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シリーズものです。

 窓の外は雨だった。

 今日はトオルたちと出掛ける予定だったが、雨天中止となった。

 暇になった僕は自室のベッドで横になる。

 ゲームするのもマンガ読むのもスマホ弄るのも何だが気分じゃない。

 両手を枕代わりに仰向けに寝る。

 外から窓に打ち付ける雨音だけが部屋に広がる。

 13時なのに雨雲によって部屋に太陽が差し込まない。

 こういった雰囲気になるとどうしても余計なことを考えてしまう。


 最近、交友関係が増えた。

 もともと知り合いだったまこっちゃんと一緒に勉強会をするようになった。

 それをきっかけに桃乃井さんとも交流が増えた。まぁ、僕はまだ話したことはないけど。

 それと、偶然にも朔さんとも話すことがあった。

 最近女子と話すことが増えている。

 ずっと3人で遊んでばっかりだった。その環境に慣れてしまっていた。目まぐるしく変化しているように錯覚してしまう。

 典男は女の子と話せて嬉しいんだろうが、僕は少し寂しい気持ちがある。

 3人との時間、トオルとの時間、それらが減っていることが少し嫌だ。

 そんな気持ちになっている自分も少し嫌になる。

 交流の幅が広がることは良いことなんだ。

 でも、素直に喜べないのは僕の捻じ曲がった性格のせいなんだろうか。


 段々と気持ちが良くない方向へと進んでいた。

 そんな時、僕の部屋のドアを強くノックする音がした。僕の薄暗い思考は霧散した。

 僕が「はーい」と返事をする前に遠慮なしにドアが開かれて、姉貴が入ってきた。

「あ、なんだ。かなめいるじゃん」

 濡れた頭をタオルでゴシゴシ拭きながら言う。

 考え事と雨の音で帰ってきたことに気づけなかったようだ。

「おかえり」

「かなめ、お昼食べた?」

「まだ」

「じゃあ、何か作って」

「自分でやりなよ」

「こっちはくたくたなんだよ」

「なんで……」

「えー、朝まで呑んでそのままカラオケ行ったんだけどぉ……、出たら土砂降りじゃん。眠気食い気疲れで限界なんよ」

 完全に自業自得じゃん。

「じゃあ、姉ちゃんシャワー浴びてくるから適当にパパっと作って。食べたら寝る」

 僕の返事を聞かずに姉貴は階段を降りていった。

 これはやらないといけないやつだ。弟は姉の命令に逆らえない。

 仕方なく僕はベッドから起き上がり廊下に出る。

 お腹が空いてるからかな、何だか良くないことを考えちゃうのは。

 僕は薄暗い空間から明かりの点いたキッチンへと向かう。

 僕の思考は暗い内容から姉貴が満足するレシピへと切り替わる。

 嫌な気持ちはいつの間にか消えていた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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