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第二話 「勇者、戸惑う。」

「こ、これが家か!?横にも、上にも扉が沢山あるぞ?」


アパートに着くなり、またしても驚いているようだった。


(本当に、あのRPGと似たような世界から来たんだったら驚いても無理ないか)


「これは、アパートって言って色々な人が住んでいるんだ。それで、僕の部屋は一階の一番端にある105号室、ここ。」


カバンからカギを取り出し玄関を開けた。


「さ、遠慮せずに上がって。あ!靴はこの玄関で脱いでから入るのがこの国のしきたりなんだ。」

「ジパングみたいだな。」


(あながち間違ってはない笑)


「お茶でも入れるから適当に座ってていいよ。」


リルドは、着ていた鎧を脱ぎテーブルの端に腰を下ろした。


「さて、改めてよろしくリルド。少しは落ち着いた?」

「和馬と言ったか。まだ傷は痛むが、大丈夫だ。」

「なら良かった。一体何があってあんな所で倒れていたんだ?」

「さっきも言ったが、魔王に敗れて魔法か何かで飛ばされたんだ。ここは、どの辺りの島なんだ?見たこともない物ばかりで不思議な国だ。」

「えっと、ここは日本っていう国だよ。」

「ニホン?聞いたことない国だ。どの辺りにあるんだ?大体の島は行ったと思っていたが。」

「んー、まだ確信が持ててないから何とも言えないんだけど、恐らくリルドがいた世界とは別の世界だと思う。」

「別の世界!?ますます訳が分からん。貴様は魔王の名を知っていたではないか!」

「それは、僕が昔やったRPGの世界とよく似ていて、そこに出てくる魔王の名前を言っただけなんだ。」

「さっきも言っていたな。そのアール何とかとはなんなんだ?」

「RPGね。説明するのも難しいから、少し見せるよ。ただ、その昔やったソフトは今はないんだ。」


頭の中が?で埋め尽くされて戸惑っているリルドを横目に、ゲーム機を起動させた。


「この黒い箱みたいのがゲーム機の本体。これとTVを接続して、ソフトを入れて起動する。すると、こんな感じで画面が起動する。」

「なんだ!?黒い板が光って変な音も聞こえるぞ!?」


とりあえず説明してみてはいるが、まぁすぐには理解できないだろう。


「このソフトもそうだけど、RPGっていうのは、簡単に言うとキャラクターを操作して架空の世界を冒険する、って言えばいいのかな?まぁそんな感じなんだけど」

 

説明しながら少しゲームを進めて見せる。


「なんだこれは?板の中にもう一つの世界があるみたいだ。その人を動かしているのか?」

「そうそう、こうやって動かしてやっていく感じ。こうゆうのをゲームって言うんだけど、まぁ遊びの一つだね。」

「つまり、俺はこの板の中から飛ばされて来たと言うことか?」

「んー、キャラに自我があるとも思えなえいからそれは違うかな?その、ゲームと似たような世界が別にあってそこから来たんじゃないかな?」

「俺は、魔王に別世界に飛ばされたと言うことか。。。」

「そうゆうことになるのかな?所で、魔王退治って大体仲間がいると思うんだけど他の仲間は飛ばされなて来なかったの?」

「仲間?そんな足手まといになるような存在は必要ない。俺一人で十分だ。」

「でも、魔王には勝てなかったんでしょ?」

「LVが足りなかっただけだ。どうにかして元の世界に戻って今度こそ魔王を倒す。」


(あのRPGと一緒だとしたら、そもそもあの魔王は倒せないんだよなぁ。)


「とりあえず、時間も時間だし今日は泊まっていきなよ。」

「そうさせてもらおう。」

「リルドは、この布団を使っていいから。」


そう言って、押し入れから布団を出した。


「フトン?あぁ、ジパングにあったやつみたいなものか。」

「そうそう、そんな感じ。」


(ジパングのモデルがそもそも昔の日本だしね。)


「貴様は、何でも知っているな。」

「ははは。じゃあお休み。」


電気を消してベッドに横になった。


「!?急に暗くなったぞ?魔法か?」


なんか、リルドが言っていたが僕は疲れていたのですぐに寝てしまった。



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