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シリーズものです。

 悩みを打ち明ける前に僕について話そう。

 名前は一色要(いっしきかなめ)。高校二年生。男である。

 見た目は中性的で、この歳でも女子から「カワイイ」と言われる。中学生まではその言葉にいちいち反発していたが、高校生にもなるともう諦めの境地に入っていた。

 身長も体重も女子の値と大差ないので、ますます女の子っぽく見られやすい。

 これがもしかしたら僕の悩みに関わっているかもしれない。

 僕は恐らく一般男性よりも女性ホルモンが多いのだと思う。だからこうなってしまったんだ。そうだ、絶対そうだ。

 …………覚悟を決めて告白しよう。

 僕は同性であるトオルのことが好き……なのかもしれない。

 言葉を濁しているのは僕自身この感情をはっきりと咀嚼できていないからだ。

 もちろん、僕は友達としてトオルが好きだ。入園式以来ずっと友達だし。

 それでも、最近この好きという感覚がトオルに対してだけ変容している気がする。

 トオルの言動にドキドキしたり、ふとトオルのことを考えていたり、まるで恋する乙女のような気持ちになることが時々あった。

 そんな感情は他の友達には起きない。

 共通の友人に青山典男(あおやまのりお)がいる。そいつとは昔から馬が合うので、よく遊んでいるが友達以上の感情は湧かない。

 比較対象として申し分ないし、実際比較するとやっぱりトオルだけが特別だった。

 確かにトオルは僕とは対照的だ。

 背が高くてガタイもよい。運動もできる。男らしい男だと僕からすると余計に映る。

 違いが大きいからこそ魅力的に見えるのかもしれない。遺伝子的に、自分から遠い存在に対して惹かれると聞いたことがある。そういう……ことかもしれない。

 うわあー!

 でもそんなことは認められなーい!

 僕は男だ。恋愛対象は女子だ。女の子が可愛いと思えるし、性的にも見れる。

 だけど、男で唯一、トオルが、トオルだけが、その領域に踏み込んでいる気がする。

 確かにトオルは優しいし、一緒にいて楽しいし、話していて面白い。困ったら助けてくれるし、僕が悪かったら諫めてくれる。

 はぁ……これじゃあ、もう答えを言ってるようなもんじゃないか。

 ……いや、違う。これは、そう。思春期特有のホルモンバランスの乱れからくるなんやかんやだ。

 そうだ。僕はまだ混乱状態なんだ。結論を出すのは早計だ。

 時間をかけて、じっくりと答えを見つけていくしかない。この感情が友情なのか、恋愛なのかを。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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