9話
続、騎士団編・・・
南街道、商人が捨てた荷物がある場所で30体ものゴブリンを発見し騎士団はそれを殲滅させた。
「団長、大多数の足跡から一方向から流れて来たみたいですね。」
「メーラー副団長は・・・どう考える?」
森の方から、多数がこちらに出て来たもしくは、逃げて来た。
森の中で、ゴブリンが避けたいモノが現れたか、特殊個体が生まれたか。はたまた、違う要因があるのか考えれば考えるほど浮かばない。調査に出るに辺り、物資が足りない複数、奇襲等、可能性もある。今は、脅威がなくなった事を報告し、後日の再調査をするべき可能性も出て来た。
「マレフ団長・・・今、脅威だったゴブリンの後続が無くなり脅威は去った可能性はあります。しかし、森の中には脅威がいる可能性があります。一度立て直して明日、再度調査が望ましいかと。」
その言葉を聞き、マレフ団長は周りを見渡し、目の前の脅威はない。しかし、戦闘後である今は休憩を取っている。今後、森に入りゴブリン以上の強い魔物、ないし特殊個体複数などと戦闘、あらゆる可能性を考慮し言葉にし行動に出る。
「一度、報告に戻る。明日、確実に森の中を調査をする!メーラー副団長のもと、大荷物の準備をさせろ。今は、撤収!!!」
「「「了解!」」」
ゴブリンの持ち物や討伐部位、商人の残り荷物を持ち、街に戻る。
騎士団から門番へ、無事でありそうな荷物の残りを渡し、組合には討伐部と報告に行く。
「おぉーもう戻ったか・・・マレフ団長!脅威は、今は無しかな?」
「静かすぎて不気味に思える。森には、明日確実に入り調査を。ゴブリンが逃げ来たのか操られてたかで言えば前者だろう。後者なら、もっと激しい戦闘になるはずだった。」
討伐部位の報酬確認をした組合からの報告書を手に、考える組合長。マレフ団長は続けて言い出す。
「特殊個体それも複数か?ゴブリンを脅かす、魔物の移動か?長い調査にもなる可能性がある。商会の方の動きは?」
「冒険者に報酬ありで、見張らせてるが・・・結果待ちってところだろう。まぁー動かない可能性もあるから何とも言えん。」
「酒場で、魔物を操ることができたなんて言ってたらしいがな・・・お腹をすかせて村には手を出すなと命令してたかも不明で考えることが多いな。」
「そのことなんだが、組合の方では、サーペントリドルが2体だか3体、まぁー複数が森にいると考えている。駆け出しにはきつい仕事になる。」
サーペントリドル、ゴブリンより強く毒もちで脅威度は、Cに位置する複数もいる場合さらに危険度が上がるために、騎士団での対応が求められた原因でもあった。
「サーペントリドルの複数か・・・証拠隠滅で奴もこれで動く可能性はあるか。証拠が出てくることを願うがな。」
そう言い残し、組合長の部屋から出ていくマレフ団長を見送り。冒険者の質かにんずっが育っていればと憂いるのだった。
そして、翌日。早朝を過ぎて南門では、騎士団が大荷物の準備が完了した。
「メーラー副団長!準備が完了しました。!」
「マレフ団長!出発の準備ができました。」
「全員、出発だ!!!」
号令とともに南門を抜け、先の街道を昨日の戦闘のあった場所まで進む。騎士団のメンバーは、そこから森の方へと足を向けて調査の為に森へ歩き始めた。
「副団長・・・本当に、静か過ぎてぶきみです。」
「サーペントリドルが複数いるか、特殊個体がいるそれぞれの可能性を入れての調査だまずは落ち着くんだ。」
そして進んだ先にある広い空間に出る。戦闘の跡が残っている事からここでも被害があったことを認識し作戦を考え伝えることにした。