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5話

これは、リックが意識を取り戻し、川から出て来た頃の事である。


冒険者である者達の視点


ネウルス村から、少し北へ進んだ森の中。いたるところから気配を感じ、足を止めた場所へそこら中の茂みから大量のゴブリンが飛び出てくるという異常事態に遭遇する事になったパーティークロイヌ。


「村の要請で、ゴブリン狩りを頼まれて来てみれば、結構な数がいるじゃねーかよ?逃げる奴もいるしどうなってやがる?」


「リーダー!結構な数を倒したけどっ、まだ来るみたいよ。それより、逃げた方は?」


今この場から逃げたゴブリンは、それなりにもいる。問題にならないか心配をしてる仲間を見て、気配や流れを読む者からの声がかかる。


「逃げたやつは無視だ!それよりも、手を緩めるなよ?まだ、出てくる気だぞ!?」


「もぉー!きりがないじゃん!?な、に、よ、これー!?矢が、尽きそうになるなんて」


「道具をそれなりに使いこむ事になるとは、多少の儲けにはなってるといいんだが、クッソ!?」

「数は・・・少なくなったか?早く終われよ!?チックッショー!あー休みたい!」


麻痺粉を風魔法でゴブリンの方へ流し痺れさせ狩る者、弓で揺れる茂みの方へ矢を放つ者、飛び出てきたゴブリンに剣を持った者、短剣で対応する者、高い所から指令を出す者。

戦闘を避け逃げるゴブリンが、殆どいたおかげで囲まれることはなかった。

だが、それも少なかった訳では無い。場合によっては激しいという見方もできた戦闘で傷も軽傷ですんだ。


ゴブリン死体・・・50と少し・・・何かに脅え、狂ったようにある場所から遠くへ、目の前に立ち塞ぐものが何であれその何かよりはまだ、マシに思えてしまうほどに狂い戦うゴブリン、それさえも無視をし逃げるゴブリンがいたるところの茂みから出て来た。それが、終わりを迎えたのであった。


そして、戦闘後の処理を終えて一息つくパティ―。

森の中を、反響する叫び声のようなものが聴こえてた。


「おいおい、この森はここまで酷い事は無かっただろう?さっきの叫び声か?雄叫びみたいなのは何だ?数年ここを拠点にして過ごしているが聞いた事もないぞ?」


「どちらにしろ、そいつが異常事態を引き起こした可能性が高そうだ。」


「「「異常事態の原因?」」」


黒犬のメンバーたちは、この状況がさっき聞こえて来た、叫び声の謎の存在にあると考えた。

何しろこの村に居座って、数年が経つが今までこんな事にが起きたことが無く過ごしていたからである。


「それじゃ~偵察は、リーベとアングの2人でやれ?俺と他は村に戻る。村の連中に信頼してもらわないといけない。それに、戦闘をするにしても道具や補給が必要だろう。」


「信頼は、ある程度回復させておかないとやっていけないし。それよりも、早まって合流前にとか考えないでよね?」


「こいつの、我慢しだいだろ?弱そうなら手を出すかもな。」


「ゴブリン相手に、手を出してないからって襲わないで、密偵くらいちゃんとやれるし・・・足手纏いがいるんだから無理はしないわよ。」


「「なんだと!?なによ!?」」


「おいおい、喧嘩するなって?な?先にお前たちの様子を見に来てやるから。」


「よし!ポポトは、先行して先に合流。道具は、少ないが持たせておく。話し合いは、此処までにして体も休めただろう?行動開始だ!」


戦勝品を集め村に戻る者と、その存在がいる場所を見つけ、遠くから偵察をしに行く者でパーティーを分けることを決めた。その後、合流をし捕獲もしくは戦闘し勝つ事。死体処理も終え、クロイヌのメンバーそれぞれが行動を開始した。


2話連続です。

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