──*──*──*── 7日目
──*──*──*── 遊戯車両
──*──*──*── BAR
セロに腕枕をしてもらった日から早、6日目を迎えていた。
鰡の詰まり、銀河鉄道超特急■■■に乗車してから今日で7日目が経った。
明日はいよいよ停車予定の銀河駅D7 - Ⅵに到着する。
オレは明日が楽しみで、わくわくしている──筈だった。
こんな所に居なければだ。
オレは何故かセロと一緒にBARに居る。
オレはボーイの格好をさせられていて、セロに “ おさわり ” をしようとする不埒で不届き千万な奴等ら客きゃくを懲こらしめる為ための用よう心じん棒ぼうとして、セロが座すわっているソファーの後うしろに立たっている。
──で、オレのセロが何なにをしているのかと言いうとだ、何い時つもの吟ぎん遊ゆう詩し人じんの格かっ好こうで高こう級きゅうなソファーに座すわっていて、BARバーへ飲のみに来きている乗じょう客きゃく達たちの相あい手てをしている最さい中ちゅうだ。
セロの座すわっているソファーの横よこには、セロの隣となりに座すわって、セロとお酒さけを飲のみたがっているセロ待まちの乗じょう客きゃく達たちがズ〜ラ〜リ〜〜〜と並ならんでいる。
セロは唯ただ、隣となりに座すわったお客きゃくに微ほほ笑えんでいるだけだ。
其それなのにお客きゃくはセロの為ために高こう額がくなボトルを次つぎ々つぎに注ちゅう文もんしては開あけていく。
テーブルの上うえには中なか身みが空からになった何なん種しゅ類るいもの高こう額がくなボトルが何なん十じゅっ本ぽんも並ならんでいる。
一いっ体たい何どれ程ほどの金きん額がくがセロに注そそぎ込こまれてるんだか。
人にんセロ形ぎょうフィートのセロは、アルコール度ど数すうの高たかいお酒さけを幾いくら飲のんでも酔よわない。
だから、セロは何なん百びゃっ本ぽんでも飲のめるんだ。
セロの為ためにって、何なん種しゅ類るいものシャンパンタワーも飾かざられている。
シャンパンタワーから流ながれているお酒さけは何どれも色いろ違ちがいで、ライトが当あてられていてキラキラと光ひかっている。
綺き麗れいでめっちゃ映ばえるんだけど、何どれも高こう額がくなお酒さけが使つかわれてるから滅め茶ちゃ苦く茶ちゃ勿もっ体たい無ない。
まぁ、流ながれ落おちてるお酒さけは床ゆかに溢こぼれてる訳わけじゃなくて、ちゃんとバケツに回かい収しゅうされる様ようになってるみたいだから粗そ末まつにはなってない(?)みたいだけど…。
閉へい店てん後ごにスタッフ達たちが美お味いしく頂いただく事ことになってるらしいからセーフ……なのか??
セロはボトルを入いれてくれたお客きゃくにお酌しゃくをしたりはしない。
本ほん来らいならスタッフ側がわのセロが、お客きゃくにお酌しゃくをするのが普ふ通つうらしいんだけど、何な故ぜかお客きゃくの方ほうが自みずから進すすんでセロヘお酌しゃくをしている。
グラスに自じ分ぶんが入いれたボトルの蓋ふたを開あけて、トクトク…とお酒さけを注そそいだグラスをセロに渡わたしている。
セロがグラスを受うけ取とる時ときに僅わずかにでもセロの指ゆびと触ふれ合あうのを期き待たいしての事ことなんだろう。
厭いやらしい下した心ごころ全ぜん開かいでセロにお酌しゃくをしている訳わけだ。
ぶっちゃけ今いま直すぐにでもセロから引ひき剥はががしたい。
当とうのセロはと言いえば、お客きゃくの下した心ごころなんて気ににしてないのか、快こころくグラスを受うけ取とると、嬉うれしそうに笑え顔がおを大だい放ほう出しゅつして店てん内ない中じゅうに振ふり撒まいている。
他ほかのスタッフ迄までもがセロの魅み力りょくに殺やられてしまっていて、しおしおのパーになっている。
セロは明あきらかに面おも白しろがっていた。
──何なんでセロがBARバーでお客きゃくを相あい手てするスタッフをしているのかと言いうと、BARバーへの客きゃく入いりが少すくなくて売うり上あげが出でていないと車しゃ掌しょうさんから相そう談だんを受うけたからだ。
オレと宇う宙ちゅうコズモ旅たびをする為ために銀ぎん河がギャラクシィ鉄てつ道どうプルマン超ちょうエク特とっスプ急きゅうレス■■■に乗じょう車しゃしている乗じょう客きゃくのセロだけど、「 VIPビップな大おお株かぶ主ぬしだから、車しゃ掌しょうさんの相そう談役やく兼けんサポート役やくもしている 」とか言いっていた。
何なにを思おもい付ついたのか、セロは「 ワタシがお客きゃくの応おう対たいをするスタッフとしてBARバーに入はいります 」なんて言いい出だして、今いまに至いたる訳わけだ…。
閑かん古こ鳥どりの鳴ないていたBARバーにセロが入はいった事ことで── 最さい初しょはソファーに座すわって1人りでお酒さけを飲のんでいただけなんだけど ──まるで不ふ死し鳥ちょうが舞まい降おりたみたいに金かね回まわりが良よくなって、BARバーは一いち夜やにしてウハウハになった。
そんな日ひが2日か目めの夜よるから続つづいていた。