第八話「濡れ動く勇者。」
「鎧がびしょびしょになってしまった...」
怪訝な表情で出てきたリルド
何故かずぶ濡れである。
(たぶん、ボタン押したんだろうなぁ)
「とりあえず鎧脱いだら?というか、いつまで着てるのそれ笑」
「いつ襲われるか分からんからな。ん?」
目の前に差し出された服を見て首を傾げる。
「とりあえずこれ貸すから、着替えて。鎧以外の服は洗濯機に入れといてね。」
そう言って和馬は、鎧をベランダに持っていった。
「おぉ、触れたことのない感触だ。着心地もいい。どんな職人が作ったのか。」
「しかし、これでは攻撃され…….いや、この世界はそういうのは無いんだったか。」
「センタクキはこれだったな。」
自問自答をしつつ、鎧の下に着ていた服を洗濯機に入れた。
そんな様子を、少し離れたところから見ていた和馬。
(なんだかんだ、少しずつ慣れてきたかな?)
「家の中もだいたい案内したし、そろそろ外に出て、ついでに必要な物とか買いに行こうか?」
「いよいよ出陣か!?」
(前回1人で出た時は、あまり良い思いはしなかったが今回は和馬もいるし大丈夫か。)
少し短いですが、きりよくしてみました。
少しずつ現代に慣れてきたみたいですね
次回は、外出編です。




