお強いとは……危うく降参しかけてしまいましたわ」
シルフィさんはなんてことを言いつつ、頬を赤らめる。
もしかして、ここ数日はしてなかっただろうか。ナニをとは言わないけれど。
「とはいえ、今日からまた頑張れますわね。体内の魔力も漲ってますから」
シルフィさんはホクホク顔で言う。
まぁ、シルフィさんが幸せそうならば、それでいいか。
「早速ではありますが、日本にお戻りになられますか?」
「そうですね。別荘の修繕も早くした方がやってしまいたいので」
あんまりボロボロの場所にシルフィさんを住まわすのは忍びないし。
「承知致しました。それでは準備致します」
シルフィさんは起き上がる。
起き上がった彼女はまるで絵画に出てくる女神のようだった。
陽の光に照らされた白く綺麗な肌に、細くくびれた腰が大きな胸を強調する。
俺の視線に気づいたシルフィさんはイタズラっぽい笑みを浮かべて、
「それとも、寝起きからお望みですか? 私はそれでも構いませんが」
「いやいや、今日から頑張るって決めたから」
俺は顔の火照りを自覚しながら目を逸らす。
「あらあら……残念ですわ」
シルフィさんは残念そうに言う。
だけど声に安堵が混じっていたのは気のせいじゃないとは思う。
そう言って、俺は立ち上がり外に出る支度をする。
赤い染みが付いたベッドを背に俺とシルフィさんは部屋を出るのであった。
〜〜〜〜〜〜
「杏輔様。お待たせ致しました。準備が整いました」
俺とシルフィさんは服に着替えて別荘の外に出る。
シルフィさんは皺一つないメイド服に着替えている。
場所は別荘から3分ほど出た大きな木の前。
木の中心には魔法陣が描かれている。
「そういえば、行く前に聞いておきたいんだけど、日本には何度も行き来できる感じです?」
回答次第では買い物する量を考えないといけないから。
「そのご認識でお間違いありませんが……魔力がないと魔法陣を発動できないので、行き来する度に、杏輔様と夜の営みを致さないといけませんが……」
シルフィは恥ずかしそうに顔を赤らめて答える。
つまり、日本に戻る度にシルフィさんとエッチをしないといけないということ。
日本と異世界を行き来するという意味では悪い話ではないけれど、なるべく1回で多くの物を買えるようにしよう。
じゃないと、色々ともたなくなりそうだし。
「それでは魔法陣の中心にお立ち下さい」
「分かりました。ここでいいですかね?」
「ありがとうございます。大丈夫でございます」
シルフィさんは俺の背中に周りこんで、
「それではお顔を失礼致しますわ」
そのまま、俺を後ろから抱きしめて、柔らかい手で両目を優しく隠す。
「んふっ!」
思わず変な声が出る。
昨晩に身体を重ね合わせたことを思い出してしまう。
それに、シルフィさんから漂う甘くて匂いも、色々と刺激されてしまう。
「それでは少し我慢をして下さいまし」
シルフィさんはそう言うと、魔法陣が緑に光り出して、視界は白い光に包まれた。
「お待たせしました」
目を開けたら駐車場だった。
まさか、ここが異世界との扉だったなんて……!
「あんまりのんびりしてても、時間がもったいないからな」
俺が日本にいる間は、じいちゃんの別荘の老朽化が進んでしまう。
そうじゃなくも、やる事はいっぱいあるから。
「さて、今日は忙しくなりそうだ」
これからじいちゃんの別荘を良くするために。
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