プロローグ
ずっと頭の中にあった物語を書きたくなったので数年ぶりに書きます
拝啓、妹様
私、フレデリカ・フリューゲル・アグニスがあなたを探し初めてはや3ヶ月になります
この度、どうにかこうにか貴方の手がかりを得てこんな人間どもがたくさんいるクソみたいな都市に来てしまいました。
どうやらこの都市では3ヶ月前に領主がぶっ殺された模様でマフィアたちが絶賛抗争中です。いやになりますね。私は正体がバレると速攻で奴隷市場で高値で売り飛ばされるでしょう。こんなことならあのときあなたと一緒にいればよかったと思います
で、私はいま路地裏でチンピラと
「ザッケンナヨテメー!ッテンノカコラー!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
あとよくわからない多分性格がいい人と一緒にいます
私が体を覆ってたローブを見て金持ちと勘違いした3人組のチンピラが絡んできたのですがそのうちの1番私に近かったチンピラAの上に大きな箱を持った女の子が落ちてきたのです
エメラルドのような美しい髪に気弱そうな瞳が印象的な彼女はずっと平謝りです
謝ってすむような連中ではなさそうですが
「オマエヨー!ベンショウダコラー!」
まあ、そうなりますよね
チンピラBが女の子に手を伸ばします
私が体当りして彼女を逃がすことができるでしょうか?できねーかね?もっと体鍛えとけばよかったな~
とにかくここはやりたくないけど実践あるのみです
私が足を踏み出そうとしたその時、謝っていた女の子の持っていた箱が跳ね上がった。そのまま箱の角がチンピラBがの顎を捉える!叫び声も挙げずにチンピラBは昏倒!女の子は跳ね上がった箱の紐を掴んでハンマーのうようにチンピラCに振り下ろした!
「ギャー!」
チンピラCには断末魔をあげて地面に昏倒!
「がははははは!ちょっと弱い感じに出てやったら頭に乗りやがって!一生地面とキスして反省していなさいな!」
妹様、どうやら私は悪魔と出会ったようです
あんなに目を吊り上げて高笑いをする彼女をどうして私は気弱な瞳が印象的などと称してしまったのでしょうか
妹、あんた本当に大丈夫でしょうね?
こんなところさっさとお姉ちゃんと去ってあのいけ好かないけど安全な故郷に帰ろう
なんでもしてあげるから!