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乗り越えた過去

最終回です。

 あれ、俺はどうしたんだっけ……。


 あれ、俺はどうしたんだっけ……。


 あぁ、そうだ。雫さんを庇って怪異に取り憑かれたんだっけか……。


 暗いなぁ、真っ暗だ。でも、不思議と不安はない。雫さんが必ず助けてくれるってわかってるからかな?


 今の俺にできるのは雫さんを信じて待つことだけだ。


 頼みますよ、雫さん…!




「見つけたぞ!」

「おや、わざわざそちらから出向いてくるとは、よっぽど俺に身体を差し出したいらしいな!」

「笑わせてくれる、浅弥君を助けるために決まっているだろっ!」


 私が大きく薙ぎ払った木刀に怪異も反応して大きく避ける。そしてまた怪異は走り出した。


「待て!」


 また追いかけっこだ。昨日は最後の最後で油断した。でも今度は失敗しない。


 どれくらい追いかけ続けただろうか。意外にもアイツは逃げるのが上手く、なかなか捕まらない?


(そろそろ体力がきついか…?)


 そう考えていた一瞬のことだった。


「待っていたよ、隙ができるこの時を!」

「しまっ…!」


 やらかした、そう思ったときだった。


「何?!やめろ、出てくるな!」


 怪異の動きが止まった。出てくるな?もしかして!


「雫さん、今です!」


 浅弥君だ!怪異の動きを中から止めてくれたんだ!


「ありがとう、浅弥君。君は最高の助手だよ!」


 私は青白く輝く木刀を怪異に叩き込んだ。すると怪異は異様な奇声をあげ、浅弥君の中から出ていき消滅した。


(よかった、今度は助けることができた。)


「浅弥君、大丈夫かい?」

「はい、あの怪異は?」

「もう消滅したよ。君のおかげだ、本当にありがとう。」

「いえ、こちらこそ助けてくれてありがとうございました!」




 その様子を遠くから眺める人影があった。


「秋山浅弥…か。

 雫、いい助手を見つけたじゃないか。

 君がもっと成長していつかまた会えることを楽しみにしているよ。」 


 ソイツは笑みを浮かべながら闇に消えた。例の歌詞を森のクマさんのメロディで口ずさみながら…。

 短い間でしたが、読んでいただきありがとうございました。

 最後まで謎を残したままに最終回となってしまいましたが、私の頭ではこのくらいが限界みたいです汗

 またこのような機会がありましたら、是非また読んでいただけると嬉しいです。

 それではまたいつの日か!

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