マオ
「 お姉さんだ…… 」
八賢悳壱
「 うん?
お姉さん??
確かに美人のお姉さんが何人も登場するけど──。
マオ、どのお姉さんだ? 」
マオ
「 ──此のお姉さんだよ!
銀河駅のPRキャラクターなんだ!
だけど、髪の色が違う…。
オレがパンフレットの写真で見たお姉さんは銀髪だったのに、此の漫画のお姉さんは金髪だし… 」
八賢悳壱
「 あぁ、◯ーテルかぁ。
兄貴の初恋の相手がアニメで見た◯ーテルだったよ。
オレにとって◯ーテルは “ 理想の母親 ” って感じだけど、兄貴には違って見えるみたいでさ 」
マオ
「 理想の母親…… 」
トイチ
「 夢の中のパンフレットの写真で◯ーテルを見たなら、やっぱり【 銀河鉄道■■■ 】に影響されたんじゃないかな 」
マオ
「 そんなぁ……。
アレが全部、夢だったなんて…… 」
オレはショックでセロの膝に顔を埋めた。
セロフィート
「 マオ… 」
セロがオレの後頭部を撫でてくれる。
セロとベッドの上でイチャイチャしたのも夢だって言うのかよ……。
口の中で舌迄絡めて、クチュクチュしたのにぃぃぃいいいいいッッッ!!!!(////)
──こんちくしょうだ!!
…………そう言えば、夢の中でもセロから甘くて好い香りがしてたよな……。
マオ
「 セロ、此の甘い香りって何?? 」
セロフィート
「 ハニーベリーティーです。
マオも飲みます? 」
マオ
「 ハニーベリー?? 」
八賢悳壱
「 蜂蜜と液果だよ。
果肉が柔らかくて水分の多い果実。
ブルーベリー,ストロベリー,ラズベリー,ブラックベリー,クランベリーとかさ 」
マオ
「 知ってるよ… 」
八賢悳壱
「 クッキーとかマフィンもあるぞ。
マオも食べるだろ? 」
マオ
「 ………………うん…。
食べる!
やけ食いする!! 」
あれが全部…夢だったなんて、オレには納得出来ない!!
悔しいやら、残念やら、やるせないやら……色んな感情がオレの気持ちをグチャグチャにしてくれた。
セロがオレの為に用意してくれたハニーベリーティーとクッキー,マフィンを食べて食べて食べまくってやるぞっ!!
セロフィート
「 おや…。
酸性雨が降って来ましたね 」
マオ
「 酸性雨?!
酸性雨って酸の雨だろ!
シートとか溶けちゃわないか? 」
セロフィート
「 〈 テフの源みなもと 〉で構こう成せいしたサンドジープは溶とけません。
サンドジープの半はん径けい3mメートルを結けっ界かい魔ま法ほう陣じんで守まもってます。
運うん転てん席せき,助じょ手しゅ席せき,後こう部ぶ座ざ席せきに座すわっても濡ぬれません 」
マオ
「 そ、そうなんだ… 」
八賢悳壱
「 マオ、乗のる前まえに教おしえてもらったろ。
聞きいてなかったのか? 」
マオ
「 忘わすれてただけだよ!(////)」
≪ 都みやこカーネリアン ≫を目め指ざして酸さん性せい雨う砂さ漠ばくの中なかをドライブ中ちゅうか……。
砂さ漠ばくの中なかをもの凄すごい速はやさで動うごいているヒレが見みえる。
酸さん性せい雨うが降ふり出だすと、砂さ漠ばくの中なかを泳およいで移い動どうする砂すなサンド鮫ざめシャークだ。
肉にく食しょくだから喰たべられない様ように気きを付つけないといけない。
まぁ、サンドジープに乗のってれば安あん全ぜんだから心しん配ぱい無む用ようか…。
セロフィート
「 砂すなサンド鮫ざめシャークは≪ 都みやこ ≫にある解かい体たい屋やへ持もって行いけば、 “ ガッポリ ” 出で来きます。
マオ、釣つり竿ざおを出だします。
砂すなサンド鮫ざめシャークを釣つってください 」
マオ
「 はぁぁぁぁあ?!
何なんでオレだよ! 」
セロフィート
「 ワタシに漫まん画がを読よませといて、爆ばく睡すいしていたのは誰だれです? 」
マオ
「 …………其それは…… 」
セロフィート
「 頑がん張ばってください♪ 」
セロは笑え顔がおで言いうと、〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉で構こう成せいした釣つり竿ざおをオレの前まえに出だした。
笑え顔がおのセロには逆さからえない。
オレはセロから受うけ取とった釣つり竿ざおを持もって、砂すなサンド鮫ざめシャークの1本ぽん釣づりをしないといけなくなった。
◎ 無事に完結させる事が出来ました。
とーとつに思い付いた「 夢オチ 」で終わらせる事にしました。
◎ 最後まで読んでくださり、有り難う御座います。